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グノーのオペラ「ファウスト」ドレスリハーサル

2011年9月15日、ROHにて。

Faust: Opera in five acts (Final Rehearsal)
Composer: Charles-François Gounod
Original Director: David McVicar
Revival Director: Lee Blakeley

Conductor: Evelino Pidò
Royal Opera Chorus
Orchestra of the Royal Opera House

Faust: Vittorio Grigolo
Méphistophélès: René Pape
Marguerite: Angela Gheorghiu
Valentin: Dmitri Hvorostovsky
Siébel: Michèle Losier
Wagner: Daniel Grice
Marthe Schwertlein: Carole Wilson

このプロダクションは2004年6月にプレミエで、私はそれに続いて2年後の2006年9月の公演も見ていて、今回が3回目です。2006年から今日までの間にも公演があったのかどうかは定かじゃありません。
今日の出演者はプレミエの時(アラーニャ、ゲオルギュー、ターフェル、キーンリーサイド、コッシュ)に匹敵する豪華さで、彼らがそれぞれの実力を発揮してくれたので大変楽しめました。
グリゴーロはいつもの美声が気持ちよく、パーペは余裕で深みのある声を大声量で出していましたし、ホロストフスキーはロシアもの以外では初めて感心させてくれる出来でした。しかしいつもの籠もり気味の発声はちょっと気にはなりましたが。ゲオルギューはリハーサルということなのかやや抑え気味の歌唱でしたが、ポイントではちゃんと声を張り上げてくれてブラヴォーが出ていました。シエベルを歌ったカナダのメゾソプラノ、ミシェル・ロジエールはROHデビューですがさすがにすでに国際的に活躍しているだけあって、すばらしい出来でした。
管弦楽はまあ水準の出来か。ピドよりもベニーニの方が上手いかな。

ここでのリハーサルはこれまで何度も聴いていますが、今日は異例なことにカーテンコ-ルが全くありませんでした。何があったのでしょう。従って残念ながら写真はありません。18日の初日以降に公式ステージ写真がリリースされると思います。
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by dognorah | 2011-09-17 21:18 | オペラ

プッチーニのオペラ「Il trittico」初日

2011年9月12日、ROHにて。

ロイヤルオペラの今シーズン幕開けです。例年のコンサート形式での幕開けと違うだけでなく、新演出で1965年以来初のプッチーニ3部作です。各地のオペラ劇場でこれが上演されるニュースを見るにつけ、なぜロンドンではやらないのだろうと思っていましたが、パッパーノはかなり以前から構想を温めていたようです。これまでは「ジャンニ・スキッキ」だけは上演されていましたが、同じ演出者によって今回他の二つが付け加えられたのでした。結論を先に言えば、それは演出、指揮、歌手にすばらしい人材を得てとても強力な出来で感動的舞台でした。更にいえばこのプッチーニの3部作は他の二つに比べて「ジャンニ・スキッキ」が一番出来が悪いオペラと言えます。なぜ一番出来の悪いオペラが3つの中で最も頻繁に上演されるのかは謎ですが。ROHでの上演記録を見ても、Il tabarroが今夜で21回目、Suor Angelicaが10回目、Gianni Schicchiが50回目となっています。

今回の演奏ですが、まずパッパーノの指揮に脱帽しなければいけません。文句のつけようのない密度の高い充実した演奏でした。特にIl tabarroとSuor Angelicaは初めて聴く音楽なのに大感動しました。これは歌手の出来も大いに寄与しています。
Il tabarroでは期待通りエファ=マリア・ウェストブルックが絶好調の歌唱、ルチオ・ガッロとアレクサンドルス・アントネンコの男声陣も惚れ惚れする歌唱と演技、それに加えて脇役達も立派でした。ルチオ・ガッロはここでは暗くて残酷な役柄を見事に演じるかと思えば、最後のGianni Schicchiでは笑わせ役を飄々と演じるなど感嘆しきりでした。以前見たシモン・ボッカネグラ役でも演技のうまさに感心したことがありますがそういう才能を持った人なんですね。
舞台装置は重厚な煉瓦造りの建物がそばに立っているセーヌ河畔に係留された資材運搬船という物語にふさわしい暗さが表現されていて、人物の動きなど見事に設定された質の高い演出です。

