2008年12月8日、RFHにて。
指揮:Simon Rattle Orchestra of the Age of Enlightenment プログラム ベルリオーズ:リア王序曲 シューマン:交響曲第4番(1841年オリジナル版) シューマン:交響曲第2番 特にピリオド楽器が好きというわけではないが、今までバロックオペラを聴くことが多かったこのオケがラトル指揮でシューマンを演奏するというのに惹かれて聴いてみた。こういう交響曲を演奏してもピリオド楽器のオケとしてはOAEは上手いと思った。 ラトルは何を振っても水準以上の演奏をする人だが今日もその通り。最初のベルリオーズからして緻密な構成と細部のよく練られた表現が聴くものを惹きつける。開演ぎりぎりまでリハーサルを続けた成果か。シューマンは2曲とも暗譜で指揮。 シューマンの偶数番交響曲はは滅多に聴かないので翌日の1番と3番でなしにこの日を選んだのだが、2曲とも大変楽しめた。シューマンらしいがっしりした構成に美しいフレージング、つい体を揺すりたくなるような熱狂的なリズム感が心地よい。4番で普通に演奏されるヴァージョンとオリジナルの違いなぞ全く知らないが、今回かなり優れた演奏だったと思う。 第2番もその流れで継続。第1楽章は熱狂的好演だったし、第3楽章の美しさは特筆もの。そして第4楽章の盛り上げ方など自然で納得がいく佳演だった。
by dognorah
| 2008-12-11 00:59
| コンサート
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Comments(6)
ラトル&OAEの素晴らしいコンサートでしたね。コンサート終了後に(やっと)お目にかかれて嬉しかったです。ラトルの情熱的な指揮姿には、心が打たれました。日程的に無理でしたが、できれば、翌日の1番&3番のコンサートにも行ってみたかったです。
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こちらこそ久し振りにお目にかかれて嬉しかったです。大好きな2番を名演で聴けてよかったですね。
パリには本夕来演してくれ、一晩だけでベルリオーズ「宗教裁判官」と4・3番でした。
結果的には熱演で大変楽しめたのですが、昨年の同じコンビの「楽園とぺリ」の時もそう感じましたけど、私にはラトルがピリオド楽器使う必然性は今ひとつ分かりません。ピリオド楽器使用でシューマンの厚ぼったいオーケストレーションは当然より明快・軽快・透明に鳴りますが、指揮はダイナミックもリズムもかなり強圧的な熱演ですから、音素材と指揮スタイルは矛盾してるように感じます。あるいは、あの熱血型指揮をそのままモダン楽器でやったら、シューマンのオケは文字通り混濁したモッタリ音塊になってしまうでしょうから、だからこそ彼はピリオド楽器を使うんだという説明も可能かも知れません。確かにヘルヴェッグみたいなピリオド楽器の透明感以上の表現意志は薄い指揮でシューマン聴いても余り面白くなかったのも事実です。その点、指揮スタイルもピリオド楽器の音素材に適応した透明さを保ち、かつ思わず引き込まれてしまう美しい躍動感もあったガーディナーのシューマン演奏は一頭抜けてたなぁと思いました。
ヤナーチェクで実に美しいリズム感を示してくれたラトルのシューマンには、個人的にはもう少しリズムの柔軟性を求めたかったです。
4番の初版は通常版と比べて、循環動機の回帰が少し違う以外は音楽そのものの運びに大きな差はないと言って構わないと思うんですが、逆にオーケストレーションはかなり違い、相当異なった響きがします。通常版は絵の具を重ね塗りしてくみたいに、同じ旋律を奏する楽器を増やしてて、厚ぼったいモッタリした響きがしますね。ムーティやティーレマンのシューマンはこのモッタリ・ボッタリが顕著。 最近はモダン楽器でも初版演奏が流行りで、「初版のより透明なオーケストレーションで通常版やるのが理想」なんて意見もありますが、私は通常版のモッタリ感も「やっぱりシューマン!」と思うとこがあって、どちらも捨てがたく思います。モダン楽器による通常版演奏でも指揮者が才人なら音のテクスチュアの明快さを保つことは可能で、昔FMで聞いたマルティノンのライヴなど音の明快なパースペクティヴが心地よかったのを覚えてます。でもマーラー版使ったインバルの「鋭利棒」でもイマイチでしたから、難しいみたいですね。
今晩は、終演後オケの女性管奏者2人からラトルにぬいぐるみ2個が渡されてました。クリスマス・プレゼントでしょうかね。私も年内のオペラ・コンサートは多分これで終わりです。後はサルコジ風刺の漫才芝居でもあれば見に行きたいと思ってますが。よいクリスマスをお迎え下さい。
私も2番聞きたかったです!
ラトル指揮OAEは欧州各地を回って、ようやくパリを済ませたんですね。
>音素材と指揮スタイルは矛盾してる・・・ 私も聴きながらそれを感じてこの部分はBPOだったらどういう音になるだろうか、なんて考えながら聴くときがありました。モッタリでも音のトータルではやはりBPOの方が自分の好みかなと思います。仰る通りピリオド楽器のオケではシューマンに限らずガーディナーの指揮が魅力的な音ですよね。 私は年内にもう一つポピュラーなオペラを見に行きますが、14日から2週間は全く予定が入っていませんでした。それで気がゆるんだわけではありませんが体調を崩してダウン、クリスマスまでに完全回復を期待したもののかなわず、今年はちょっとひどい過ごし方になりそうです。年末までには何とかと思っています。助六さんはお元気なようで、来年も健康を維持してよいお年をお迎え下さい。今年も大変貴重なコメントを数多く頂きありがとうございました。
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ロンドンに在住です。オペラ、バレー、コンサート、美術展などで体験した感動の記憶を記事にし、同好の方と意見を交わしたいと思っています。最新の記事はもちろん、過去の記事でもコメントは大歓迎です。メールはここにお願いします。
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