カテゴリ:ワイン( 11 )

今日のワイン

c0057725_823962.jpg久し振りにワインの記事です。
イタリアはトスカナのピノ・グリージオという品種で作られたそのままの名前の白ワイン。大手メーカーのBanfiという会社が作った2006年もの。値段はMajestic Wineで£8.99(約1800円)。色は普通の麦わら色。最初のアタックは熟した桃などのフルーツの香り。味は爽やかさとコクが同居したような心地よいもので、思わず「旨い!」と叫びたくなるおいしさ。安物のピノ・グリージオは酸味が勝ることが多いがこれは酸味は前面には出てこず果実味の後ろに隠れている。アフターも結構長い。口中にはやや苦みが残る気配。
昨年飲んだとき印象に残っていたので残りのもう一本を今日飲んでみて、値段に充分以上見合うおいしさということを確信した。チキンをオリーヴオイル主体のソースにマリネーして野菜類と共にローストしたものと合わせたがいいマッチングだった。

名称:Pinot Grigio 2006
ブドウ畑:San Angero, Montalcino, Toscana
醸造:Banfi社

なおラベルの写真は2005年のものですがデザインは同じです。
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by dognorah | 2008-04-08 08:04 | ワイン

ワイン:今日の一本

c0057725_2256043.jpg2年前にボルドーを訪問してあちこちのワイナリーを訪問したが、そのときに泊まったB&Bの亭主はかつてボルドー第4級格付けのシャトーのセラーマスターをしていた話は昨年記事にした。顔の効く彼のお陰でスムーズに希望ワイナリー訪問のアレンジが出来たのだ。経営者が代わって彼は年齢を理由にクビになったのだが、自分が丹精込めて作ったそのシャトーのワインは何本か入手していて、自宅の地下セラーに保存している。そのB&Bを出発する日の朝、彼はその中からワインを選んで一本プレゼントしてくれた。持ち帰ってからの2年間、それは私のワイン貯蔵庫の16℃の環境で寝ていたのだった。それが今回飲んだワインである。

Ch. La Tour Carnet1997(シャトー・ラ・トゥール・カルネ)
Appellation Haut-Medoc Controlee

このシャトーはヒュー・ジョンソンのポケットワインブックによると、第4級格付けとはいえ1980年ごろまではずさんな経営でろくなワインが出来ず、忘れられていたような存在だったらしい。それがやる気のある経営者になってから少しずつ改善され、86年以降はかつての栄光を取り戻したような味になっているそうだが、その後は上記のように経営が変わっているので現在のところはよくわからない。

1997年という年は実はボルドーはあまり良い出来ではないというのが定説で、私の手元にあるヴィンテージチャートでも7段階中の3(7が最高)である。そういうこともあってもうそろそろ飲んでみようという気になったのである。

開けて、まずコルクが上等でものすごく健全な状態であることに感心。グラスに注ぐとボルドー特有の深紅色であるが、エッジ部分はややオレンジ気味。意外にオレンジが進行していない。香りは強烈で、熟したプラム、チョコレートがもわーっと立ち上る。グラスを回すとシガーの香りも。飲むと濃い果実身がすばらしくおいしいがタンニンの強さもまだまだある。しまった!開けるのがちょっと早かったかな。熟成のピークまであと少なくとも5年はかかるだろうし、ワインは今後10年は大丈夫だろう。

ヴィンテージがいいとか悪いとかいうのは熟成に時間がかかるか否かの違いと言われており、悪い年のワインは早めに飲んだ方がいいということだ。しかし同じボルドー地域でもかなりワインによって差があるものだ。今回のワインをどういう風に仕上げたかはセラーマスターからは全く聞いていないが、飲み終えた瓶にべったり着いている澱を見るとフィルタリングなどしない伝統的手法を用いたのだろうし、タンニンの強さからはかなりブドウの選別も行ったに違いない。

