カテゴリ:テレビ放送( 10 )

Classical Brit Awards 2008

今年の表記式典は5月8日にロイヤル・アルバート・ホールで開催されたのだが昨日ようやくその模様がTV放送された。当初はブリン・ターフェルやナイジェル・ケネディもアナ・ネトレプコやアンドレア・ボチェリなどと出演するはずだったが二人とも辞退したらしい。ターフェルの事情はどこにも書いていないが、ケネディの場合は新聞種になっていた。本人が張り切って、じゃあベートーヴェンかモーツァルトのVnコンチェルトの一部を演奏しようかと提案したらそんな長い時間は取れないという主催側の難色に、ではジプシー音楽の小品をthe quartet Bondという女性4人グループと一緒に演奏しましょうと提案し、彼女たちとリハーサルも行った。しかし主催者は我々の審査も受けていないようなカルテットの出演は困ると言いだし、とうとう彼は怒って出演を取りやめたということだ。

このClassical Brit Awardsというものがどういう位置付けか知らないが、TV中継を見る限り本当のクラシック音楽界の人たちの出演は限られていてポピュラー音楽界からかなりの人が紛れ込まされている感じだ。何でミュージカルの大御所ロイド・ウェーバーなんぞが舞台に出てくるのか分からない。限りなくクラシック色を薄めて大衆に膾炙しようとしている印象だ。

それはともかく私がこの番組を見た動機は最新のネトレプコ映像を見たいからである。彼女が出席したのは賞をあげるからといわれたためだろう。Female Artist of The Yearという賞があって、ノミネートされたNatalie CleinというチェリストとAngela Hewittというピアニストを押さえて彼女が表彰された。アニー・レノックスからトロフィーを貰って短いスピーチをするが、それは以下のYouTubeで見られる。しかし露出度の多いこのドレスはねぇ。アナウンサーもdramatic fashionとコメントしている。妊娠が進んで随分乳房が大きくなったのがよく分かる。
Anna Netrebko receives Classical Brit Awards 2008


また式典の最後には盲目のテノールアンドレア・ボチェリと椿姫の乾杯の歌を共演している。そのアリアは次のYouTubeをご覧頂きたい。ここでは黒のまっとうなドレスに着替えてゴージャスなネックレスをつけ、ちょっと妊婦とは分からない格好である。
Anna Netrebko sings "Brindisi" with Andrea Bocelli

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by dognorah | 2008-05-17 01:17 | テレビ放送

PROMS Last Nightのネトレプコ

9月8日に公演された今年のプロムスの最終公演はネトレプコが初出演するという豪華版でしたが、短い曲を沢山やるコンサートはあまり好みじゃないし、第一あの雰囲気は音楽を楽しむにはちょっとという感じでいつもTVで見ています。ネトレプコは調子が戻ったみたいで(ちょっと太ったのが気になりますが)とてもすばらしい出来でした。録画したのでここにアップしようとしたのですが、exciteではなかなかうまくいかず窮余の策としてYou Tubeにアップしてそれにリンクすることにしました。しかし、exciteはそれを直接ここにリンクすることも許してくれず、仕方がないのでURLを記します。You Tubeにアップするのは初めてだったのですが、もともとの放送が16:9のワイドなのにYou Tubeにアップすると強制的に4:3にされてしまって横が縮んだ見苦しい画面になることに気づき、それを修正するのに四苦八苦してしまいました。しかしようやく解決できましたので、彼女の歌った3曲をここにリンクします。ただし最初の「夢遊病の女」は長すぎてYou Tubeの規定(100MB以内、10分以内)からはみ出してしまうので前半だけにしました。なお、オケはビエロフラーヴェク指揮BBC交響楽団です。

(1)Bellini: La sonnambulaから第2幕のアリア
(2)Lehar: GiuditaからMeine Lippen sie küssen
(3)R. Strauss: Morgen (with violin by Joshua Bell)

最初のBelliniのシーンは長いので前半だけアップしたのですが、リクエストがありましたので後半もアップしました。
(4)Bellini: La sonnambulaから第2幕のシーンPart 2
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by dognorah | 2007-09-13 07:36 | テレビ放送