Eva-Maria Westbroek and Lucio Gallo
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Aleksandrs Antonenko
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Ji-Min Park 久しぶりに見たらちょっと太っていました
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Suor Angelicaは出演者全員が女性という希なオペラですが男性の私には全く違和感なし。WikipediaによるとROHでの三部作初演時には初日に上演したものの二日目からはこのオペラ自体をカットして二部作上演し、プッチーニの怒りを買ったそうです。
タイトルロールのエルモネラ・ヤオはアンヤ・ハーテロスの代役ですがなかなか頑張っていました。以前はネトレプコの代役、今回はハーテロスの代役と、そういうときしか聴いていませんがいずれも元の歌手ほどの出来ではないにしても無難にこなしますね。声の質はあまり好きじゃないですが歌唱、演技ともとても感動を与えてくれました。日本公演の椿姫役でミソをつけただけに今回の成功には本人も嬉しかったでしょう、ブラヴォーをもらったカーテンコールではちょっとウルウル状態でした。彼女の叔母役で出演したアンナ・ラーソンは今までコンサート歌手と思っていましたがオペラにも出演するんですね。今回のROHデビュー、なかなかよかったです。特に演技が。他の大勢の歌手達の中ではROHの研修生であるアンナ・デヴィンのうまさに感心しました。ヤオよりいいかもしれません。修道女コスチュームがとてもよく似合い、舞台映えのする美人になるのも印象を強くします。Il tabarroではちょい役でしたがそれもなかなか印象的な歌唱でした。
演出はIl tabarroに比べるとごく普通という感じです。悪くはないですが。

Ermonela Jaho
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Ermonela Jaho & Anna Larsson ヤオはこのように常に泣きそう
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中央がAnna Devin
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最後のGianni Schicchiは私は多分これで4回目の鑑賞になりますが、いつ見ても大して面白くもないオペラという印象で、今回も例外ではありません。例のLawrettaのアリアは今回のエカテリーナ・シューリーナが今までで一番上手いかも知れません。しかし今回Rinuccio役を歌ったテノールは前回のコステロにはかないません。

Lucio Gallo
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Ekaterina Siurina
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Francesco Demuro
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Richard Jones
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IL TRITTICO
Composer: Giacomo Puccini
Director: Richard Jones
Conductor: Antonio Pappano
Orchestra of the Royal Opera House

IL TABARRO
Michele: Lucio Gallo
Giorgetta: Eva-Maria Westbroek
Luigi: Aleksandrs Antonenko
Tinca: Alan Oke
Talpa: Jeremy White
Song Seller: Ji-Min Park
Frugola: Irina Mishura
Lovers: Anna Devin, Robert Anthony Gardiner

SUOR ANGELICA
Sister Angelica: Ermonela Jaho
The Princess: Anna Larsson
The Abbess: Irina Mishura
The Monitress: Elena Zilio
Mistress of the Novices: Elizabeth Sikora
Sister Genovieffa: Anna Devin
Nursing Sister: Elizabeth Woollett
Alms Sisters: Gillian Webster, Kathleen Wilder
Sister Osmina: Eryl Royle
Sister Dolcina: Elizabeth Key
Novice: Katy Batho
Lay Sisters: Melissa Alder, Kate McCarney

GIANNI SCHICCHI
Gianni Schicchi: Lucio Gallo
Lauretta: Ekaterina Siurina
Rinuccio: Francesco Demuro
Zita: Elena Zilio
Gherardo: Alan Oke
Nella: Rebecca Evans
Betto di Signa: Jeremy White
Simone: Gwynne Howell
Marco: Robert Poulton
La Ciesca: Marie McLaughlin

Maestro Spinelloccio: Henry Waddington
Ser Amantio di Nicolao: Enrico Fissore
Pinellino: Daniel Grice
Guccio: John Molloy
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by dognorah | 2011-09-15 09:31 | オペラ

