2008年11月4日、バービカンホールにて。
Rameau: Les Indes galantes Le Turc généreux Les Incas du Pérou Les Sauvages 毎年恒例のウイリアム・クリスティ指揮Les Arts Florissantsは今年はラモーのオペラを持ってきました。 オペラバレーとして作曲されたこの作品はプロローグと4幕によって構成されるものですが、今日は上記のようにその中の1,2,4幕のみがコンサート形式で上演されました。各幕とも独立したストーリーで構成されており、共通して男女間の愛がテーマになっています。ストーリーといっても単純でそれぞれ一人の女性に複数の男性が出てきて女性が一方を選ぶ過程が歌われるだけです。舞台上演ではバレーが出てくるのでしょうが、本日はそれはありません。観客は昨日のミンコフスキーのコンサートより多く、7-8割は入っていました。 出演者は次のとおりです。 Choir and Orchestra of Les Arts Florissants William Christie: condudor Sonya Yoncheva: soprano Juliette Galstian: mezzo-soprano Ed Lyon: tenor Juan Sancho: tenor Stéphane Degout: baritone João Fernandes: bass 歌手は過去に聴いたことがあるのはテノールのライオンとバリトンのデグーのみですが、全員水準的にはまあまあいい線を行っているというところ。今回初めて聴いたフアン・サンチョというテノール(第2幕に出ただけ)がいい声で声量も一番あり印象的でした。合唱は凄く上手いと思います。管弦楽はこなれた感じの演奏で、歌と共に大変楽しめるものです。大きな拍手に応えて、珍しいことに独唱者も合唱に加わって全員参加でアンコールが演奏されました。カットした部分から一部をやったのでしょうか。 写真は左からEd Lyon、Juan Sancho、Juliette Galstian、William Christie、Sonya Yonchevaです。 次は、全幕に出演したバスのJoão Fernandesと一人置いてStéphane Degoutです。
by dognorah
| 2008-11-05 22:19
| オペラ
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Comments(15)
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Bowles
at 2008-11-06 03:13
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クリスティとレザフロ、前々回の来日で、やはりコンサート形式で、前半はパーセル、後半がLes Indes galantesの第三幕でした。
アンコール、静かな曲でしたら、第三幕のTendre amours、太鼓のリズムが印象的でしたら、第四幕のフィナーレ近くのForets paisiblesでしようね。もっとも後者でしたら、すでにお聴きになっていたのでおわかりでしようが。失礼しました!!
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ゆうこ
at 2008-11-06 03:55
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なんとアンコールがあったとは!その前に連れのものと出てしましました。。。(笑)
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dognorah at 2008-11-06 08:44
Bowlesさん、静かな曲だったので恐らく今回カットした第3幕からのものでしょうね。ご教示ありがとうございます。
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dognorah at 2008-11-06 08:46
ゆうこさん、勿体ない! お急ぎだったんですね。普通はこういう形式のコンサートではアンコールなんてやりませんものね。私は初めて経験しました。
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Sardanapalus
at 2008-11-06 19:55
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オペレッタの次はバロックオペラですか。空席があるのが勿体無いですね!ラモーのオペラはいつか生で聴きたいと思っていますが、いつか実現するでしょうか?(^^)
>客は昨日のミンコフスキーのコンサートより多く、7-8割 やっぱりオペレッタコンサートよりはバロックオペラの方が興味のある人が多いのでしょう。それに、毎年質の高い演奏を聞かせてくれる組合せですから、発売と同時に会員が席を押さえるのではないかと思います。
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dognorah at 2008-11-09 10:08
Sardanapalusさん、ロンドンの聴衆はあまりオペレッタが好きじゃないのかもです。バロックオペラは舞台上演こそありませんが、最近はヘンデルなどで随分ファンを増やしていますからねぇ。
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Bowles
at 2008-11-10 09:25
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アンコールの件でしつこく書き込ませていただきます。
フロレスを聴きに行っていた友人が、やはりこのコンサートを聴きに行ったのですが、いっしょに行った友人がこのアンコールを「シャコンヌ」と言っていたとのこと。これを聞いて気づいたのが、「シャコンヌ」とよくまちがわれる(パリでの何年か前のミンコのガラ・ラモーの時も一部のサイトでまちがえて表記されていた)パーセルの《アーサー王》のパッサカリア、How happy the loversのことです。これも静かな、とても美しい曲です。またクリスティがよくアンコールで取り上げてもいます。多分こちらなのでは...。英語でした?フランス語でした?
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bonnjour at 2008-11-10 21:50
相変わらず精力的にコンサートに出かけてらっしゃいますね。「ミンコフスキーのコンサートより多く、7-8割は入っていました」とお書きになっているところをみると、ロンドンはコンサートの選択肢が多すぎて、このような魅力的な演目でも満席にはならないということなのですね(満席のほうが珍しい?)
