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ドニゼッティ「連隊の娘」公演

2010年5月25日、ROHにて。

La Fille du Régiment: Opéra comique in two acts
Music: Gaetano Donizetti

Conductor: Bruno Campanella
Director and Costume: Laurent Pelly

Marie: Natalie Dessay
Tonio: Juan Diego Flórez
La Marquise de Berkenfeld: Ann Murray
Sulpice Pingot: Alessandro Corbelli
Hortensius: Donald Maxwell
Corporal: Jonathan Fisher
Peasant: Luke Price
Notary: Jean-Pierre Blanchard
La Duchesse de Crackentorp: Dawn French

3年ぶりの再演ですが、キャストはほぼオリジナルのままです。今回もドゥセとフローレスは絶好調でした。このオペラは二人のアリアが多いのもいいですね。前回も思ったことですがドゥセの歌は派手なものよりしっとりと歌う叙情的なものが圧倒的にすばらしい。フローレスとの二重唱では声質のせいでフローレスのパワーに圧倒されてしまう気がします。演技的には兎に角凄くて、結構観客とのコミュニケーションを取る人です。コルべりを加えた三重唱が第2幕でありますが、一瞬歌唱が終わったかのように見えるところでぱらぱらと拍手が起きると、彼女は下のほうで手を振って「まだよ」と合図して拍手を止めたり、アリアの後で拍手が続くところでは指揮者に合図してオペラを進行させたり。
それにしても(毎回思うことですが)フローレスの声はちょっと類を見ないすばらしさですね。今回も堪能しました。
ドニゼッティ専門とも思える指揮のブルーノ・カンパネッラの作る音楽は前回と同様文句なしの出来で舞台進行は滞りなしです。

今日は偶然、多くの友人たちも来られ、開始前とインターヴァルは会話に忙しい日でした。日本からはkametaro07さんもお見えで、ロンドンの皆さんと初対面も。
以下の写真はクリックで拡大します。

カーテンコール
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Natalie Dessay
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Juan Diego Flórez and Ann Murray
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Natalie Dessay and Bruno Campanella
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Dawn French and Alessandro Corbelli
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by dognorah | 2010-05-27 00:35 | オペラ

ヴィヴァルディのオペラOttone in Villaコンサート形式

2010年5月21日、バービカンホールにて。

ご無沙汰しました。日本に里帰りしていたのでしばらくぶりの投稿です。

Antonio Vivaldi: Ottone in Villa, RV729 (1713)
Libretto: Domenico Lalli

Sonia Prina: Ottone
Veronica Cangemi: Cleonilla
Julia Lezhneva: Caio Silio
Roberta Invernizzi: Tullia/Ostilio
Topi Lehtipuu: Decio

Il Giardino Armonico
Giovanni Antonini: conductor

コンサート形式ばかりですがヴィヴァルディのオペラを聴くのはこれが2回目です。1回目は2008年のTito Manlioでした。
このOttone in Villaも音楽的にはすばらしい作品でとても幸せなひと時を経験しました。管弦楽団は指揮者も含めて初めて聞く団体ですがとてもうまいです。古楽器でこんなに魅力的な音を出すなんて!指揮者がまた凄い!緩急やディナミークの変化などこちらのツボに嵌る演奏でこまめに各楽器や歌手にキューを出しながらしっかりと音楽を作るさまは見ていても気持ちがいいです。それにしてもヴィヴァルディという人は本当に魅力的な音楽を作りますね。

ただし、オペラの筋は大変他愛ないもので、エジプトでクレオパトラ(Cleonilla)に惹かれてローマに帰りたくないカエサル(Ottone)は部下のDecioの諌めにはまったく耳を貸そうとしない。しかし彼が心惹かれるクレオパトラは多くの男を愛する自由が大切という哲学の持ち主で、以前はカエサルの部下のCaioを愛していたが今は自分のページであるOstilioに惹かれている。しかしそのOstilioは実は女性のTulliaが男装したもので、彼女は以前はCaioの恋人だった。こういう風に男女の恋が錯綜した状況で最後はCaioとTulliaが元の鞘に収まる。

5人の歌手もすべて上手くて声も表現もとても魅力的です。以前にも聴いたことのあるヴェロニカ・カンジェミとロベルタ・インヴェルニッチは相変わらず上手いのですが、今日は特にCaio役を歌ったロシア人ソプラノのユリア・レズネワにいたく感激しました。耳に心地よい声の響きは深みがあるし、喜怒哀楽の表現も幅が広くてものすごく芸達者です。第2幕でCaioが独りだと思って最近のクレオパトラの自分への愛が薄れていることを嘆くところ、立ち聞きしている前の恋人Tulliaがエコーを返して彼をからかう場面は、Tulliaの歌う場所を管弦楽の後ろにしてヴァイオリン二人とリュートをそばにつけ、Caioの後ろにはもう一本木管がつき、更に指揮者も時々指揮をしながら木管を奏でる構成で、二人のソプラノと管弦楽の奏でる音楽は筆舌に尽くしがたい美しさで涙が出てしまいました。
Ottoneを歌ったコントラアルトのソニア・プリナの声はこの音域にしては珍しく私の好みでした。Decioを歌ったテノールのトピ・レーティプーもいい歌手です。
Tito Manlioと同じくこの作品でも各歌手には十分なアリアがあてがわれています。そういうことからもレヴェルの高い歌手を揃える必要がありますね。一番歌う場面の多いのはCaio役で、その役をこのユリア・レズネワが歌ったのはすばらしいことでした。

歌手5人とIl Giardino Armonico
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Veronica Cangemi as Cleonilla and Sonia Prina as Ottone
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Roberta Invernizzi as Tullia/Ostilio and Julia Lezhneva as Caio Silio
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指揮者Giovanni Antonini
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by dognorah | 2010-05-23 08:56 | オペラ

IRISその後

父親の一周忌で里帰り中です。
英国入国時のパスポートチェックを避けるためにIRISというシステムを利用していることを以前書きましたが、2年経過したら再登録が必要という噂がありました。これを最後に使ったのは昨年9月のスイス旅行の帰りで、実はその時点で2年以上経過していたのです。今年になって使うチャンスは2回あったのですが、一回は空港のシステムが稼働していなくて使えず、二回目は例の火山灰の影響で旅行がキャンセルされたので結局今年はまだ一回も使っていません。
今回日本からの帰りにIRISで拒絶されて入国審査で長蛇の列だったら困るので、事前にIRISオフィスを訪問し確認したところ、「最後に使ってから2年以上使わなかったら再登録が必要だけど、あんたの場合は必要なし」とのことで安心しました。
つまり登録してから2年間有効ではなく、定期的に使っていれば永久に有効ということです。
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by dognorah | 2010-05-03 16:11 | 旅行