Budapest Festival Orchestra演奏会

2011年9月10日、ベラ・バルトークコンサートホールにて。

このホールは2005年に出来た比較的新しいものです。そのせいか、ブダペスト街外れの凄く不便なところにあって、初めて来た旅行者にとっては敷居の高いところです。地下鉄駅は付近にはないので自分のホテルからきちんとバス、トラムなどでのアクセスを調査していかなければ成りません。私は今回Buda側に泊まったので余計不便でした。結局2系統のバスを乗り継いでいくことになりました。Pest側だと川沿いに市内の北の方からNo.2のトラムが走っているので比較的行きやすいです。
ホールは大きな建物の一角を占めていて、残りのスペースにはLudwig Museum(ルドビク美術館)などがあります。
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中に入ってみて、ホールの形状がスイスのルツェルン祝祭劇場とそっくりなのに驚きました。すなわち、幅が狭い縦長で3層になったギャラリーが平土間席を取り囲んでいる構造です。床や壁など見える部分はすべて木で作られており音響への配慮が伺えます。事実、コンサートが始まるとすばらしい音でした。各楽器の音がクリアで全く混濁することなくフォルティッシモが聞こえます。座席数は約1700席だそうです。今回は平土間の前から6列目、真ん中よりやや左寄りに座りました。これで上から2番目の料金ランクで7700フォリント(約25ポンド)で、最高席は約40ポンドなのでほぼロンドンのコンサートホールと同じですね。物価の安いこの国にしてはかなり高い料金設定と思われます。これを考えるとオペラは割安です。
切符はインターネットで購入したのですが、無料でUKまで郵送してくれるというサーヴィスを敢えて選ばず、現地で受け取ることにしました。より確実と思ったからですが、これは失敗でした。何と切符はホールで受け取ることが出来ず、直接管弦楽団の事務所へ行かなければならなかったからです。そこがまた中心ではなくBuda側の北の方にあったので結構苦労してバスを乗り継いで行ったのでした。つまらないことに時間を取られてしまいました。大体オペラと同じ代理店が扱っているのに、オペラは自宅のプリンタで切符を印刷できるにもかかわらず、このコンサートチケットはそれが出来ないというのは納得できません。

前置きが長くなってしまいましたが当日のプログラムは以下の通りです。
George Enescu: Orchestral Suite No. 1 in C major, Op. 9-1, Preludiu la unison
Orbán György: Serenade No.4, bemutató
Wolf: Harfenspieler No.1(Denk'es, o Seele, Gesang Weylas, Herz, verzage nicht, Gebet)
Mahler: Symphony No.1 Titan

baritone: Wolfgang Holzmair
Conductor: Iván Fischer
Budapest Festival Orchestra

開始前の舞台を見るとオルガンを隠すように大きなスクリーンが下がっています。これは開始前に指揮者や作曲家のインタヴューヴィデオを上映するためでした。ハンガリー語なのでさっぱりわかりませんが指揮者のイヴァン・フィッシャーは冗談を連発して聴衆を大いに笑わせていました。終了後はスクリーンは上にしまわれ、オケ後ろの聴衆やオルガンが見えるようになります。

エネスクの曲は初めて聴きましたが弦楽が主に活躍する緊張感溢れるすばらしい曲です。演奏時間は約8分。2番目の曲は現代ハンガリー作曲家の作品で現代音楽の要素はあるものの割りと伝統的な音でコダーイのある種の作品によく見られる賑やかな調子のものです。楽しめます。
3番目はゲーテの詩に基づくヴォルフの歌曲。歌手はオーストリー人でよく通る明るい声の持ち主です。今夜は音程が盤石とは言えずちょっと気になるところがありましたが聴衆には結構受けていてヴォルフからもう一曲アンコールを歌っていました。

