ヴァン・ゴッホ展 – Albertina美術館

ヴィーンのアルベルティーナがアムステルダムのヴァン・ゴッホ美術館の協力を得て企画した展覧会で、1990年にアムステルダムで開催された没後100年記念展以来の規模ということです。購入したカタログによると油彩、水彩、素描を併せて140点が展示されていました。Webページでは油絵50点、水彩と素描併せて100点の合計150点と謳っていますが貸して貰えなかった作品もあるのでしょう。1881年以降没する1890年までのゴッホのユニークな色使いの油絵画家としての面とデッサン、イラスト画家としての面に焦点を当てた企画ということです。ざっと油絵だけ見ても超有名な作品は皆無ですが、世界中の美術館やコレクターに協力を仰いで集められた作品は今まで見たことがないものが多く、大変充実したものだと思いました。特に、焦点を当てたという彼の素描はすばらしい作品が多く、私が最初に入った部屋で見た次のペン画には圧倒的感銘を受け、これの開催時期に合わせてオペラの切符を取った甲斐があったと心底思いました。草の一本一本を丁寧に精緻に描いた作品から、元々彼が画家ではなくイラストレーターになりたかったという思いが伝わってくるようです。

Marsh with Water Lilies, June 1881, Etten 23.5 x31.4cm Pencil, reed pen, pen and black ink, Virginia Museum of Fine Arts
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同じような時期に制作された他の素描もすばらしくて、ペンと鉛筆を使った線の確かな筆致に溜息が出ます。

油絵では次の絵が一番気に入りました。写真ではわかりにくいのですが、中央左寄りに描かれた木が葉っぱの一枚一枚まで精緻に描かれた印象で、かなりのエネルギを感じるため空とフィールドなどは付け足しのように思えてきます。力強い絵です。

A Lane near Arles, May 1888, Arles 61x50cm Oil on canvas, Pommersches Landesmuseum, Greifswald
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Van Gogh
Albertina, Wien
5 September 2008 – 8 December 2008
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by dognorah | 2008-10-14 04:01 | 美術
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