欧米のディジタル放送の質

タイトルの質というのは技術的な質のことで、番組の質ではありません。

通常のオペラやコンサートのシーズンも終わったし欧州各地の音楽祭に出かける予定もないので家で音楽関連映像の整理などしております。ネットからダウンロードしたDVDに加えて今まで欧米各地で放送されたオペラなどを録画したものがいくつかmpegファイルとしてPCに保存されているのです。入手したままPC上で再生していただけですが、ハードディスクの容量も逼迫しているし居間の大きなTVでも見たいしということで少しずつDVD化しているのですが(これ、ものすごく時間がかかります)、そのときにソースによって随分画質が違うことに気づきました。

BBCが自分で作ったディジタル映像を放送した場合、ビットレートは6.5-8Mbps程度のあまり高画質ではないものでした。現在PROMSの真っ最中で週末には時としてTVで放送してくれるのですが、画質はちょっと不満があります。

アメリカのものも似たようなもので、METの演目が現地で放送された映像をチェックするとビットレートは7.8Mbpsでした。

ところが、オーストリアとフランスで放送されたものは15Mbpsもあります。これだけレートが高いとさすがにDVDに焼いてもあまり不満がありません。
おもしろいことに、BBCが欧州の放送局から映像をもらった場合、編集時間に余裕があるときはいつもの低いビットレートにまで落としてから使っていますが、ヴィーンフィルのニューイヤーコンサートのようにリアルタイムで流す場合は送られてきた映像をそのまま流すようです。従ってあの放送は高画質です。

フランスの映像は直接入手したことはなく、BBCの放送は今まで一回しか経験していません。それは昨年12月のシャトレーの新演出オペラ「キャンディード」で、このときはリアルタイムではなかったのにフランス語部分の英語字幕を入れるのに忙しかったのか高画質のまま放送されました(ラッキー!)。

このあたりのポリシーは著作権がらみもあり各国で対応が違うのでしょうが、同じディジタル放送でも英米は低画質で、欧州は高画質でというのが現状のようです。欧米では録画に対する規制は今のところ聞いたことがありません。
著作権に対して世界一神経質と思われる日本は地上ディジタル放送の録画にはいろいろ規制があるようですが、実際のビットレートはどの程度なのでしょう?どなたかご存じでしたら教えて下さい。
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by dognorah | 2007-08-05 07:59 | テレビ放送

バーンスタインの「キャンディード」TV放送

12月11日にパリのThéâtre du Châteletでプレミエを迎えた公演を珍しいことにBBCがTVで放送しました。このプロダクションはミラノ・スカラ座とロンドンのENO (English National Opera)と合わせた3者の共同制作です。スカラのリスネル総裁は12月26日の公演を見て「バーンスタインの原作から大きく逸脱している。これはスカラの路線と合わない」とかいう理由でスカラで予定されていた今年6-7月の公演をキャンセルすることを28日に発表しました。しかし翌29日に演出のロバート・カーセンがリスネルに電話をかけて思いとどまるよう説得したのが効を奏して、1月2日になって予定通りスカラでも公演することを発表したようです。

この作品はシャトレーではコミカル・オペレッタというジャンルにしていますが、オペラともミュージカルとも言えるようです。その境界はどこにあるのかはわかりませんが、私にはミュージカルという印象です。バーンスタインが最初に完成したのは1956年ですが、ブロードウェーのミュージカル用に1974年に改定しています。今回のものはその1974年版をもとにカーセンがかなり脚色していて(Freely adapted)、筋も歌詞もそれに応じて変えています。ミュージカル版は2004年に宮本亜門演出で日本でも上演されていますので、そのあらすじも読みました。ただ、その筋はハチャメチャで、殺されたのに生きているなど結局誰も死なない。これじゃ少々変えて政治的メッセージを入れたところでバーンスタインの音楽さえそのままなら特に問題じゃないという気になります。脚本の大元は哲学者ヴォルテールの小説ですが、そのヴォルテールに扮した人物が舞台前面で狂言回しをフランス語でやるのもカーセンの演出でしょうか。進行状況がよくわかってよろしい。歌手たちは全て英語です。