上に書いた理由でこのシャトーのワインは味が良くなったとはいえ市場ではまだそれほど高値で取引されていないようだ。イギリスではこの1997年物は15-20ポンドぐらいなので、格付けと質からするとかなりのお買い得だろう。
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by dognorah | 2006-09-06 22:58 | ワイン

おいしいワイン2種

最近飲んだワインで感心したものを2種類紹介します。

(1)メルロー品種で作った赤ワイン
c0057725_20573541.jpgTarantella Merlot 2004
Morso D’amore
Tarantino IGT

手頃な価格のイタリアワインです。産地はイタリア半島を長靴に例えるならその踵の部分であるプーリア(Puglia)州で、暖かい気候ゆえブドウの糖分が高く、したがってアルコール濃度も上がってこのワインの場合は14%です。この地域はTarantinoと呼ばれ、以前は大量に安いワインを産出していたのですが、近年は若いワインメーカーが品質の改良に取り組み、その結果すばらしいワインがどんどん生れている注目すべき産地です。

色は濃厚なルビー色。
グラスに注いだだけで熟した果物、濃いブラックカラント、オークなど高級赤ワインでお馴染の香りがむわーっと立ち上ります。グラスを回すとさらにトロピカルフルーツ、コーヒーや各種スパイスの香りも加わります。最初に一度にこういう香りが出てきて、時間的な変化は余りありません。
飲むと濃厚な果実味がスムーズに口中に広がります。味はチョコレートをイメージさせるプラムなど干した果実を連想させるもの。文句なくおいしく、リーズナブルな価格(6-7ポンド)がうれしくなりました。


(2)ジンファンデル品種主体の赤ワイン
かなり高級なカリフォルニアワインです。
c0057725_2058279.jpgRidge 2003
California Zinfandel
Pagani Ranch

ジンファンデルはカリフォルニアに昔から自生しているブドウ品種で、ちょっと欧州のメイン品種とは異なるフレーヴァーを持っているので独特の味がします。今までこの品種のものをそれほどたくさん飲んだわけじゃないのですが、そこそこおいしいものは経験しました。しかし今回は過去のイメージを完全に覆してくれました。ボルドーやブルゴーニュの高級ワインに一歩も引けをとらない濃厚で上品な香りと味に仰天した次第です。これぐらいのクラスになると品種の差よりもワインそのものの出来を云々すべきものであることを実感しました。香りは確かに独特のスパイス香があるものの基本的には干した果物の濃厚なもので、時間が経つと葉巻の香りも出てきます。なお、Pagani Ranchというのは畑名らしく、ここに他の畑名が書かれているものも各種出ているようです。
セパージュを詳しく書くと(年によって少々異なりますが)、
90% Zinfandel,
6% Alicante Bouschet,
4% Petite Sirah
で、このボトルの場合アルコールは15.3%です。同じメーカー(Ridge社)でブドウを遅摘みしたものだけで作ったワインがありますが、それは15.8%もの濃度があります。
このワインは日本では5000円前後で販売されているそうです。私はアメリカから来た友人にプレゼントしてもらったのですが、イギリスでも25ポンド前後のようです。
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by dognorah | 2006-08-27 21:08 | ワイン

ブルゴーニュで印象に残ったワイン

フラメランのシャトーホテルで有食事に出してくれた次の白ワインはなかなかいけます。
Bourgogne Hautes Côtes de Nuits 2002
Domaine: R. Dubois & Fils
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恐らく10ユーロ以下のデイリーワインと思われますが、抑え気味のオークとややトロピカルなフルーツの香り、気品のあるシャルドネの味わいです。同じ銘柄で、赤も出してくれましたがそちらの方はあまりお勧めではありません。

