カテゴリ:グルメ( 6 )

中華料理のMasterchef 2008

City of WestminsterというLondonの地方行政府であるBorough(バラと発音する)の一つで、東京でいえば港区か千代田区に相当するところが主催する中華料理人の腕を競うイヴェントが5月20日にヴィクトリア駅近くのWestminster Kingsway Collegeであった。参加するシェフはWestminster区の中華料理店から派遣されたプロで、Group 1、Group 2、飲茶の三つのカテゴリーに分けられるが応募店は事前に保健衛生の観点から審査を受けて合格しないと駄目。コンテストは90分以内に決められた5種類の料理を作り審判が味だけでなく作業中のシェフの保健衛生的振る舞いや現場の散らかし具合なども含めて審査して優勝者を決めるところがイギリス的だ。

我々見学者は審査の過程などどうでもよく、無料で供されるランチが目的(笑)
300人近く集まった見学者全員に満足行くまで食べさせてくれる。このランチはしかしシェフが作るものではなくこのカレッジの料理学校部門の生徒が作ってくれたもの。でも味はなかなかのもので只メシにしては大満足。しかもワインやビール、ソフトドリンクスがほぼ飲み放題!羽目を外して飲む人はいないけれど、私のグループの面々はソフトドリンク以外にワインをグラス3杯は飲んでいた。終了後も丸テーブルを囲んで盛り上がっていたら、もう時間だからと6時過ぎに追い出されたけれど。

すべての審査が終了した後は表彰式と、鳴り物入りの獅子舞踊りが披露された。獅子舞の頭をかぶっている人と打楽器の2名は中国人だったけれど、後は全部白人だった。どこでも異国の芸能に興味を持つ人は沢山いるものだ。優勝はRoyal China Clubというベーカーストリートにある有名な店のシェフでさすが。飲茶部門は確か中華街にあるGolden Dragonだったと思う。

ところでこのイヴェントは結構費用がかかると思われるが、スポンサーとCity of Westminsterが負担している。中華街を始め数え切れないほどの中華料理店を抱える行政府としては税金の上がりもかなりのものになるだろう。それを一部こういう形で市民に還元するのは当たり前という感じがするが、日本ではちょっと体験できない還元と思う。City of Westminsterに住んでいないのに恩恵を被ったものとして感謝したい。
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by dognorah | 2008-05-21 19:26 | グルメ

このところ

12月も後半になってめっきりコンサートやオペラも減ったので最近は宴会モード突入069.gif

ある日は友人が若い女性達を引き連れて我が家を襲撃。食べ物は持ってきたり台所で作ったりしてくれたので私はワインを出すだけ。おいしい食事と弾む会話でしこたま飲んでしまった。

次いでこちらからワインを飲めそうな友人達を招待してワインと手作りの料理で歓待した。料理を褒められていい気になり、この日もワインを1本以上飲んで酔っぱらいモード。

クリスマスイヴはギリシャ人の友人に招待されてディナー。この日は車で行ったのでワインはシャンパンを含めてグラス3杯ぐらいに抑えた。料理はランゴスティンを使ったスターター、レヴァーと栗を使って複雑な味付けの第1メインと名前を忘れたが鳩より小さい鳥を使った第2メインなど数多く作ってくれて満腹に。日系の証券会社に勤めるイギリス人女性も来ていたがお母さんはギリシャ人なので彼女はハーフということになる。この人はカナダに本部があるある新興宗教らしい団体に取り憑かれていて、かなりの金がそちらに流れていっているらしい。友人に頼まれてさりげなく日本のオーム真理教の恐ろしい話をしてくれと事前に頼まれていたので一通り話し、金を出せ出せという宗教団体はその金でよからぬことをするので気をつけた方がいいという方向に持って行った。同席していたインド人もそうだそうだと相槌を打ってくれたが果たして何らかの効果があったかどうか。終わってからみんなで教会に行く話があったが私は疲れていたのでパスした。翌日聞いたらロイヤルアルバートホール近くの美しいカソリック教会で、豪勢なプロセッションが見ものだったらしい。ちょっと後悔。

