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ロンドンの最新のコンサートホール

この直前の記事で触れたCadogan Hallについてのお話です。
これは2004年に新たにコンサートホールとしてオープンした建物です。
建物そのものは約100年前に建てられた比較的新しい教会だったのですが、信者減でイギリス国教会が放棄することを決め、2000年にCadogan Estateという会社がコンサートホールとして運営する目的で買収しました。4年間にわたる大改修で、収容人員こそ少ないものの立派なホールとして見事に再生されたのでした。下の写真は外観と内部です。
ロンドンの最新のコンサートホール_c0057725_2021030.jpg

ホールの特徴
ホールの収容人員は約900名です。
これは日本の消防法みたいな法律で、こう決められたそうです。この数は、観客、スタッフ(約70名)、演奏者のトータルです。従って100人ぐらいの演奏者が舞台に上がる昨日のようなイベントでは、観客の数は最大730人ということになります。

音響的に工夫されたこと。
外観は出来るだけオリジナルを保存しながら音響的には現代の技術がたっぷり注がれました。例えば、外側のステンドグラスをそのままにして、内側に新たに防音目的の分厚いガラスを嵌め込む。ストール席は傾斜が付けられて後ろの席でも見易さを確保。ギャラリー席も同様の傾斜が付けられ、なるべく死角を減らす工夫がされた。ロンドンの最新のコンサートホール_c0057725_20111512.jpg音響の観点から床や椅子の材料は木が多用された。天井内部は必要な吸音処理が施され、天上と横の壁には不必要な共振を取り除くために円筒形の共鳴箱が多数取り付けられた(左の写真)。
昨日実際に音を聴いたわけですが、共鳴箱の効果か、ややデッドですが残響が適度に抑えられとても聴きやすいです。狭い空間でとてもアットホームな感じです。

その他
ステージは演奏者の数に応じて奥行きを変えられるようにした。窓のカーテンを含む照明コントロールはすべてコンピュータ制御できる。グラウンドレベルと地下レベルに広いロビーとバーエリアが作られ、観客はあまり混みあうことなくくつろげる。
我々コンサートに出かけるものにとってもう一つ見逃せない大きなメリットは、非常に交通の便がいいことです。最寄の地下鉄駅は、District LineとCircle LineのSloan Square駅ですが、なんと駅から徒歩2分程度という近さです。改札口を出て右を見ると100mぐらい先にホールが見えます。

現在ロイヤルフェスティヴァルホールが2年間のスケジュールで改修中ですが、そこを根城にしていた各オーケストラは演奏場所確保にそれぞれ苦労しています。ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団は馬鹿でかいロイヤルアルバートホールを使っていますが、このカドガンホールも根城にすることを決めました。フィルハーモニア管弦楽団なども時々ここで演奏しますが、なんとブルックナーの4番とか7番などの大編成オーケストラ曲が予定されています。小さなホールが飽和しそうな感じですがそれはそれで面白そうなので行ってみようと思っています。
by dognorah | 2006-02-11 20:17 | コンサート | Comments(5)
Commented by Matthew at 2006-02-12 07:52
これは美しいホールですね。
行ってみたい。

スローン・スクェア近辺のハイソな方々が集うに相応しい品のよさ
ですね。素敵です。
Commented by stmargarets at 2006-02-12 08:20
榎本明子さんが、3月10日ここでコンサートされますよ!
Commented by dognorah at 2006-02-12 22:26
Matthewさんのところからはアプローチも悪くないですね。一度行ってみてください。
Commented by dognorah at 2006-02-12 22:32
そう、榎本明子さんのリサイタルがあるんですよね。私はその日既にバービカンのコンサートを押さえてしまっていたので行けませんが。
Commented by giuseppe z at 2014-09-30 16:56
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