ボーヌで買って帰ったワインでは、次の2種類の赤が名前に恥じないおいしさでした。値段からして当然なんですが、予想通りのおいしさで満足です。
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Chambolle-Musigny 1er Cru “Les Groseilles” 2000
Domaine Hervé Sigaut(写真右)
典型的ブルゴーニュのルビーレッド。タンニンはしっかりと濃いが大分こなれている。赤いフルーツの香りに混じって獣を匂わせる香りも。味は非常に濃い果実味。ラム料理が欲しくなります。

Savigny-Les-Beaune 1er Cru Cuvee Forneret 2001
Domaine: Hospices de Beaune(写真左)
オスピス・ドゥ・ボーヌは周辺で買い付けたブドウを基に質の高いワインを作る有名なネゴシアンですが、このワインの出来はほんとにすばらしい。ブルゴーニュにしては色はちょっと濃い目。まだ5年しか経っていないのでタンニンもしっかり残っているけれど、グラスに注ぐと葉巻、ブラックカラント、ベリー系の香りが混ざったものがむせるように出てきて、鼻が麻痺するのではないかという強烈さ。時間と共にどんどん他の香りも出てくる。味の方は果実味の凝縮度がすごく、ワインだけでいくらでも飲めてしまうおいしさ。上のシャンボル・ムジーニよりも一段クラスが上です。

実は同じSavigny-Les-Beaune 1er Cruの白も買いました。1991年物で上とは異なるネゴシアンのワインだったのですが、大幅にバーゲンされていたので冒険覚悟で買ったのです。しかしさすがにこのクラスの白で15年は厳しく、ややマディラ化していました。飲めなくはないけれどあまりハッピーにはなれません。上の赤は両方とも15年は大丈夫でしょうけれど。
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by dognorah | 2006-08-15 02:06 | ワイン

チリの白ワインAresti Sauvignon Blanc

久しぶりにワインのアップを。

c0057725_8351127.jpgAresti Estateのソーヴィニオンブラン2005年で、首都サンチャゴの南150キロぐらいのところにあるRio Clacoという河沿いの谷で栽培されたソーヴィニオンブラン種のブドウから作られます。チリにしてはあまり安くないワインですが、値段の割りに感心したので紹介します。値段は£6.5(1300円)ぐらいです。

色:淡い麦わら色
香り:レモン、りんごなどに混じって心地よいハーブ系の香りがいくつか。
味:フレーバーとしてはちょっと青臭いりんご系ながらエレガントなジュースという感じで、酸っぱさは強くなく爽やか。これ単体でいくらでも呑めてしまうおいしさ。

10℃位でサーヴしましたが適度に引き締まって丁度よい温度でした。
合わせた食べ物は海のものが主体で、
 ・イカ刺身と山芋の短冊切りをわさび醤油と海苔で和えた物
 ・鮟鱇の肝とねぎ、七味のポン酢和え
 ・さわらのムニエル
なかなかのマリアージュで、あっという間に瓶は空になった次第です。
ロンドンはイカの刺身がいつもいまいちですが、今日もその類ながらややましかと思える程度のものでした。
鮟鱇はこちらでもポピュラーな魚ですが、肝となると日本人経営の魚屋でしか手に入りません。グロテスクなものですが今日は結構新鮮そうなものがあったので、湯掻いて上記のようにして食べました。ふわっとした口当たりが缶詰では得られないおいしさです。
さわらもかなり新しく、味は満足です。ちなみに私は魚を刺身以外で食べるときはヒラメでもスズキでも鯛でも鯖でさえもムニエルにするのが好みです。ワインに一番合うからです。
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by dognorah | 2006-02-22 08:37 | ワイン

高貴な白ワイン、コンドリュ(Condrieu)

主にフランスのローヌ地方で生産されている白ブドウ品種にヴィオニエ(Viognier)がある。シャルドネやソーヴィニョン・ブランといったポピュラーな品種に比べて圧倒的に生産量が少ないので、市場に出回っているワインは少ない。上記のポピュラーな2品種にはない独特の香りが好きであるが、それをきちんと伝える製品はなかなか少ない。特にフランス以外の国々で生産されたものは印象が薄い。

