カテゴリ:コンサート( 447 )

Bobby Chenピアノリサイタル

2011年5月30日、ウイグモアホールにて。

Bobby Chen: piano
Programme
Prokofiev: Piano Sonata No. 2 in D minor Op. 14
Schubert: 4 Impromptus D899
Liszt: Études d'exécution transcendante S.139 No. 9 'Ricordanza'
Liszt: Années de pèlerinage, Deuxième année, Italie S.161
a) Sonetto del Petrarca No. 104
b) Après une Lecture du Dante: Fantasia quasi Sonata

マレーシア生まれのボビー・チェンの演奏を聴くのは久しぶりですが、相変わらずすばらしい音楽を作る人です。初めて聴いたのは5年前に開催されたSt James, Piccadillyでのランチタイムコンサートですが、強烈な印象を与えてくれた人なのでずっと名前は覚えていて、他の人のコンサートの時に会場で会って話したこともあります。オペラが好きなんだと言っていたことを覚えています。
今日は5年前のベーゼンドルファーのピアノではなく彼のスポンサーとなっているファチオーリ(Fazioli)です。さすがにスポンサーが用意したピアノだけあって状態はすばらしく、5年前のベーゼンドルファーに拮抗する輝かしい音色でした。
そして彼のピアノのタッチも相変わらずダイレクトに私の胸に入ってくるもので、繊細さと透明感に満ち、高いテクニックに裏付けされたダイナミックな演奏は曲の持つ意図を完全に伝えてくれます。
最初のプロコフィエフの作品は彼が21歳の時に作曲した初期作品ですが、第4楽章辺りに後年の彼の特徴の片鱗が見られるものの全体としては太めの音でロマン派的な印象が感じられます。ボビーの演奏は「ああ、これこれ、この音」と思い出させてくれる美しい音色とわかりやすい解釈でリラックスして聴けます。
シューベルトの4つの即興曲は死の前年に作曲されたポピュラーな名曲で馴染み深いメロディが多々用いられていますが、ボビーの解釈は特にユニークでもないけれどテンポの大胆な変化など交えてとても新鮮でいつも聴いているCDとはまた違った楽しみ方が出来ました。
後半は記念年のリストですがボビーの美しいピアにズムが遺憾なく発揮された息を飲むような演奏が続いて溜息が出ます。特に始めの2曲。最後の「ダンテを読んで」は今年あちこちで何度か聴いているしCDも持っていますが、リストらしい凄い指捌きが要求される激しいパッセージが連続するもののいまいち好きにはなれない曲です。
終了後は大勢がブラヴォーで騒ぎ、隣のおばさんなど金切り声を上げて何度も叫んでいました。何度目かにステージに戻ってきたボビーはアンコールを一曲演奏しました。曲はプロコフィエフのトッカータでしたが、ちょっと諧謔性のあるこの曲に笑いも出ていましたね。
終わってからバックステージに行ってみたらすでに長蛇の列。しばし待ってやっと彼と会話が出来ました。それだけ大勢の客が感銘を受けたということでしょう。客の入りはあまり多くはなかったけれど。帰りは再びホールを通って出口に向かいましたが、ステージ上ではもうピアノの梱包がされていました。凄い早業! 次の予定が詰まっているのでしょう。

Bobby Chen
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by dognorah | 2011-05-31 21:18 | コンサート

ユーロフスキー指揮LPO

2011年5月28日、RFHにて。

Vladimir Jurowski: conductor
Hanno Müller-Brachmann: bass-baritone (Christian Gerhaherの代役)
London Philharmonic Orchestra

Haydn: Symphony No.88 in G
Mahler: Songs from Des Knaben Wunderhorn
・Des Antonius zu Paduas Fischpredigt
・Lob des hohen Verstandes
・Rheinlegendchen
・Trost im Unglück
・Das irdische Leben
・Der Tamboursg'sell
・Revelge
Brahms: Symphony No.4

先日ウイグモアホールでのリサイタルをキャンセルしたクリスチャン・ゲルハーハーが出演するというので買ったコンサートですが、やはりまだ具合がよくないのかこちらもキャンセルしてしまいました。でも、代役のハンノ・ミューラー=ブラッハマンもなかなかよかったです。この人は以前ベートーベンの第9のソリストとして聴いたことがあります。声質はそれほど好みじゃありませんが、表現力のある歌唱はなかなかのもの。指揮者ユーロフスキーとほぼ同じ背丈の長身ですが、歌うときは膝を折り曲げたり前屈みになる癖があってまるで背を低く見せようとするみたいな動作です。このときのバックのオケの演奏も秀逸で全体としては大変楽しめた音楽でした。

