|
2012年4月12日、バービカンホールにて。
Schumann Piano Concerto Bruckner Symphony No 6 Daniel Harding conductor Nicholas Angelich piano London Symphony Orchestra 初めて聴くピアニストですが、またまたすばらしいピアニストに出会ったのでした。 1970年生まれのアメリカ人です。 シューマンのピアノ協奏曲は過去にもいい演奏は聴いていますが、今夜の感動的演奏は格別のものでした。音は骨太ながらまろやかで美しく、第1楽章冒頭から凄く雰囲気を漂わせる演奏です。緩急強弱、全く的確な表現で惚れ込みました。カデンツァも詩的な雰囲気で魅力的な音です。指揮者も聴き惚れているかのよう。第2楽章に入っても美しさは代わらずロマンティックな物語を聴いているように感じました。 バックのオケがまたすばらしくてピアノとのタイミングもぴったり。弦の音が殊の外魅力的でピアノの作る世界を一緒に仕上げている様が伝わってきます。久しぶりに聴くハーディング、協奏曲は完璧です。今日はこの一曲で十分という気になりました。 今夜のコンサートはハーディングの元気な姿を確認したいという目的で切符を買ったので、ブルックナーは実はどうでもよかった。そういう気持ちで聴いたのがいけなかったのかやはりブルックナーは4番、7番、8番以外はあまり理解できない。それでも第1楽章の冒頭部分での低弦によるフレーズはすばらしく、ヨーロッパの楽団の響きがして嬉しかった。やはりハーディングは欧州で活躍している分そういう音作りになってしまうのかなと思ってしまった。 曲には共感することは出来なかったけれどオケのアンサンブルはすばらしくがんがん鳴らされる金管も安心して聴いていられる高いレヴェルにあった。 ということでますます前半のシューマンがすばらしく思えてしまった一夜でした。 Nicholas Angelich ![]() Daniel Harding with Nicholas Angelich ![]() #
by dognorah
| 2012-04-14 09:09
| コンサート
|
Comments(2)
2012年4月7日、ROHにて。
Giuseppe Verdi: Rigoletto Director: David McVicar Conductor: John Eliot Gardiner Rigoletto: Dimitri Platanias Gilda: Lucy Crowe Duke of Mantua: Vittorio Grigolo Count Monterone: Gianfranco Montresor Maddalena: Christine Rice Sparafucile: Matthew Rose Giovanna: Elizabeth Sikora Marullo: ZhengZhong Zhou Matteo Borsa: Pablo Bemsch Count Ceprano: Jihoon Kim Countess Ceprano: Susana Gaspar Usher: Nigel Cliffe Page: Andrea Hazell Royal Opera Chorus Orchestra of the Royal Opera House このマクヴィカーのプロダクションは2001年プレミエだったのでもう11年前のものになります。随分再演されていますが過去に私が見たのは3回だけでこれが4回目です。今回のお目当てはヴィットリオ・グリゴーロですが、期待通りのすばらしい歌唱で大満足です。ピアノからフォルテまですべての音域で惚れ惚れする声は相変わらずで、今まで何度か舞台で聴いたものよりも一段と歌のうまさが感じられました。 タイトルロールの初めて聴くギリシャ人バリトン、ディミートリ・プラタニアスもいい声をしていて迫力もあり、これはまた注目すべきバリトンです。外見はハンサムとは言えないので女性支持者は少ないかも知れませんが。 ジルダを歌ったルーシー・クロウは個人的事情で降板したEkaterina Siurinaの代役で、この日がこの役のデビューでした。そのせいでやはり緊張していたのでしょう、第1幕で登場したときは高音部が乾いた音色で伸びもなくおやおやという印象でした。暫くすると高音も潤いが出てきて全体としてはまあまあの歌唱でしたが、最高音部は終始苦しく、ちょっと聴きづらくなります。 殺し屋役初登場のマシュー・ローズは上手い歌唱でしたが低音部はもう少しドスのきいた声が欲しいところです。 マッダレーナ役のクリスティーン・ライスは演技も含めてかなり上手く、第2幕の有名な4重奏もしっかり。 指揮のジョン・エリオット・ガーディナーのヴェルディはROHで聴くのは「シモン・ボッカネグラ」に次いで2回目ですが前回と同じくさすがと言える音楽を聴かせてくれました。ROHのオケがこんなに美しい音を出すのか!と驚く場面もしばしばでしたし、劇的表現も凄いものがあります。狭いオケピットの中にコントラバスが8本ちゃんと入っていましたが普通のことなんでしょうか。なんか低音を増強している風に思えたのですが。 Dimitri Platanias ![]() Lucy Crowe, Vittorio Grigolo and Christine Rice ![]() Vittorio Grigolo ![]() ![]() ![]() John Eliot Gardiner ![]() #
by dognorah
| 2012-04-09 09:02
| オペラ
|
Comments(4)
2012年4月5日、ルーマニア文化協会にて。
Jinah Shim – piano (Winner of the 2011-2012 Enescu Scholarship); ・Bach: Piano Suite No.2 in C minor, BWV 813 ・Butler: Lucifer’s Banjo for piano Konrad Elias-Trostmann – violin (Winner of the 2011-2012 Enescu Scholarship); Alexandra Văduva – piano (First-prize winner, 2011 Vienna International Piano Competition); ・Enescu: Sonata for piano and violin No.2 in F minor, Op.6 Bogdan Costache – violin; Mina-Maria Beldimănescu – pinao; ・Enescu: Impromptu concertant for violin and piano Francesco Ionaşcu – violin; Ioana Forna – violin; Mihai Cocea – viola, Lauren Steel - cello, Alexandra Văduva – piano. ・Schumann: Piano Quintet in E-flat Major, Op.44 エネスク協会主催の有望な若い音楽家達によるコンサートはどれもすばらしく、堪能しました。特にエネスクのヴァイオリンソナタ第2番には大感激です。この会場では今まで彼の弦楽四重奏が主に演奏されてきましたがいまいち好きになれなかったのです。でもこのヴァイオリンソナタは凄い。特にピアノパートが美しく、腕達者なピアニストの繊細な表現もあって深い感銘が得られました。名曲です。 #