その世界的に少ない生産量の中でローヌ河沿いの国道86号線をリヨンから100kmぐらい南下したところにあるコンドリュ村で作られて独自のアペラシオンを形成しているAOC Condrieuはとてもすばらしいワインである。
ローヌ地方では最大手のワイン製造会社であるギガル(Guigal)もこのワインを手がけており、一般向けと高級品の2種類を市場に出しているが過去の私の印象はとてもいい。何本か買った高級品の瓶でたった一度だけであるが、むせ返るような花と各種果実の香りに圧倒されたことがある。しかし、残念ながらこのワインは日本では量販店でもよく見るもののイギリスではほとんど見ない。

c0057725_0272643.jpg今回紹介するのは左の写真に示すように、Domaine du Monteilletという会社の製品で、珍しく通販会社が売るというので即買った。
この手のワインは若飲みを念頭に作られているので、2003年のワインはもう飲み頃である。半年前に購入したときは2週間ほどワイン庫に寝かせてから飲んだがそれほど印象はよくなかった。もちろんヴィオニエの特徴はちゃんと出ているが、コンドリュとしての格の高さが弱いと感じた。その後時々思い出したように1本また1本と開けてきたが、それほど最初の印象は変わらないもののやや向上したかという感じはしていた。

ところが昨日久しぶりに開けてみたら、かなりおいしくなっている。何よりも桃とリンゴのほのかな香りをミックスしたような魅力的な香りが好もしい。口に含むといつもの通りの酸よりも果実味が圧倒する味わいでかすかな苦味がアクセントになっている。後数本残っているので、これは楽しみだ。

ヴィオニエに関する自慢話をひとつ。7-8年前の話だが、六本木のレストランにワイン好きが100名ほど集まって忘年会をやったときのこと。幹事が赤と白の2本のワインを用意し、ブラインドで参加者に飲ませて、ブドウの品種、生産地域、生産年を当てさせるゲームをやった。正解は、赤がブルゴーニュのピノ・ノワール、白がローヌのヴィオニエだった。私は生産年を除く4項目を正解し、なんと優勝してしまった。ピノ・ノワールを当てた人はかなり居たけれどヴィオニエを当てたのは私一人だったらしい。正解を聞くとあちこちで「ああ、そういわれればそうだ」という声が上がったけれど、幹事さんたちもマイナーな品種を出してちょっと楽しんだということだろう。
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by dognorah | 2005-12-27 00:43 | ワイン

なかなかいける白ワイン – Alamos

c0057725_1145984.jpg久しぶりにワインのアップを。
ワインは毎日飲んでいますがつい酔っ払ってアップを忘れちゃいます。

このワインは、アルゼンチン最大のワイン製造地であるメンドーサの産。品種はシャルドネです。飲んだものは2003年もの。
Alamos Chardonnay 2003
Bodega Catena Zapata
Mendoza, Argentina

色は特に特徴もない麦わら色。
アルコールは13.5%、やや粘度が高い。

香りは柑橘類とトロピカルフルーツが混合した魅力的なもの。オークとそれから来たのであろうバニラも相当強いです。グラスを回すとそれらがミックスされてなにやら複雑な香りが立ちます。おいしそうという期待を抱かせてくれます。

飲んでみるとその期待は裏切られません。あまり強くないまろやかな酸。口の中にナッツの印象が広がります。

食事はあっさりしたものよりやや油っぽいもの、味の濃いものが合いそうです。
アルゼンチンワインは味の点で裏切らないものが多いですが、これは特に当りでした。ロンドンでの価格は6ポンド(1200円)。リーゾナブルと思います。フランスワインではこの値段でこれだけの質はないです。
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by dognorah | 2005-05-12 01:18 | ワイン