Wolfgang Holzmair & Iván Fischer
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最後の曲はお馴染みのマーラー第1番。私が最後にこの曲を聴いたのは6年以上前のハイティンク指揮LSOでした。それがあまりにも完璧な演奏で大いに感動したので暫く聴くのを封印していたのでした。しかし今回はオペラの前後に何かコンサートはないかという観点から選んだので聴く羽目になってしまいました。演奏は大変すばらしいもので長年のコンビによる息の合った様が伺えます。フィッシャーがテンポをかなり動かすのですがオケは全く動じる風もなく完璧にフォローしていきます。そして第4楽章のコーダの部分、これでもかこれでもかという具合にぐんぐん押していくような凄まじい演奏で、度迫力のエンディング、速いテンポにもかかわらずすべての楽器が全く破綻することなくぴたっと決めました。このホールの分離のいい音響効果とも相俟って、こんな凄い終わり方は初めて経験しました。当然ブラヴォーの嵐です。何度も何度も呼び戻される指揮者、こちとら終演後に食事をしたいので早く終わってくれないかなーと思っていましたが、コンサートマスターが意を決して帰ったのでやっと皆さんもあきらめて帰路につくことができました。このオケはロンドンでも何回か聴いていますが、やはりホームでの演奏はそれなりの発見があって面白いです。実力的にはLSOの方が上だと思いますし、今回のマーラーだって感動の大きさはやはりハイティンクに軍配が上がりますが、コンサートとしては大変楽しめました。

帰りがまた不便で、トラムNo.2で都心に行き、食事をしたいのにその電車がなかなか来ず、小さなプラットホームが人で溢れそうです。やっとの事でレストランにありつける場所まで行ってももう10時半を過ぎているので素早く食べ終わる必要があります。なぜならこの街は午後11時過ぎには200路線あるすべての公共交通が終了してしまい、たった5路線のナイトバスが運行されるだけになるからです。タクシーで散財したくないなら11時には帰路につく必要があります。事前にそれを知らなくてBuda側にホテルを取ったのは悔やまれます。これからもし来ることがあるなら何が何でもPest側の都心に泊まるつもりです。Budaというのはロンドンでいえばテームズ河の南に相当する不便なところなのです。
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by dognorah | 2011-09-14 22:55 | コンサート

バルトークのオペラ「青髭公の城」

2011年9月9日、ハンガリー国立オペラ劇場にて。

このブログは約1ヶ月の夏休みを取ってしまいました。8月はプロムスなどいくつかのコンサートに行ったのですが記事が書けないままとうとう9月の新シーズンに入ってしまいました。心を入れ替えてまた少しずつアップしていこうと思います。
今シーズンはまずブダペストに行きました。その後ROHのシーズン幕開けにも参加しましたが、ブダペストの分からレポートしていきます。

A Kékszakállú herceg vára(Duke Bluebeard's Castle)
Music: Béla Bartók

Concept: Ildikó Komlósi
Director: Caterina Vianello
3D effects: Andrew Quinn
Light Designer, Cinematographer: Alessandro Chiodo
Sets: Gian Marco Campanino, Marcella Gallotta
Conductor: György Gyorivanyi-Rath
Orchestra of the Hungarian State Opera

Duke Bluebeard: István Kovács
Judit: Ildikó Komlósi

この公演は世界初の3D舞台と宣伝されていましたが内容についての説明はあまりなく、実際に座席に座って鑑賞してやっと意味がわかりました。要するに実際の舞台セットの代わりに3D映像を使うということで、観客は支給された3D用の偏光眼鏡を装着して舞台を見るということでした。従って舞台上は簡単な台座が置かれている程度でバックには幅高さとも舞台一杯の白いスクリーンがセットされているだけです。
さて、効果の程はというとこれがなかなか行けます。主に城の巨大な内部構造が場面に応じて投影されますが効果的でした。しかし技術的な問題があるのか映像はモノクロで、色といえば歌手の衣装にしかありません。あと、やはり偏光眼鏡をかけるのは煩わしいです。特に私のように近視用眼鏡をすでにかけている者には。

ハンガリー人の歌手は二人ともとてもよかった。青髭公を歌ったコヴァーチは声に艶があってよく通る魅力的な声の持ち主です。引き締まったスマートな体もこの焼くにふさわしいと思いました。表現的には大変な迫力が感じられ、ぞくぞくします。