前後しますが、最初の曲ハイドンの交響曲第88番も大変立派な演奏でした。オケを小編成にしたので弦のアンサンブルもすこぶるよく、美しい音色でゆっくりしたテンポがツボにはまった感じで、格調の高さを感じさせる出来です。

最後のブラームス第4番もわくわくさせるような演奏で大いに楽しみました。第1楽章序奏部は慎重な開始で両腕を柔らかく大きく動かすことでふわーっとした感じを出していましたが、それが私の持つイメージとぴったり一致して、この部分の音を聴いただけで今日はいい演奏になりそうだぞという期待感に胸がふくらみます。そしてその期待は裏切られることはなく、第4番としてはどの楽章を取っても私の大好きな演奏スタイルとなりました。ただしかし、ハイドンに比べて大編成になった分オケの音質にはやや不満が出たのも事実です。ユーロフスキーの棒を持ってしてもいかんともしがたい本質的なオケの実力に関わることで、むしろ彼にはせめてフィルハーモニア管ぐらいのオケを指揮して欲しいとも思いました。
なお、ユーロフスキーはオケの編成は両翼配置が好みな様で今日の3曲ともそうだったし最近の記憶でもほとんどそうです。本日のブラームスの時はそれに加えてコントラバス10挺を最後列の左右に5挺ずつ並べるという珍しい配置でした。

Hanno Müller-Brachmann & Vladimir Jurowski
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Hanno Müller-Brachmann
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by dognorah | 2011-05-31 00:56 | コンサート

マゼール指揮マーラー第7番

2011年5月26日、RFHにて。

Lorin Maazel: conductor
Philharmonia Orchestra
Mahler: Symphony No.7

指揮者が壇上に上がってからトラブルが! マゼールさん、コンサートマスターに向かってなにやらぶつぶつ言いながら指揮台を降りてしまいました。ヴァイオリン奏者の一人が意を汲んで楽屋裏に行く。暫くして係員が譜面台を持ってきた。暗譜で指揮するのかと思われていたようです。係員が登場すると聴衆から拍手が出ましたがマゼール自身も拍手してなにやら冗談を言って笑わせていたが私には聞き取れず。
約10分遅れで始まったコンサート、今日も快調です。なんかフィルハーモニアの出す音がものすごく深みがあって美しく、それだけでしびれました。やはりマゼールの棒で鍛えられたオケの音はひと味違います。第1楽章はマーラーの持ち味がすべて書き連ねてあるような印象を持っていますが、それがくまなく描出されていく様は見事でした。第2楽章から第4楽章の間でもオケの出す音の魅力に身をゆだねて心地よく楽しめた演奏でした。第2楽章では舞台裏で鳴らされるカウベルの音がやけに小さいのが気になりました。席によっては聞き取れなかったかも知れません。そして第5楽章は徐々に盛り上がり、マゼール得意のコーダの凄まじさはここでも発揮されます。ただ途中強奏部分でややアンサンブルの乱れが感じられたのが残念です。しかしまあ全体としては今日も大変満足すべき演奏で、来てよかったなぁという思いを残しながら帰途につきました。

この第7番を実演で聴いたのは恐らくこれで4度目で4年ぶりです。自分の記録のために過去分をまとめておきますと、2005年にサローネン指揮フィルハーモニア管、2006年にシャイー指揮ゲヴァントハウス管、2007年にハーディング指揮ロンドン響です。
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by dognorah | 2011-05-29 20:06 | コンサート

フィンランド大使公邸でのチャリティコンサート

2011年5月24日。

今回のコンサートも3月に開催されたボスニア・ヘルツェゴヴィナ大使館でのコンサートと同様Madam Wさんと彼女の属するMarylebone Arts Association主催で開催された東北災害向けのチャリティコンサートです。その企画にフィンランド大使が賛同して場所に公邸を提供し、その他ポルトガル大使館や各種団体のサポートを受けて実現したものです。いつもながらMadam Wさんの幅広い人脈と多大な努力には頭が下がります。
このフィンランド大使公邸は世界的にもトップクラスの高価格不動産が並んでいるKensington Palace Gardens にあります。故ダイアナ妃が住んでいたKensington Palaceのすぐ近くです。そこにはロシア大使、フランス大使、日本大使など多くの公邸や大使館が並んでいるため、通りの両端には常時警官が通行車両をチェックするゲートが設けられていて、セキュリティも高いしロンドン中心部にしてはとても静かな超高級住宅街です。こういう場所に出入りする機会などあまりあるわけはなく、気分よく出かけてコンサートとその後のレセプションを楽しみました。なお、斜め向かいにある日本大使公邸から当然大使夫妻も出席です。

