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ヤンソンス指揮コンセルトヘボー

2012年5月12日、バービカンホールにて。

Strauss Also sprach Zarathustra
Strauss Metamorphosen
Strauss Der Rosenkavalier - Suite

Royal Concertgebouw Orchestra
Mariss Jansons conductor

ヤンソンスを聴くのは久しぶりです。一段とコンセルトヘボーとの関係が緊密になっている印象を受けました。指揮姿もとても楽しそうだし。特に「バラの騎士」組曲ではカルロス・クライバーがニューイヤーコンサートでヴィーンフィルを指揮しているときに見せた上機嫌の笑顔そっくりの表情を浮かべていて思わずこちらも嬉しくなってしまいます。

最初の曲は昨年2月にハーディング指揮で聴いてhttp://dognorah.exblog.jp/15904832/以来ですが、冒頭の有名な部分はあまり劇的にせずにあくまで美しく謙虚に音を鳴らすという印象でした。それに続く音楽もオケの特上のアンサンブルを楽しませるという風な演奏で、あまり好きでないこの曲もまあ楽しめました。コンサートマスターの音も実にすばらしい。

2曲目のメタモルフォーゼンは23挺の弦楽器で演奏される曲で実演に接するのはこれが初めてです。指揮者無しで、コンサートマスターの合図で演奏をしていました。演奏時間は約20分ぐらいか。弦の音は美しいけれど重苦しくもの悲しい響きです。積極的に聴いてみたい曲とは思えませんでした。

最後の曲は本日一番楽しめた曲で、明るく緻密なアンサンブルと各パートの名人芸的うまさが思う存分発揮されました。こういうオケがピットに入っている舞台を見られたら本当に楽しいでしょうねぇ。そのときは勿論オクタヴィアンはエリーナ・ガランチャでなくてはなりません。
by dognorah | 2012-05-15 01:41 | コンサート | Comments(2)
Commented by レイネ at 2012-05-15 03:19 x
先ほど、愛読しているNRC紙夕刊の文化欄に、「コンヘボ・オケは、ロンドン公演での『メタモルフォーゼン』を指揮者なしで23人の奏者のみでd演奏した。指揮者が病気気味で気分が悪くなったため」とあり、びっくりしましたが、まあ、室内楽のようなこの曲なら指揮者なしでも大丈夫かもしれませんね。たまたま、この曲の生演奏を2週間前に聴きました(コンヘボではなくて地元のLSO)。ロンドンと同じプログラムは、もちろん先週アムスでロンドンへ向けてのリハーサルを兼ねて(?)演奏してるのを友人達が聴きに行ってます。明日、そのうちの1人に会うので、詳しく感想を訊いてみますね。

去年のDNOでのオペラ『ばらの騎士』は、ロッテルダム・フィルがピットに入ってラトル指揮でしたが、オクタヴィアンの予定だったコジェナーがキャンセルという痛恨の思い出が。。。コンヘボがDNOのオケ・ピットに入るのはたいてい年に一公演だけで、シーズン最後です。ガランチャのオクタヴィアンは、来シーズン、ドレスデンでもあるようですね!
Commented by dognorah at 2012-05-15 06:31
あれ、そうだったんですか!彼が舞台に呼び戻される度に楽員達も盛大に拍手していましたが、そういう事情があったためかも知れませんね。
でも「バラの騎士」では彼は本当に幸せそうに指揮していましたので気分は回復したものと思われます。
コンセルトヘボーがピットに入るのはたった一回なんですか。だとすればこのオペラでというのはまず無いでしょうかね。
最近事情により海外公演を全くチェックしていませんが、ドレスデンで彼女がオクタヴィアンですか。考えちゃいます。
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