ジュディット役のコムロジはロンドンでもお馴染みの国際的メゾソプラノですが、声の調子がよくてすばらしい歌唱でした。

指揮者もハンガリー人ですが、まあ水準の演奏というところでしょうか。もう少し切れのいい透明な表現が出来ないものかとは思いましたが。この曲を聴くのはこれが3回目で、最初は2006年のペトレンコ指揮のROHの舞台。次いでブーレーズ指揮のコンサート形式でした。どちらも指揮は今回より遙かにすばらしいものでバルトーク音楽の凄さ、美しさをもっと豊かに表現していたという印象を持っています。

なお、ハンガリー人によるハンガリー語上演だからハンガリー語字幕は必要なしと判断されたのか、舞台上の字幕は英語でした。
この劇場は座席数が1260とのことで、オペラ鑑賞にはほどよい大きさですね。フォイヤーやメインの階段などは小さいスケールながらパリのガルニエと似た感じでした。床は木で出来ており、音響的には不満のないホールです。今回は平戸間最前列の右側通路脇に座りましたが、シーズン幕開けの特別価格のせいかこの劇場にしては切符は高めの18,500フォリント(切符購入時で約60ポンド)でした。これでもロンドンよりは遙かに安いですが。

István Kovács and Ildikó Komlósi
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István Kovács
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Ildikó Komlósi
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György Gyorivanyi-Rath
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なおご存じのようにこのオペラは上演時間が約1時間と短いので大抵の公演は他の出し物と組み合わせて上演されます。今回は随分毛色の変わった組み合わせで、ラヴェルの「ボレロ」に振り付けたダンスでした。
今までヴィデオでジョルジュ・ドンとかシルヴィ・ギエムのダンスを見たことがありますが、実演を見るのはこれが初めてです。ドンやギエムのはモーリス・ベジャールの振り付けと思いますが今回のは全く異なるもので、このスペイン音楽らしくフラメンコの形式を取り入れたもので、事実今回のダンサーはすべてフラメンコダンサーです。これを3D映像を背景にやろうというわけで、実はオペラの前に上演されました。

Bolero
Music: Maurice Ravel
Concept: Francesco Stochino Weiss
Choreography: Lola Greco
Scene: Claudia Magoga
3D effects: Nima Gazestani
Light Designer, Cinematographer: Alessandro Chiodo
Costume Designer: Carmen Sanchez

Étoile: Lola Greco
First dancer: Francisco Velasco
Soloists: Peneope Sanchez, Miriam Manso, Miriam Perez

映像は星空が主なもので音楽リズムに応じていろいろなシーンが出てきます。映像だけで楽しめるようにしたのでしょう、空の彼方から何かもやもやとしたものがだんだん近づいてくるシーンでは途中からそれが真っ赤なバラであることがわかり、最終的には目の前1mぐらいに大写しされ、花弁の細部まではっきり見て取れます。また、付きの場合も目の前で大きくなるとクレーターの様子が明瞭になるし、大がかりな構造物が水平線下から現れたりします。しかし、オペラと違ってダンスではこのような映像は不要だと感じました。ダンサーの動きを注視しているときには他の映像は邪魔です。

ダンスはまず暗闇の中にヌード女性が現れ、背景の大スクリーンの効果でまるでシルエットのように見えます。そのそばで男性ダンサーが踊り、床には他の女性ダンサーが横たわっていますが、男性ダンサーが彼女たちを一人ずつ立ち上がらせながらソロやデュエットダンスを継続していきます。そのうちにヌードダンサーは舞台下に沈み、時間が経ってから彼女も他のダンサーと同じような衣装で舞台に復帰。照明も明るくなります。フラメンコと同様なタップを交えながらクライマックスに向けて動きを激しくしていっておしまい。まあ楽しめました。実演を見ればギエムの踊りの方が感動は大きいかも知れません。

Lola Greco and Francisco Velasco
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by dognorah | 2011-09-13 23:15 | オペラ