本日のワイン – デュリウス(Durius)赤2001年

今回もまたスペインの赤ワインです。これはお買い得。
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マドリッドの真上で、リオハのちょっと南西に当たる地域はCastilla y Leonと呼ばれますが、そこを流れるDuero川に沿ってワインが産します。あまり高級なワインはないのですがどこでも同じように新興の作り手が頑張っておいしいものができつつあるようです。

このHaciendas Durius社のワインはテンプラニーリョというブドウで作られています。
グラスに注ぐ。色は濃いルビー色。香りはあまり強くないけどプラム系です。アルコール度13.5%ながらアルコール臭はほとんど感じられません。香りの時間変化はほとんどない。

飲むとこれがおいしいのです。色が濃いけれどタンニンは刺激的じゃなく、果実実がタップリ。酸はあまりなく、口の中で空気と混ぜるとほのかにバニラ香がたちます。アフターはそれほど長続きはしなかった。

2001年で既にこれだけ味がこなれていることから、あまり長く置く必要のないワインでしょう。色は濃いけれどあまり重いワインでもないので私はアスパラに薄い豚肉を巻いてちょっとスパイシーな味付けで焼いたものと合わせました。

ところでこれを買ったときは店(テスコ)からオファーがあり、大幅にディスカウントの上、1ダース注文するとワインメーカーから素敵なピクニックセットをプレゼントするという。ぜんぜん知らないワインだったけれど、私はこういうオファーに弱く、即飛びつきました。

このワイン、今は6-7ポンドで売られていますが、私が買った値段は4ポンドぐらい。そして、もらったのです、プレゼントを。ワインが届いてから待つこと数週間。次の写真がそれです。ワインなどを入れて肩に引っ掛けていけるのです。そのつぎの写真は開けたところ。左側にワインを一本入れ、右側にグラスを2個セットできます。ナプキンやコルクスクリューも完備。ワイン入れは断熱材で囲まれているので、冷えた白ワインでもしばらくはOKです。二人で公園などに出かけて一杯やれます。グラスをやめてもう一本ワインを入れることも可能です。この前、ワイン持ち込み可のレストランへ行ったときはこれに2本入れて運びました。
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by dognorah | 2005-04-26 03:23 | ワイン

今日のワインと料理

ワインはCastillo de Maluenda Garnacha 2002(写真)
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スペインはリオハのワインが有名であるが、今日飲んだワインはそれより少し南にあるCalatayudという地域の産である。ブドウの品種はスペイン語でGarnacha(ガルナチャ)であるがフランスではGrenache(グルナシュ)といってローヌのワインでポピュラーな品種である。

イギリスでは結構安い部類のワインであるが、まあおいしかった。デイリーワインに適当だ。色はルビー色ながらエッジ部はまだわずかに紫色が認められ、2002年の産であるものの若さを保っていることがわかる。香りは強くないが、グラスを回すとインクあるいは鉛筆の芯、ある種のスパイス、ややあって生肉といった香りがする。飲むと香り以上においしく、凝縮したベリー系の果実味とスパイシーさが楽しめる。ただし、まだかなり渋い。デカントして1時間以上置きたい。この渋さがあれば後1年以上たっても劣化することは無いだろう。

これに合わせた料理はAberdeen Angus(アバディーンアンガス)肉のシチュー。実はパートナーがたった一枚入手できたバレーの公演(サドラーズウエルズでのシルヴィー・ギエム)に行ってしまったので今夜は私一人。一人分の料理を作るのは面倒なので、これはスーパーで買ったお手軽料理なのだ。でも、この肉はそんじょそこらの肉じゃない。イギリスでは最高級の肉なのだ。AberdeenもAngusもスコットランドの地名であるがその辺で改良された食肉牛である。もともと黒くて角の無い牛であったが、角のある赤牛と交配して今は赤と黒の2種類がある(写真参照)。
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どちらがよりおいしいのか知らないが、この肉はちょっと高級店に行かないと売っていない。TescoやSainsburyにはない。Waitroseでも地域を選ばないと入手できない。我が家ではステーキを食べたいというと、これのフィレ肉をまとめて買ってきて二日連続ステーキにしたりする。ミディアムレアーぐらいに焼いて食べるのが好みであるが、柔らかくて味わいがあってほんとに最高なのだ。

