今日は3種類の演目を上演するMixed Billです。
(1) Polyphonia Music: György Ligeti Choreography: Christopher Wheeldon Design: Holly Hynes Lighting: Mark Stanley Ballet Master: Christopher Saunders Piano: Henry Roche Dancers Leanne Benjamin Alina Cojocaru Deirdre Chapman Lauren Cuthbertson Martin Harvey Federico Bonelli Valeri Hristov Edward Watson これはNYシティバレーの作品で、ピアノ伴奏だけで踊る30分程度のバレー。全員地味なブルー系のタイツ姿で、照明もかなり暗め。全部で10部に分かれていて、二人で踊るものから全員で踊るものまでいろいろヴァリエーションがありますが、基本的に体操または曲芸のようなアクションにバレー味をつけた感じで、2002年にオリヴィエ賞を取ったそうですがあまり楽しいものではないと思いました。コジョカルの姿だけ目で追っていました。写真はコジョカルとボネリです。(2) Castle Nowhere Music: Arvo Pärt Choreography: Matjash Mrozewski Set Designs: Yannik Larivée Costume Designs: Caroline O’Brien Lighting: John B. Read Conductor: Barry Wordsworth Orchestra: The Orchestra of the Royal Opera House Dancers Zenaida Yonowsky Edward Watson Belinda Hatley Lauren Cuthbertson Isabel McMeekan Gary Avis Brian Maloney Joshua Tuifua 初日なので今夜が公式の世界初演です。 音楽はエストニア生れの作曲家アルヴォ・ペルト(1935-)のものですが何年の作曲かはわかりません(Webで調べたのですが)。彼はソ連の圧制を逃れてヴィーン経由でベルリンに移住、現在もそこにいるようです。この音楽は現代的な響きながらもとても美しい曲です。 振り付けはカナダのマティアシュ・ムロゼフスキという30歳の若手です。かつてはダンサーだったのですが5年前に振付師に転向しました。2004年にROHの2軍的ステージであるLinburyで上演するための小品を発表し好評を博したことから、今回メインステージ用の作品をROHより委嘱されたもの。 ステージはヤノフスキーとワトソンをフィーチャーしながらも他の3組も入り乱れて踊ります。筋は不明ながら何らかのストーリーはあるようです。女性は4種のおとなしい中間色を使ったロングドレス、男性は黒のフォーマルで、優雅ながらも高度なテクニックも織り交ぜたダンスですばらしい。音楽とのマッチングも非常に調和の取れたもので、20分という比較的短い作品ながら強い感銘を与えてくれました。非常に才能豊かな振付師と思います。舞台挨拶に出てきた姿は、バレーをやっていたとは思えない小太りの若者でした。今後のために名前を覚えておきましょう。写真はヤノフスキーとワトソン。(3) Requiem Music: Gabriel Fauré Choreography: Kenneth MacMillan Staging: Monica Parker Designs: Yolanda Sonnabend in association with Peter Farley Lighting: John B. Read Ballet Master: Christopher Saunders Soprano: Catherine Bott Baritone: Mark Stone Chorus: The Royal Opera Chorus Conductor: Barry Wordsworth Orchestra: The Orchestra of the Royal Opera House Dancers Darcy Bussell Leanne Benjamin Carlos Acosta Rupert Pennefather Sarah Lamb Laura Morera Lauren Cuthbertson Yohei Sasaki Ricardo Cervera Valeri Hristov Viacheslav Samodurov Deirdre Chapman Belinda Hatley Isabel McMeekan Gillian Revie Gary Avis and Artists of The Royal Ballet このバレーはマクミランが、友人でシュトゥットゥガルト・バレーのディレクターであったJohn Crankoの1973年死去を悼んで制作したもので、ロイヤルバレーで1976年に初演されたものです。今回は33回目の公演で、私は初めて見ましたが甚く感動しました。 音楽はよく知られたフォーレのレクイエムですが、振り付けの美しさ、またそれにマッチしたシンプルなステージと照明は本当にすばらしい。衣装は流線型の模様の入ったタイツが主ですがベンジャミンはタイツが白で白の長いスカートを着け、アコスタは腰巻だけの裸です。ダンスはヴァリエーションに富み、マクミランらしい難度の高いデュエットなどもいっぱいでとても見ごたえがあります。 バッセル、ベンジャミン、アコスタは多数の中でもすばらしい踊りが目立ちます(注目しているからかもしれません)。一人代役で出たSoloist格のペニーファーザーがややリフト等がおぼつかなく、相手役のベンジャミンがひやひやする場面がありましたが大きな失敗はなかったです。 とにかくこれは完成度が高く、もう一度見たいバレーの一つです。 ![]() 写真左は、ベンジャミンを支える4人の男性とバッセル、右は、ベンジャミンを肩でリフトするペニーファーザーとアコスタです。 以上の写真はすべてJohn Rossというプロの撮ったものをネットから借用してきました。彼は昨日の午前中に行われたリハーサルで撮ったと思いますが、アップが早いのにびっくりです。
by dognorah
| 2006-03-27 06:28
| バレー
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Comments(4)
Requiemは、プログラムでもアコスタの写真が載っていましたね。この公演の目玉プログラムであることは間違いないでしょう。この作品は機会があったらぜひ見たいものです。Castle Nowhereも面白そう。ダンサーもヤノフスキーというだけで反応してしまいます(笑)
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これはマクミランの代表作の一つとみなせるすばらしいものなので必見と思います。2年前にも公演があったのですが、キャストがジョナサン・コープを除いてほぼ同じなんですね。2年前の写真を見たらYohei Sasakiのポジションも全く同じ。
Castle Nowhereは次回やるとすれば、ヤノフスキーも再出演するでしょう。
mixiの英国ロイヤルのコミュから来ました。
私のバレエ教室は、英国ロイヤルの作品を復刻させたり、再演したりしています。 7月にもマクミランのコンチェルトを日本では初めて上演します。 昨年の12月には、エドワード・ワトソンさんが客演して「くるみ割り人形」の王子様を本国よりも先に、踊りました。 マクミラン婦人も、美術で参加してくださり、貴重なものを見られるので、楽しみです。
くみさん、仕事としてバレーに関わっていらっしゃるんですね。私は単なる観客で、しかもMatthewさんみたいに詳しくない素人なので戯けた意見を書いているかもしれませんが今後ともよろしくお願いします。
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ロンドンに在住です。オペラ、バレー、コンサート、美術展などで体験した感動の記憶を記事にし、同好の方と意見を交わしたいと思っています。最新の記事はもちろん、過去の記事でもコメントは大歓迎です。メールはここにお願いします。
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