演奏者とプログラム
Janne Mertanen (piano)
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Satie: Trois Gnossiennes (1890)
Sibelius: Cinq morceaux op.85 (1916-7), No.5 "Spruce"
Sibelius: Six impromptus op.5 (1890-93), No.5 b-minor, No.6 e-minor
Brahms: 3 Intermezzi op.117

Sergey Sobolev (piano)
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P. Tchaikovsky:
・Reverie du Soir op.19 No.1
・Meditation op.72 No.5
・Scherzo humoristique op.19 No.2
A. Scriabin:
・4 preludes op.22
・Valse in A flat major op.38
・2 etudes op.42, No.4 & No.5
・Sonata No.4 in F sharp major op.30

最初のピアニスト、ヤンネ・メルタネンは1967年生まれのフィンランド人で、ショパンを得意とするピアニストとして広く知られています。今回のプログラムにはショパンが含まれていませんが、それは同じMarylebone Arts Association主催でショパンだけを弾くコンサートがこの10月に予定されているからとのことです。
演奏スタイルは木訥と音を奏でるという印象で、心地よい音楽空間が醸されます。しみじみと聴き入りました。素敵です。なお、いつものようにMadam Wさんの要望でピアニストは用意したプログラムをすべて切れ目無く演奏します。

次のセルゲイ・ソボレフは1982年生まれのロシア人で、2007年開催の第13回チャイコフスキーコンクールで第4位に入賞した人です。ヴィルトゥオーゾタイプの演奏をする人で、そのテクニックには圧倒されました。最初のピアニストとは対照的な演奏をする人ですが、私はどちらかといえばヤンネ・メルタネンの方が好みです。

それにしても質の高い演奏者によるすばらしいコンサートでした。
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by dognorah | 2011-05-28 21:10 | コンサート

札幌交響楽団ロンドン演奏会

2011年5月23日、RFHにて。

指揮:尾高忠明
ヴァイオリン:諏訪内晶子

武満:How Slow the Wind
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲
ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番

入場料収入等はすべて東北の災害のために寄付されるチャリティコンサートです。
札幌交響楽団を聴くのはこれが初めてです。指揮の小高さんも初めて。この楽団の日本での実力評価は知りませんが、なかなかいい線を行っているという印象でした。ただし、いつもこのホールで聴いているフィルハーモニア管やLPOに比べるとどのパートを取ってもちょっと聴き劣りしますが。音のスケールなど、ショスタコーヴィッチではよく出いましたがかなり背伸びしている感じで飽和感があり、フィルハーモニアのようにまだまだ余裕があるという印象にはなりません。
それはともかく音楽的にはかなり楽しめたコンサートでした。最初の武満の作品は彼らしい響きが充ち満ちた作品で、こういう雰囲気をさらっと出す演奏は外国のオケには出来ないだろうなと思われるものでした。しかしこの短い曲に特殊な打楽器などを各種そろえるのは特に海外演奏では随分効率の悪いことだなぁと妙な印象を受けてしまいました。次のブルッフの曲が演奏できるようになるまで後片付けで随分時間がかかってしまいましたよ。
そのブルッフですが、これは見事な演奏で、独奏もオケもとても楽しめました。諏訪内さんはいつものように美しい音色で心に迫る熱演。ところで、音楽とは関係ないですが彼女のドレスはちょっといただけない。デザインが悪くて彼女の演奏姿に全く合っていなかった。演奏中におなか辺りに皺がどんどん出来てしまう上、後ろ姿も優雅とはほど遠く、私はステージに近いところに座っていたこともあり正視に耐えられなくてほとんど目をつぶって聴いていました。
ショスタコーヴィッチは尾高さんがRFHのサイトに載っているビデオでしゃべっているようにあちこちで何回も演奏してきたこともあって大変こなれた演奏でした。私の耳には冒頭の低弦の迫力不足にちょっとずっこけましたが、第2楽章以降では迫力的に持ち直し、全体としてはバランスよくまとまっていました。聴衆にはかなり好評でたくさんのブラヴォーも出ていましたね。
舞台に何度か呼び戻された尾高さんはマイクを持って現れ、あの地震の時に自分は東京でオペラを見ていたことなどのエピソードを話すとともに、このコンサートに来てくれた聴衆にお礼を述べました。そしてアンコール曲はエルガー(曲名は失念)。このアンコールはいかにも音楽しているという余裕の演奏でこれも大変楽しめました。

