Tate Britain美術館で開催中のJoshua Reynolds(1723-1792)特別展を見てきた。イギリスでは有名だが、世界美術史的にはあまり有名ではない肖像画家である。左の写真は1750年ごろローマで描いた自画像であるが(2001年にローマで発見された)、既に彼の画風と実力をはっきりと表した作品である。ここに見られる精緻な表現力と人物の顔に部分照明を当てたような画風は多少の出来不出来はあるにしても生涯変わらない。この自画像は特に精神力が充実しており、今回の100点近い展示品の中でも傑出した一枚である。