さて、昨年の今頃クリスティ指揮のもと、「聖アレッシオ」をバービカンホールで歌った(dognorahさんの記事が大変参考になりました)フィリップ・ジャルスキーが今、初来日してまして、それを追っかけるように(笑)当方は日本に里帰り中です。 先週の土曜日に東京で開かれた彼のコンサートに行ったのですが、会場(東京オペラシティ)が大きすぎるのか、招聘元の動員力に問題があるのか、お客の入りは6割強~7割弱といったところ。本国フランスでは異常人気で、演目によってはチケットが即日完売してしまうのですがね。 おまけにジャルスキー氏自身のコンディションもいまひとつで、ハラハラする一瞬もありました。ちなみに彼、今回のコンサートはバロック曲にドイツリートにフランス歌曲という、サンプラー盤みたいなプログラムです。当方のブログに感想を書きました。
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dognorah at 2008-11-10 23:17
Bowlesさん、確かに聖歌のような歌唱で美しいものでしたがフランス語か英語かと問われると合唱だったこともあってよく分かりませんでした。演奏時間は2-3分でした。因みにウイキによるとシャコンヌとパッサカリアはしばしば混同されるとありますね。
念のためバービカンホールにアンコール曲問い合わせのメールを出しました。ホールへ問い合わせるのは初めてなので返事が来るかどうか分かりませんが、これが在ロンドンのオケ宛なら顧客対応がしっかりしていて数時間で返事が返ってきます。
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dognorah at 2008-11-10 23:27
bonnjourさん、日記のタイトルだけは見ていますので今どういう活動をされているかは把握しています(^^) 今は自分の日記を書くのに忙しいので暇が出来たときに中身を読ませて貰いますね。
コンサートの入りが悪いのはやはり不況の影響下と感じています。昨年のクリスティは確かほぼ満席でしたし。そういう状況をずっと経験してきた身としては昨今の不入りは目立ちます。 ジャルスキーは結構日本にも大勢ファンがいるということはbonnjourさんの過去の日記で読んだことがありますが、それでもあまり切符が売れていなかったのですね。プログラムにはあまり問題なさそうですから、やはりカウンターテノールというジャンルのせいでしょうか。 コンディションがよくなかったようでちょっと残念でしたね。
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bonnjour at 2008-11-13 22:33
dognorahさん、当方の日記更新情報を「表示する」設定にしてくださってるようで、光栄です(当方の画面でも、dognorahさんの日記更新情報はもちろん「表示する」ですよ!)。
またまた日記タイトルでお分かりかと思いますが(笑)、昨夜、ジャルスキーの名古屋でのリサイタルにも行き(これって追っかけっていうんですかね?)、こちらは体調も元に戻り、客席もほぼ満席(といっても、ホールのキャパがたった310席)で、ノリノリの素晴らしい演奏を聴かせてくれました。ものすごい才能がある上に、ファンに気さくに対応してくれる、感じのいい素敵な人でした。 コンサートの入りと経済環境は密接に連動しているのですね。クラシックのコンサートに行く、比較的余裕のある層が、昨今の金融危機でリストラされたり、そうでない人も財布の紐を引き締めに締めているということでしょうか。
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dognorah at 2008-11-14 04:15
bonnjourさん、そういう小さい会場で海外からの公演があるというのはちょっと驚きです。入場料は割高になるのでしょうが、すばらしい公演を聴くことの出来た人たちは幸運でしたね。
同僚がクビになっている厳しい状況だと精神的にコンサートに行く気になれないのかもしれませんね。尤も、クビになって失業保険を貰っている本人には入場料が半額になるシステムをオファーしているオケもあるのですが。
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bonnjour at 2008-11-15 04:18
>> 入場料は割高になるのでしょうが
それがですね、名古屋は6,000円均一でした。東京は6,000円と5,000円の2種類でしたが。ヨーロッパに比べるとコンサート入場料が全般的に高い日本で、この安さはなんだ...とビックリしました。(ちなみに今月来日中のイアン・ボストリッジは、同じ東京オペラシティのピアノ伴奏のリサイタルが9,000円/8,000円/7,000円/5,000円という料金設定です) さらにビックリしたのは、東京のコンサートの入りが悪いため、プロモーターが直前になって大量の招待券をばらまいたことです。それにもかかわらず座席がガラガラというのは、もう、目も当てられませんでした...。
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dognorah at 2008-11-15 06:12
ほおー、そんなに安かったのですか。プロモーターが弱気だったんですね。パリでやる方が高かったりして(^^)
ボストリッジは遙かに一般的知名度が高いから仕方がないでしょうね。
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dognorah at 2008-11-27 23:21
Bowlesさん、ようやくバービカンから返事が来て当夜のアンコールはラモーのこのオペラの第3幕からTendre Amourだということです。Bowlesさんの最初の推定が正しかったですね。
それにしても私が問い合わせてから2週間以上も経って返事をよこすとは顧客対応が悪いですね。一応apologizeしていますが。
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