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草間彌生回顧展

Tate Modernにて。
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前衛芸術家といわれる草間彌生は1929年3月松本市生まれ、もうすぐ83歳になる人です。子供の頃からスケッチなど絵を描くことが好きだった彼女は長じて洋画と日本画を学び、松本や東京で個展を開くなどの活躍をした人ですが、日本での芸術活動に対する窮屈さを覚えて1957年に米国に渡り、シアトルで個展を開いた後ニューヨークに移動して主にそこで活動していました。
しかしパートナーの死に際して体調を崩し、1973年に帰国、以来東京をベースに創作活動を続けています。大変多作な人で、グーグルで彼女の作品を検索するとたくさんの作品が出てきますが、豊富に展示されている今回の回顧展と重複するものはほとんどありません。作品は絵画、オブジェ、インスタレーションと多彩で、それに加えて過去の写真や新聞記事、手紙のコピーなども展示されているためじっくり展観すると2時間程度はかかってしまいます。全体を通して見て多大な感銘を受けました。凄く多感な人で、また一つのものに執着する人でもありますがあらゆるものに興味を示してどんどん作品をものにしていった人という印象を受けました。ニューヨークでは乱交パーティなども開催して裸の男女にペタペタと色を塗っていくシーンは写真やヴィデオでも披露されています。
私が一番感銘したのは一部屋を全部使って構成するインスタレーションで、彼女の世界に浸れる感じがとても素敵です。今まで多くの他の芸術家のインスタレーションというものを見てきましたが一度も感心したことが無く全く理解できないジャンルの一つでありました。しかし、彼女の作品はまず美しさがあり、それに加えて彼女のメッセージに包まれる感覚に支配されるという優れた芸術作品に接したときに体験する感動を覚えるのです。冒頭の写真はその中の一つ、鏡と光によって作られた空間ですが、これは写真ではなかなか理解できないもので、実際に体験してみるしかありません。ロンドン在住の方は是非テートモダンに行ってみてください。6月5日まで開催されています。
by dognorah | 2012-02-14 00:55 | 美術 | Comments(2)
Commented by 助六 at 2012-02-15 09:04
草間作品は私は10年前にパリの日本文化会館で展観があった時に初めて接して一発で魅了されました。魔法ですよね。
昨年はポンピドゥー・センターで回顧展もありましたが、逃しました。
仮に私が劇場監督だったら、すぐに「ペレアス」か「アリアーヌと青ひげ」か「ペネロプ」か「オイディプス王」か「青髭公の城」か「グウェンドリーヌ」か「フェルヴァール」か、いや何でもいいんですが、舞台美術をやってくれませんかと頼みに行くんだけどなぁなんて思いました。
あるいはオファーは来てるけど、お引き受けにならないだけかも知れませんけど。
ところでレオナルド展はどうされましたか?
Commented by dognorah at 2012-02-15 21:36
今回の開催はマドリード、パリ、NYとの共催と書いてありました。パリはすでに昨年やっていたのですね。
なるほどオペラの舞台美術が実現すると面白そうですね。もうこのお年では難しいかも知れませんが。ヴォツェックなども面白そうです。
レオナルド展は逃しました。気がついたときは前売り券は売り切れ、当日券も何度か試みましたが買えず、街のチケット屋に行くと85ポンドとふっかけられあきらめました。開催はずっと前から知っていたのに前売り券を買わなかったのがいけませんね。
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