2006年 12月 25日 ( 1 )

レオポルト美術館

ヴィーンのMuseums Quartierという新しい美術館がいくつか集合している一角にLeopold Museum という近代的美術館ができています。
c0057725_23365998.jpg

2001年設立だそうですが、名前の通りRudolf & Elisabeth Leopold夫妻によって建てられたものです。彼等の50年間にわたる近代美術品コレクションは5000点を超えるそうで、美術館建設には国とスポンサー銀行がかなりお金を出した模様。とても空間的余裕のある立派な美術館で、特別展を開催するスペースも確保されています。エゴン・シーレの絵はその中でも中心的存在でしょう。数十点の油絵と多くの水彩画、素描を所蔵していますが、水彩画は退色によるダメージを避けるため精巧なコピーが展示されています。グスタフ・クリムトの絵も10点ほどあります。
今回は時間的余裕を取って全館をゆっくり見て回りましたが、やはり圧巻はシーレでした。彼の絵は今までほとんどが人物画ばかり印象に残っていますが、今回風景画をまとめて見て背中に電気が走るような戦慄を覚えました。線は人物画と同様にわざといびつに描くようなスタイルですが、絵全体からものすごい情念を感じます。街を俯瞰して描いたような風景とか河のそばの集落など、どれもこれもその魅力に取り付かれてしまいました。絵のどの部分を見ても味わい深く、下の写真の絵など白い空に塗り込められた絵の具からでさえもエネルギーを感じることが出来ます。
c0057725_23301112.jpg

Egon Schiele: Haus mit Schindeldach, 1915, 110 X 140cm

この人が28歳でスペイン風邪に罹患して死亡したなんて本当に惜しいことです。
[PR]
by dognorah | 2006-12-25 23:30 | 美術