クリスマスデーはギリシャ人女性の友人から2時開始のディナーに呼ばれていたが、用意してくれたガチョウがなかなか焼けず開始は4時頃になってしまった。彼女もギリシャ人で夫(別居中)はイギリス人。家に一杯絵が飾ってあるので訊いたら彼女の叔父が画家でよくプレゼントしてくれるという。彼女の少女時代から最近のものまで肖像画もあり、写真じゃなくて絵で自分の記録があるなんて素敵だなぁと感嘆した。娘はオックスフォード大学を出てナショナルギャラリーに勤めているというので絵画展を中心に話が弾んだ。こういう美術館は何年先の美術展まで企画しているのか質問したところ、5年以上先まで企画はあるとのこと。なかなか先の方までは公表してくれないのがもどかしいと言ったら、実は出展者との交渉が一筋縄には行かず、時にはぎりぎりまで決着が付かなかったりするので公表が遅れるのだとのこと。最近ヴィーンでティチアーノ展を見た話をしたら、実はヴィーンから貸して欲しいと依頼されていたティチアーノ数点のうち一つはとても傷みやすい状態だったので最後の最後に断った話をしてくれた。
彼女はピアノと共に声楽も習っており、我々の求めに応じて余興にコジ・ファン・トゥッテからドラベラのアリアを歌ってくれたが芸達者なのには感心する。
私が行くという話を事前に聞いて、ちゃんとクリスマスプレゼントを用意してくれていた。私は何も用意していなかったので恐縮の限り。

その後、前日に一緒だった日系証券会社勤めの女性の叔父さんの家に招待されていたが、お腹がいっぱいだったので飲み物だけということで訪問した。行ってびっくり、こんな豪壮な家を見たのは初めてというくらい立派な家だった。家は3階建てで部屋は恐らく10ぐらいあるのだろうけれど(案内してもらったが数えきれず)各寝室がすべて20畳ぐらいありそうでしかも全部オン・スイート。レセプションルームだって4つぐらいある。キチンだってアイランド付きでだだっ広く食事の用意をするだけでかなりの歩数が稼げそう。家族用の食卓がそのキチン内にあるが悠々と10人以上が座れる大きさだ。3階にはそこで独立して生活できるように小型のキチンも用意されている。
更に庭には結構大きな池もありその周りにバーベキュールームとスヌーカーなどができるゲームルームがある。スヌーカー台はプロが競技で使う本格的なもので、街のスヌーカー屋に置いてあるのは素人用の小型のものだということが初めて分かった。バーベキュールームでは今日のパーティのために豚を1匹丸ごと焼いたらしいが、まだ残っているから食っていけよと言われてもまだお腹はいっぱいでノーサンキュー。この一家もギリシャ人で大きなプラズマTVには衛星受信のギリシャ番組が映っていた。ギリシャ人というのはビジネスで成功している人が多そうな気がする。先日もやはり友人に紹介されてベルグレーヴに住んでいる金持ちのギリシャ人女性とナイツブリッジのイタリア料理店に行った。そこであのイージージェットの創始者である社長に会って彼女は挨拶していたが、その社長もキプロス出身のギリシャ人らしい。
とにかく今年のクリスマスはちょっと普段は話ができそうもない人たちと喋れて有意義だった。西へ北へと車を随分運転したがこのシーズンは道路も空いているので苦にもならなかったし。
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by dognorah | 2007-12-27 10:34 | グルメ

気に入った和菓子

先般日本に帰ったときにいろいろな和菓子を求めてきた。客に出したり家族で食べたりであっという間になくなってしまったが、その中で最も評判のよかったものに敬意を表してここに紹介してみよう。
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それは松江市の「桂月堂」という店が作っている「薄小倉」という名前の菓子である。一個の外観は写真左に示すようなもので、大きさは約2cmx2cmx5cm程度、中身は右側の写真に示すように小倉餡を砂糖で固めた寒天に密閉してある。寒天の厚さは数ミリで、齧るとその寒天と中の小倉が絶妙なハーモニーを醸し、頬がほころぶ。甘味が非常に上品で、いくつでも食べたくなってしまう。日持ちは2週間程度で、海外に持っていっても安心である。

偶々銀座のデパートで全国の銘菓を紹介するイベントがあって見つけたが普段でもそのデパートで売っているらしい。
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by dognorah | 2005-12-18 01:53 | グルメ