Akiko Suwanai
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Tadaaki Otaka
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by dognorah | 2011-05-28 07:45 | コンサート

マゼールのマーラー第3番

2011年5月8日、RFHにて。

Gustav Mahler: Symphony No.3

Philharmonia Orchestra
Lorin Maazel: conductor
Sarah Connolly: mezzo-soprano
Tiffin Boys' Choir
Philharmonia Voices

前回の第2番に引き続き、感動的名演でした。どのフレーズをとっても納得できる説得力の高い演奏で、快調なフィルハーモニア管の美しく力強い音色と相俟って、聴く方も第1楽章の最初から終始惹きつけられるものです。アンサンブルも完璧で第1楽章のコーダなど凄まじいものがありました。この楽章だけで早くも涙がにじんできました。これだけの凄い演奏をフィルハーモニア管にさせるロリン・マゼールは本当に円熟した指揮者といえます。今日は第2番と違って暗譜ではありませんでしたが。
セイラ・コノリーの歌唱もすばらしく、ドイツ語のディクションも立派。今日は無難に黒いドレス。後ろ側は両肩から布が垂れ下がるデザインです。合唱も文句なし。

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by dognorah | 2011-05-10 01:09 | コンサート

ユーロフスキー指揮ロンドンフィル

2011年5月4日、RFHにて。

Richard Wagner: Overture, Die Meistersinger von Nürnberg
Richard Strauss: Four Last Songs
Peter Ilyich Tchaikovsky: Symphony No.5

Vladimir Jurowski conductor
Christine Brewer soprano
London Philharmonic Orchestra

コーラス席に座ったので目の前のティンパニーの音が目立ち、えらくバランスの悪い音響を聴く羽目になってしまった。両翼配置で低音群がすべて指揮者から見て左端だったのも影響している。マイスタージンガー序曲とチャイコフスキーの第5番は特にその影響が強くてあまり楽しめなかった。

マイスタージンガーは今年のグラインドボーンでユーロフスキーがLPOを指揮する演目なので本日のプログラムに選ばれたものである。テンポは私的にはやや速めながら、まとまりの良さは認められる。オペラの切符は早々と売り切れて、会員でもない私には全く買うチャンスはなかった。

次の「4つの最後の歌」は弦楽器が活躍するので上記欠点はあまり気にならず、またソプラノのクリスティーネ・ブリューワーがあまりにもすばらしく、本日最も楽しめた演目だった。彼女の全く破綻のない美しい歌唱には心から感動した。第3曲の「眠りにつくとき」が特段感情の籠もった表現だった気がする。

チャイコフスキーの第5番はやや速めのテンポで力に任せてぐいぐい引っ張っていく印象だったが、現代に即したスタイリッシュな演奏とも言えるだろう。聴衆からは大きな歓声と拍手が出ていた。しかし何度聴いてもあまり好きになれない曲だ。
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by dognorah | 2011-05-08 00:15 | コンサート

マゼール指揮マーラー第2番

2011年4月17日、RFHにて。

Mahler: Symphony No.2, Resurrection
Lorin Maazel: conductor
Sally Matthews: soprano
Michelle DeYoung: mezzo-soprano
BBC Symphony Chorus
Philharmonia Orchestra

長らくご無沙汰しました。東北大震災以来各種チャリティコンサートを中心にいろいろコンサートには行っていましたが、泣いてばかりいたせいか少々脱力感に見舞われ、ブログは書けずにいました。ようやく精神的に落ち着いてきましたので、また再開したいと思います。

マゼールのマーラーは確か90年代前半にロンドンで5番を聴いただけで、そのときはあまりいい印象ではありませんでした。随分時間も経ったし、この御大がマーラー記念年の特別イヴェントとしてフィルハーモニア管と全曲演奏をするという意気込みに呼応して聴いてみようという気になりました。聴きに来てよかったです。すばらしい指揮振りで、マーラーの2番というのはこういう風に演奏するんだよ、と言わんばかりの格調の高いものでした。81歳という高齢ながら頭脳明晰なのでしょう、この長い曲を暗譜で指揮しました。オケのコントロールも緻密で丁寧、思うままにフィルハーモニア管から美しい音を引き出していました。普通はこの曲は歌の入る第4楽章ぐらいから盛り上がってくるのですが、もう最初からエネルギーが存分に発散する感じで金縛りにあったように聴き入ってしまいました。途中では、ひょっとしてこれは希代の名演かと思ったぐらい。独唱と合唱は特段すばらしいというわけではありませんが十分な水準でした。

