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DVD視聴記「マーラー交響曲第2番」

c0057725_6475772.jpgClaudio Abbado: Lucerne Festival Orchestra
Soprano: Eteri Gvazava
Contralto:Anna Larsson
Chorus:Orfeón Donostiarra

2003年に収録したもの。このオケはベルリンフィルなどあちこちの団体のトップ奏者を集めて編成されているそうで、確かに見たことのある人たちがたくさんいる。寄せ集めにしてはしっかりしたアンサンブルで、一流の音色とともに心地よい演奏だ。独唱陣と合唱も声、歌唱ともにすばらしい。要するに演奏者は理想的なくらいレベルの高い人たちが集められているように思える。弦楽器配置は、第1、第2ヴァイオリンが左側、右手前がヴィオラ、その後ろ中央寄りにチェロ、さらにその後ろの右壁際にコントラバスというちょっと変わったもの。

c0057725_649920.jpgアバドは指揮振りを見る限り快調そのもので、やや速めのテンポでダイナミックにぐいぐいとドライブをかける現代人好みの表現だが、間はしっかりと取り、心にずしっと来る力強さを感じる。しかも叙情的な部分はうっとりする美しさ。エネルギーが凝縮した密度の高い演奏だ。コントラルトのアナ・ラーソン(左の写真向かって右)は声もいいが滋味溢れる歌唱が心を打つ。

以前、キャプラン指揮の実演を聴いたときのことを記事にし、コメント欄に手持ちのCDがいくつかあることを述べたが、長い曲ゆえなかなか比較することもままならずそのままになっている。今回はその中でテンシュテット指揮ロンドンフィルのものを聴いて、このDVDのアバドと比較してみた。
テンシュテットはアバドとは対照的な演奏で、ゆったり目のテンポで巨人の歩みのように始まるが、そのテンポは速いところはすごく速くて緩急の差が激しい。全体としては朴訥と言える独特の雰囲気もあって味わい深い演奏である。あまり主張は強くなくやや強引さがあるアバドとは違うが、これはこれで名演と思う。演奏時間は、スコアが違うかもしれないので一概に比較は出来ないが、アバドが81分そこそこに対してテンシュテットは88分とかなり長い。
by dognorah | 2006-01-12 06:53 | DVD
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