ボロネーゼソース

半年ぐらい前にあるブログ(もう継続していないようですが)に書いてあった次のレシピで今まで何度かこれを作りました。

レシピ
1. オリーブオイルをひき、弱火でニンニクと鷹の爪を炒め、オイルに香りを付ける。
2. 玉葱、人参、セロリをみじん切りにしてじっくりと炒め、香りと甘みを出す。
3. フライパンで挽肉を炒め、赤ワインを入れて汁気がなくなるまで炒める。
4. 2、3を合わせて炒め、ホールトマトをつぶして入れる。
5. ローリエ、オレガノ、ナツメグ、ブイヨンを入れ、3時間程煮込む。

分量など何も書いていない男っぽいレシピに惹かれたのですが、適当に作ってもおいしく、毎回野菜と香辛料の量は異なってもそれなりの味になるので変化もつけられます。ただし、スーパーに材料を買いに行ってから食べるまで5時間かかりますので、その時間が取れるときにしか作れません。

今回使った材料は次の通りです。
材料
 ビーフひき肉:1kg
 たまねぎ:大3個
 セロリ:4本
 にんじん:2本
 にんにく:2かけ
 鷹の爪:5センチ長一個
 トマト缶:400g x2
 ローリエ:5枚程度
 ブイヨン:2個
 ナツメグ、オレガノはそれぞれスプーン1杯くらい。
 赤ワインは最初200ccぐらい使ったが3時間煮込む段階でも300ccぐらい継ぎ足した。
 塩コショウは野菜を炒めるときと、肉を炒めるときに適宜。

c0057725_0135212.jpg私にとって野菜のみじん切りが一番しんどい作業ですが、料理に慣れた人ならさっさと出来るでしょう。私の出来具合はいつもパートナーの冷たい視線にさらされますが(^^;
なお、たまねぎのみじん切りには私は昔東急ハンズで買った写真のような道具を使います。長さ15cmくらいの針がたくさん木の取っ手に埋め込まれたものです。なかなか便利です。使い方は・・・想像してみてください。
人参はこれだけ煮込んでも形が崩れることがないので細かめにみじん切りにします。

パスタは私はスパゲティよりも螺旋状のフジッリ(Fusilli)などのショートパスタが好みです。食べやすいし。一人前80グラム程度がちょうどいいです。
今回もおいしくて大満足!料理の残りのワインだけでは足りなくなりました。
今日食べた残りは後日のために小分けにして冷凍庫に保存します。
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by dognorah | 2005-10-30 00:15 | グルメ

あるイタリア料理店にて

ウインブルドンは駅から北の方に向かって上り坂になっており、そこをバスで2-3駅行くとウインブルドンヴィレッジという昔から商店やレストランなどが固まっているところがある。レストランはあらかた試したのだが、最近また新しくイタリア料理店が開店したというので行ってみた。7時前なので客はちらほら。楽勝だと思っていたら、マネージャー氏、予約表を見ながら思案顔。そうか今日は土曜日だったか。「テーブルに案内するけど8時45分までに終わってください」とのこと。

奥に細長い店内は可能な限りテーブルを並べてあるので結構窮屈である。クリーム色を基調にした壁と明るいこげ茶色のテーブルとそれにマッチした椅子、グラスや食器類はなかなか高級感のあるデザインのものを使っていて、雰囲気はよろしい。壁にかかっている絵もモダンな油絵で、色使いも新鮮なもの。ウエーター、ウエートレスもみんなフレンドリーだ。アペリティフと共にサーブされるオリーブもパンもなかなかおいしい。

本日のスープをスターターにしてパートナーは海鮮タリアテレ、私はホタテのパルマハム巻きをメインにオーダー。スープは一見コーンスープ風だがコーンと見えたのはそうではなく、何か豆を煮て固めたような食感で、よく素材はわからないがとろっとしたスープとよく合っておいしい。ここまでは、なかなかいけるじゃん、という感想。

次に出てきたメインは、モヤシを軽く炒めたもののベッドにホタテのパルマハム巻きを載せたもの。見たところおいしそうである。しかし味付けはというと、主にパルマハムの塩気のみで、後は新鮮なホタテの天然の味に頼ったもの。ベッドのモヤシに至ってはほとんど味がない。パルマハムのお陰でかろうじて赤ワインと合わせられるものの、あまりイタリア料理らしくないなぁ。これでは私が田崎真也さんのレシピで作るホタテのベーコン巻きの方が料理らしい料理だぜ。その料理では、ソースとしてベーコン巻きホタテを焼いて香りがついたフライパンでブイヨンを赤ワインで煮詰めてバターを入れたものを作り、さらにバルサミコ酢でアクセントをつけてベーコンを巻いたホタテの上からかける。ただし、ベーコンが物によってはちょっと強すぎる感が無きにしも非ずなので、このレストランのようにパルマハムを代わりに使うことでそのあたりをマイルドにできるかもしれない。

