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欧州ドライヴ旅行:モンブラントンネルを通って再びフランスへ

マッジョーレ湖を後にして一路西へ進むと山岳地帯になり、遠くにアルプスの一端が見えてくる。程なくアオスタ(Aosta)に着く。この辺りは国立公園になっており、アオスタ渓谷だけで英語のガイドブックが出ているくらい観光客にとってはポピュラーな場所だ。西にモンブラン(フランス語でMont Blanc、イタリア語でMonte Bianco)4801mが、南にはイタリアだけに属している山の中では最高峰のグラン・パラディーソ(Gran Paradiso)4061mが見える。どちらも形は良くないので景色的にはあまりインパクトはないが。ここから30kmぐらいでモンブラントンネルになるが、2種類あり、昔からの一般道路のものと最近出来た高速道路のものである。高速道路で行くものはかなり手前からトンネルに入って景色は悪いだろうし、通行料も高そうなので今回は一般道路を選んだ。道路はがらがらにすいていた。トンネルはほぼ直線で、運転しやすい。出口では逆方向の道路がかなり渋滞していた。トンネルの中の対向車の数は非常に多いというわけではなかったので、進入する車の数を規制しているのかもしれない。制限速度70km、車間150mとしきりに表示されていたから。トンネルを出るとフランスでシャモニー(Chamonix)まですぐだ。ここは20数年ぶりに来たが、以前は結構涼しいと思った記憶があるのに今回は下界とほぼ同じ36度!そりゃー氷河もじゃんじゃん溶けるはずだ。写真は一応そこから撮ってみたモンブラン。午後の真っ盛りなのによく晴れている。一度ケーブルで上まで行ったことがあるので今回は行く気なし。
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しばらく雰囲気を楽しみ、夕方近くにそこより70kmぐらい北のスキーリゾートにある山間の村サモエン(Samoëns)に行った。本来スキー客用のコテージで夏も開業しているホテルであるが、そこも非常に暑かった。夕食はかなりおいしいものであったが、ホテルとしてはあまり居心地は良くない。こういう山小屋タイプは今後使わないことにしよう。
by dognorah | 2006-08-13 00:36 | 旅行 | Comments(5)
Commented by 助六 at 2006-08-14 06:05 x
こんなに見事にモンブラン全峰が見えることはめったにないと思います。しかも午後とは!私が行った時で左上まで完全に晴れていたことは早朝でも一度もありません。まあ確かに見てくれはアイガーやマッターホルンのようなわけには行かないから、全部見えてもそんなに感動はないかもしれませんが。
http://www.chamonix.com/accueil.php?ling=En
で、ほぼリアルタイムで眺めを確認できるので私も時々見てますが、完全に晴れてたのは1度くらいでしたね。アルプス山麓は晴れると結構暑いけれど、私がシャモニーで体験したのは最高27度程度でした。モンブランは今日はさすがに雪らしいですが、氷河は50年後には消滅しかねませんね。
Commented by 助六 at 2006-08-14 06:08 x
モンブラン・トンネルは例のヴォルヴォのトラックが火を吹いて39人犠牲者が出た火事以降、車間距離保持のための交通制限をより厳しくしてるようですね。以前は渋滞解消もあり、結構どんどん通してしまっていたようですから。火事後のトンネル再開のときも、昨年フレジュス・トンネルの事故でモンブランの交通量が激増した時も、地元環境保護団体が大型トラックの通行を阻止する抗議行動をしてましたが、勿論結局そのまま。シャモニー谷を大型トラックがバンバン通ってくのは確かに愉快ではありませんが、イタリア経済には死活問題というし、我々もマグロが高くなったりしたら面白くないですしね(笑)、難しい。
Commented by dognorah at 2006-08-14 07:48
>モンブラン全峰が見えることはめったにない・・・
ですよね。私も日本も含めて山はずいぶん行きましたが、カレンダーの写真のようには晴れないことが多かったです。前回行ったときも晴れてはいましたが完全ではなかったです。

>マグロが高くなったりしたら・・・
地中海のマグロはマルセイユでなしにイタリア経由で来るのですか?それとも東地中海のマグロでしょうか。
Commented by 助六 at 2006-08-15 05:57 x
最近グリーンピースが調査船を派遣し、地中海クロマグロ乱獲警鐘キャンペーンをしているのでよく報道されてますが、マグロ漁はこの5年で急速に形態を変え、今は捕獲した若マグロを生簀に入れて太らし、大部分を日本に輸出する形態が大半になってるそうです。この生簀の大半はスペインとイタリアにあり(その他はマルタ、クロアチアなどでいずれもEU補助金を受けてる由)、フランス船もリビア沖などマグロ資源のより豊富東地中海域でマグロを捕獲し、スペイン・イタリアの生簀まで運ぶケースが多いそうです。フランスのマグロ水揚げ港は、セートとポール・ヴァンドルで、この近くにフランスでは初めてマグロ生簀を作る計画がありましたが、環境上の理由で最近中止されています。仏市場向けマグロはセート辺りから来ているものが多いのでしょうが、スペイン・イタリアからのケースもあるかも知れません。「ジャップがトロを食うのがイカン」という風向きになるかも知れないですね。
Commented by dognorah at 2006-08-15 07:46
地中海マグロもそういう形態になっているのですか。天然マグロはもう食べられない状況なんですね。生簀の方がトロの部分はたくさん取れそうですけれど。欧州では昔から赤身しか食べず、日本では脂身が珍重されているということで競合しないのではないかと思うのですが(笑)、食べる量が全く違いますね。イギリスではツナステーキというのは結構レストランのメニューにもありますしスーパーでも売っています。完全な赤身ですが。
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