イギリスは何でも物価が高く、日本より安いものはあまり無いが、肉は数少ないその範疇のもので、この高級フィレステーキでも100グラム当たり600円ぐらいなものだ。
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by dognorah | 2005-04-21 08:37 | ワイン

今日のワイン

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パートナーが里帰り中なので毎日食事を用意しなければならない。彼女は肉が嫌いで、おかずは魚系にしたがる。私も魚は好きであるが肉も食べる。従って必然的に私一人だと肉を使った料理になる。昨日は、ラムのアバラ部分。例の骨の付いたやつだ。ローズマリーをタップリ入れて焼く。今日はローストビーフを作る。1キロぐらいの塊なので一人で食べる分にはしばらくはもつだろう。

香り豊かなラムにぴったし合うワインとして選んだのが写真のワインである。ローストビーフにもいけるはずだ。南アフリカはシュテレンボッシュ(Stellenbosch)地域にある古いワイナリーVergelegenが醸造する最高級品。

ラベルが一風変わっていて、写真のように小さなマークと名前だけ。他の商品はみんなちゃんとデザインした大きなラベルが貼ってあるのにこれだけはなぜかシンプルなのだ。ボトルも一本ずつ紙で包んでシールを貼り、6本入りの木箱に納まっている。ボルドーやブルゴーニュの高級品はすべて木箱に6本または12本入りで販売されているが、一本ずつ紙で包むなんてことはしない。それだけこのワインにはワイナリーの心意気が込められているのだろう。ここはいろんな種類のワインを作っているが、それぞれブドウの品種を書いて、その下の行にVergelegenとメーカー名を記してあるのに、このワインの名前は単にVergelegenという。販売店はVergelegen Prestigeといって区別しているが。オランダ人が17世紀に創設したワイナリーなので現地では恐らくフェルヘレーヘンとでも発音するのだろうか。イギリスでは当然ヴァーゲレーゲン。

さて、このワインは使われているブドウがカベルネ・ソービニオン、メルローおよびカベルネ・フランの3種類でいわゆるボルドータイプである。
今回飲んだものは2000年の作でアルコール濃度は14.5%と高い。実は私はこのワインの存在を知ったのは昨年秋で、ジンバブエに赴任した友人が日本へ里帰りする途上ロンドンに立ち寄り、私にこのワインをプレゼントしてくれたのだ。それは2001年物でアルコール濃度はさらに高い15%であったが、それを飲んでぶったまげてしまった。香りといい味といいボルドーの名の知れたGrand Vinに全く引けを取らないものだった。

早速ググって見たらいくつかの販売店が見つかり、ミレジムは違うけれど購入した次第で、今回飲んだのがそれである。一本25ポンド前後の値段が付いているが、これがボルドー産だったら倍くらいの商品価値はあるだろう。

アルコール分が0.5%低いということは2001年より天候が悪かったということだろう。ボルドーは12.5%に調整するが他の国では出来たそのままにするところが結構ある。

味は最初の印象とほぼ同じで、色は非常に濃いルビーレッド、鼻を近づけるとまずもわーっとベリー系ブラックカラント系の香りが立ち、グラスを回すとバニラ香などが出てくる。口に含むと果実味がタップリで滑らか、喉越しもスムーズであるがタンニンの渋さもかなり強烈である。あと10年ぐらい寝かせても平気だろう。
料理とともに少しずつ飲んでいくと、途中でシガーの香りがしだした。その後はあまり変わらず。

しかし好みのワインが新しく見つかって幸せである。教えてくれた友人に感謝したい。
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by dognorah | 2005-02-25 00:51 | ワイン