パートナーが頼んだタリアテレはちょっと見物で、料理全体が紙に包まれた状態で出てくる。ウエーターが皿を置いた後マネージャーが徐に登場し、ナイフとフォークで紙に切れ目を入れ、紙を上に引っ張ると貝類や手長えびなどと絡められたタリアテレが皿の上にどばっとサーブされるというパフォーマンスで、周りのテーブルの客たちも固唾を呑んで見守る。その瞬間、皿からは湯気がもわーっと立ち上っていかにもおいしそうだ。しかし彼女のコメントではトマトソースの味がちょっと甘口で、好みではないとのこと。

ということでメインは共に料理の見栄えはいいのだが肝心の味そのものがいまいちという結果であった。

最後にデザートとしてペアのワイン煮を頼んだ。これも出てきたときには、ウーンというかっこいい仕上げで、皮を剥いて扇状に切れ目を入れたペアが大きくかっこいい皿の真ん中に鎮座し、赤ワイン色のソースを全体にかけられ、皿の淵の部分にはもちろん粉砂糖などが散りばめられて見栄えはとても豪華である。ところがこのペアがまだ熟しておらず、しかもあまり煮なかったと見えてゴリゴリ。あてがわれたスプーンとフォークでは切り分けるのも難しいのでナイフを持ってくるように頼む始末。しかしそれでも口に入れて食べ始めるとソースの味も滲み込んでいない状態で、ゴリゴリと噛むのにも飽きて遂に放棄。いぶかったウエーターが声をかけたので正直にクレーム。マネージャー氏が飛んできて、代わりの物を出そうかというが断った。喧嘩はしたくないので、「これはほんのちょっと硬いだけだけれど、もうおなかがいっぱいで食べられないんだよ、ところで君の眼鏡のフレームはかっこいいねぇ」というと相好を崩して、「この前2週間ほどイタリアに里帰りして買ってきたんですよ、イギリスじゃろくなデザインはないものね」。勘定書きを見るとさすがにデザートの分はチャージされていなかった。約束の時間を20分も過ぎて席を立ったが、予約客を含めて入り口付近はごった返していた。土曜日だし、新規開店と内装がかっこいいということで客が集まっているのだろう。イギリス人にとっては味は二の次でいいから。私たちはもう来ることはないだろうな。ちなみに店の名前は、Zero Quattro。
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by dognorah | 2005-10-25 09:47 | グルメ

ロンドンで見つけたおいしいチョコレート

先日バラマーケットへ行ったときにチョコレートを売っている屋台を発見。他の屋台が大賑わいなのに閑散としている。

でも、並べられているチョコがすべておいしそう。私は大体どこでも直感的においしいものを当てることが出来るのだが、このときもピンと来た。そしてそれは正しかった。名前はフランス語で「L’artisan du Chocolat」だが made in londonとある。イギリス製のチョコレートでおいしいものがある?
あったのだ!
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食してから時間も経ち、味が忘れられず、今日スローンスクエア近くにある本店を訪ねてみた。なんと値段はバラマーケットより各アイテム2.5ポンド増し。質してみると、バラマーケットに出しているものはReject品、つまり品質保証部門で撥ねられたものという。私には違いがわからないので、これからマーケットで買うことにしよう。

それにしても、大陸で有名なチョコと引けを取らないものがイギリス製であるとは。ベルギーのチョコは有名だが私はあまり好きじゃない。昔はよかったけど最近のベルギーチョコははっきりいってまずい。観光客に媚びすぎたのではないか。スイス製なんてあんなものはチョコじゃない。ドイツやオランダ製のほうがまし。フランス製は今でもすばらしい。味が昔通り上品なのだ。このロンドン製はそれに近い。

パンフレットに、おいしいものは口コミで広がる、したがって宣伝はしない、というような文章が書かれているが、私が今までおいしいと思った商品はこの国から消えていることが多い。これも消えなければいいのだが。
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by dognorah | 2005-04-12 06:23 | グルメ