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ヴィオラのリサイタル(3月16日)

ヴィオラ:Mark Braithwaite
ピアノ:Luis Parés

Martin Musical Scholarship Fundという有望若手を育てるための奨学金を授与されることになったヴィオリストのお披露目です。
マーク・ブレイスウェイトは1983年生れ。3歳よりヴァイオリンを学び、9歳からはヴィオラも手がけていましたが15歳でヴィオリストの道を選んだとのことです。昨年Royal College of Musicを卒業。

ピアノのルイス・パレスはヴェネズェラとイタリアの両国籍を持った人で、同じく上記大学を昨年卒業し、現在は修士コースにいます。

プログラム
アントン・ルビンシュタイン:Nocturne Op.11-2
ショスタコーヴィッチ:Sonata for Viola and Piano Op.147

19世紀のロマン派作曲家ルビンシュタインの夜想曲はヴァイオリンとピアノのための作品ですが、それをヴィオラで演奏したもの。軽くはないが親しみやすい小品。

ショスタコーヴィッチの作品は唯一のヴィオラソナタで1975年に書かれ、彼の最後の作品でもあります。全体に暗く重い雰囲気が支配的ですが、とても内省的で聴き応えのある曲です。ピアノの役割が大変重要で魅力的なパッセージも多く、「ピアノとヴィオラのためのソナタ」とした方がふさわしいかも。もちろんヴィオラの演奏はよかったのですが、ピアニストもとてもすばらしく、それに乗ってヴィオラも快調に飛ばしたという感じです。
写真は終演後のものです。
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by dognorah | 2006-03-19 22:36 | コンサート | Comments(0)
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