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ハイドパークチャペルコンサート -4月16日

今日は土曜の4時から開始でチェロとピアノの二重奏であった。

Cello:Rebecca Hewes
Piano:Russel Hepplewhite

Programme
 Delius: Sonata for Cello and Piano
 Beethoven: Cello Sonata, Op.102 No.1 1st Movement
 Barber: Cello Sonata, Op.6 1st Movement
 Hepplewhite: Midnight Child
 Bruch: Col Nidrei
 Bridge: Scherzetto

ベートーベンとバーバー以外はすべてイギリスの作曲家である。

チェリストはまだ大学に在学中ということで20歳ぐらいか。ずいぶん背の高い女性で、180cmは優に超えているだろう。17歳でエルガーのチェロ協奏曲を弾き、最近ドボルザークの協奏曲も弾いた経験がある。整った顔立ちをきりっと引き締めて力強く演奏する。ベートーベンはちょっと扱いにくいのか、やや構成がばらばらという感じで、ピアノに力負けしているようにも思えたが、後の作品はすべてのびのびと音楽をしているという感じでとても楽しめた。特にバーバーが張りのある演奏で全楽章を聴いてみたかった。両者の呼吸もぴったりで、水準が高かったと思う。

ピアニストも20代前半と思われるが、作曲もこなす人で今日も一曲入っている(4曲目)。協奏曲の経験は無いが、独奏ではかなり経験を積んでおり、自分の作曲したものだけの演奏会を主催したりしている。ピアノの演奏は、硬質の和音でダイナミックに弾きまくるが、端正かつ冷静で、チェロとの二重奏のせいか節度も感じられる。私の好きなタイプのピアニストだ。このコンサートでは過去すべてピアニストが登場しているが、この人のピアノが最も楽しめた。

この二人は2002年よりコンビを組んでおり、これからもあちこちで演奏に接する機会があるだろう。今後が楽しみな人たちだ。
by dognorah | 2005-04-17 04:08 | コンサート | Comments(0)
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