by dognorah
| 2012-04-09 07:08
| コンサート
|
Comments(0)
2012年4月3日、バービカンホールにて。
Wagner: Parsifal Mariinsky Theatre Orchestra & Chorus Valery Gergiev conductor Parsifal Avgust Amonov Kundry Larisa Gogolevskaya Gurnemanz Yury Vorobiev Amfortas Evgeny Nikitin Klingsor Nikolay Putilin Titurel Alexey Tanovitsky 1st Flowermaiden Viktoria Yastrebova 2nd Flowermaiden Oksana Shilova 3rd Flowermaiden Liudmila Dudinova 4th Flowermaiden Anastasia Kalagina 5th Flowermaiden Zhanna Dombrovskaya 6th Flowermaiden Anna Kiknadze Tiffin Boys Choir パルジファルの舞台は過去に4回見ていますがコンサート形式を聴くのは初めてです。今日のゲルギエフはなかなかすばらしく、前奏曲から最後までずっと聴き惚れました。マリインスキー劇場管弦楽団の音も柔らかい弦に音程のしっかりした管共にとても満足すべき出来でこのオペラにふさわしい響きでした。ゲルギエフは両翼配置したオケを舞台上にコンパクトに詰め込み、指揮台も指揮棒も使わずに指揮していました。歌手は主要役を左側第1ヴァイオリンとコントラバスの間に座らせ、右側の弦セクションの後ろに他の歌手陣を配置、そのままの位置で歌わせていました。またティトレルと少年合唱は2階席後方に配置してそこで歌わせていました。 歌手はグルネマンツ、アンフォルタス、ティトレル、クリングゾルがすばらしくて文句なしの出来。特にニキティンのアンフォルタスは立派の一語です。パルジファルは第2幕でもう少し声量が欲しいところですが第3幕はかなりよかった。クンドリは声量はあるものの私の好みの声ではなく、時々聴き続けるのが苦痛だったことも。他の歌手達はすべてよかった。合唱は男声が格段によく女声はまあまあというところ。 ということで全体としては大変楽しめました。ゲルギエフに対するブラヴォーも盛んで、特に第2幕開始で登場したときには盛大なブラヴォーが飛んでいましたが納得できます。 Evgeny Nikitin as Amfortas ![]() Avgust Amonov as Parsifal ![]() Avgust Amonov and Larisa Gogolevskaya as Kundry ![]() Yury Vorobiev as Gurnemanz ![]() Nikolay Putilin as Klingsor ![]() Valery Gergiev ![]() #
by dognorah
| 2012-04-08 01:43
| オペラ
|
Comments(0)
2012年4月1日、バービカンホールにて。
Mahler Symphony No 3 Semyon Bychkov conductor Christianne Stotijn mezzo-soprano Tiffin Boys' Choir Ladies of the London Symphony Chorus London Symphony Orchestra ビチコフがマーラーを振るというので買ったチケットです。彼は珍しくいつものベスト姿ではなく燕尾服を着ていました。 第1楽章冒頭の金管は朗々と美しく鳴る壮大なものでまず圧倒されます。ビチコフの指揮はスケールの大きいものでオケのコントロールも見事。緊張感がみなぎります。すべての金管は第1楽章だけでなく終始すばらしい演奏でした。これに比べると木管は第1楽章はやや冴えず、ちょっと気になりましたが第2楽章以降は持ち直しました。その第2楽章の美しいこと。第3楽章は一般的にちょっとだれる傾向のある楽章ですがビチコフはメリハリをつけて相変わらず惹きつけてくれます。第4楽章はメゾソプラノのストテインが登場しますが彼女の美しいながらも小さな声量に合わせてオケの音量もグッと絞られます。このあたりはやはりビチコフのオペラで鍛え上げた思いやりでしょうか。なかなか感動的な楽章でした。しかし第5楽章で合唱が入ってくると彼女の声量の無さは隠しがたく、かなり不満を覚えました。合唱も並の出来です。それでも本来この楽章の持つ力のせいで聴き応えはありました。第6楽章はすばらしい集大成でビチコフはここぞとばかりダイナミックに叙情的に思う存分マーラーを歌い上げます。終演後は多くのブラヴォーが出ていました。 しかし長いですねこの曲は。正味100分たっぷり。正直、まだ終わらないかーと思ったことも。 Christianne Stotijn ![]() Semyon Bychkov ![]() #
by dognorah
| 2012-04-03 07:39
| コンサート
|
Comments(0)
|
最新の記事
以前の記事
2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 カテゴリ
プロフィール
ロンドンに在住です。オペラ、バレー、コンサート、美術展などで体験した感動の記憶を記事にし、同好の方と意見を交わしたいと思っています。最新の記事はもちろん、過去の記事でもコメントは大歓迎です。メールはここにお願いします。
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||