Sally Matthewsとその後ろはLorin Maazel
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Michelle DeYoung
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by dognorah | 2011-04-20 23:41 | コンサート

日本人古楽演奏家によるチャリティコンサート

2011年3月31日、St Pancras Parish Churchにて。

B. Marcello: Sonata in d minor
J.J.Froberger: Toccata in A minor, FbWV112
H. Purcell: If music be the food for love
G.H.Stölzel: 'Bist du bei mir" from the Notebook for Anna Magdalena Bach
Improvisation on Ciaconne
G.F.Handel: Passacaille from Suite in g minor, HWV432
H. Purcell: 'Fairest Isle' from King Arthur

Masami Yamamoto / Harpsichode
Naomi Okuda / recorder
Taro Takeuchi / lute & boroque guitar
Kyoko Murai / soprano

ロンドンの教会ではよく昼休み時間に短いコンサートをやり、終了後になにがしかのお金を任意で寄付してもらう基金集めが盛んですが、今日はいつものコンサートと違って日本の大災害への義援金集めが目的でした。元々はハープシコードの山本さんのコンサートだったのを仲間も参加して急遽チャリティコンサートになったのでした。
日本人の古楽演奏家がこんなに居るというのは初めて知りました。皆さんなかなか長いキャリアを積んでいらっしゃるようです。
曲はパーセル以外は聴いたことがないものばかり。最初のマルチェッロの作品はリコーダー、リュート、ハープシコードで演奏されましたが、しっかりと音楽している印象です。2曲目はハープシコード独奏、3曲目はリュートとハープシコードをバックにソプラノが歌います。4曲目もソプラノが歌いますが、バックははてどの楽器たちだったか、もう記憶が曖昧。
5曲目はギターの独奏で、この曲は元々メキシコで15世紀頃発生したものが欧州に伝わったものという。足でリズムを取りたくなるかなり情熱的な音楽です。義援金のお願いスピーチの後はハープシコード独奏。そして最後は全員で演奏。すばらしい一時でした。
そして帰り際、我々日本人はもちろん大半を占めるイギリス人もたくさん寄付していました。いつもはコインで済ますところ今日はほとんどの人がお札を出していましたね。
これからもまだまだ在ロンドンの日本人音楽家によるチャリティコンサートが企画されていて、暫くあちこちの会場を訪ねて文字通り東奔西走します。
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by dognorah | 2011-04-01 09:11 | コンサート

Yllka Istrefiのピアノリサイタル

2011年3月30日、St Mary Magdalene教会にて。

Prokofiev: Piano Sonata No.3 in A minor, Op.28
Haydn: Piano Sonata in E minor
Rudi: Arbereshe Bells
Grieg: Improvisation on two Norwegian Folksongs, Op.29
Liszt: Annees de Pelerinage
Liszt: Deuxieme Annee, Apres une lecture de Dante

Yllka Istrefi(今回のコンサートでは眼鏡をかけていたが)
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イルカ・イストレフィはコソヴォ出身で、コソヴォとマケドニアで教育を受けた後奨学金を得てGSMDに留学、学位を取った後はRCMに移ってマスターを終了、そのままロンドンに在住している。
最初のプロコフィエフで大変腕の立つ人という印象を受けた。非凡なテクニックを駆使して力強くがんがん鳴らすタイプ。2曲目のハイドンもそのノリで演奏している風ながら第3楽章になってやっとハイドンらしいしっとりさが出てきた。その後の曲もダイナミックな曲想のものが多く、どうやらそういう曲が好みらしい(本人談)。音はぴしっと決まる硬質のものですばらしいのだが、もう少し叙情的なものも聴いてみたかった。アンコールに演奏されたショパンのワルツはなかなか雰囲気が出ていて、もう少し続けてほしいなと思った次第。

終了後のワインレセプションの時に本人と話したが、私が日本人と知ると簡単な日本語が出てきてちょっとびっくり。日本へ演奏旅行に行ったときにかなり日本に惹かれてその後ちょっと勉強したらしい。住みたい国の一つだとも言い、今回の災害で私の家族や友人のことを気遣ってもくれた。ということで結構親しみを覚えてしまった。今後のコンサートに注目することになろう。

追記
本人の希望により、彼女の名前はイルカとカタカナ表記にしてくださいということです。

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by dognorah | 2011-04-01 08:23 | コンサート