カーセンの政治的メッセージと風刺は随所に挿入されていますが、要は彼が事前にインタヴューで語っているように、アメリカの50-60年代の楽観主義的思想がケネディの死後変容し、どんどん悲観主義的になっていく様を表現したかったようです。最後の方で現代の政治リーダーたちが石油で汚染された海岸で水着一つになって浮かれるところがありますが(写真参照)、石油利権を入手して浮かれている大国を風刺しているのでしょう。出てくるのはシラク、ブッシュ、ブレア、プーティン、ベルルスコーニの5人ですが仮面の出来はブレアが一番。最初にシラク大統領がビーチクッションに横になった姿で出てくると劇場に笑と拍手が湧き起こりました。
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バーンスタインがもともと込めたかったメッセージも恐らくかなり表現されている気がします。次の写真は、ユダヤ系の共産主義者というレッテルを貼られてキャンディード達がKKK団がはやす中で絞首刑にされるシーンですが、真に迫っていてちょっと衝撃でした。窒息しないように何らかの工夫がしてあるのでしょうけれど怖そう。このシーンは思想弾圧を感じていたバーンスタインならではという感じがします。その他随所にキャンディードがアメリカに失望していく様が見えます。
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それはともかく、公演としては舞台映像を見てかなり楽しめました。いい歌も散りばめられていますし音楽もなかなか。ダンスシーンも見ものだし、マドンナの「Like a Virgin」のヴィデオクリップから借用した場面も笑わせます。キャンディード役のテノールがちょっと声が完璧には遠かったのは残念ですが概ね好演、相手役のクネゴンデを歌ったソプラノはとてもいい歌手でした。

Leonard Bernstein: Candide
Book adapted from Voltaire: Hugh Wheeler
Freely adapted by Robert Carsen & Ian Burton
Director: Robert Carsen
Conductor: John Axelrod
Orchestra: Ensemble orchestral de Paris

Candide (tenor): William Burden
Cunegonde (soprano): Anna Christy
Pangloss, Martin & Voltaire (baritone): Lambert Wilson
The Old Lady (soprano): Kim Criswell
Maximillian (baritone): David Adam Moore
Paquette (soprano): Jeni Bern
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by dognorah | 2007-01-03 22:28 | テレビ放送

バーンスタインの録音風景

1984年にバーンスタインがウエストサイドストーリーをスタジオ録音した様子をBBCテレビで放送していたので興味深く見ました。

c0057725_2112935.jpgトニーとマリアという二人の主役を歌っているのがなんとホセ・カレーラスとキリ・テ・カナワ。左の写真のように、22年前だから二人とも若いです。カレーラスなんか頭の髪がふさふさ。

バーンスタインはこのとき76歳。映像を見て驚いたのは、音楽表現に関してはとても厳しく怖い人であるということ。あのカレーラスが散々こき下ろされて、「お前は音楽がわかっとらん!」と怒鳴られています。左の写真はそのときの戸惑った顔のカレーラス。何度もやり直しをさせられてやっと先に進む。こういうときはプロデューサーを始めみんなぴりぴりしていて、その様子がよく捕らえられています。

カレーラスもしかしマエストロからやられっぱなしというわけではなく、別の歌でバーンスタインが特に文句を言ったわけでもないのに、「今日は調子が悪い。これ以上は歌えない。」とさっさと帰ってしまう場面があります。他の歌手が、「あれで調子が悪いって?とってもよかったじゃない」といっても聞きません。バーンスタインは顔を覆って落胆しますが、やむを得ずみんなを解散させてその日はおしまい。ところが翌日カレーラスが登場すると、前日よりはるかによい出来を披露し、マエストロをしてGreat!と言わしめます。さすがです。

もう一つ驚いたのは、バーンスタインがものすごいチェーンスモーカーで、時にはくわえタバコで指揮をすることも。記者会見の場でもタバコを離しません。全員が並んでプレイバックのチェックするときも彼一人だけがタバコを吸っています。この6年後に彼は肺癌でなくなるのですが、さもありなんといったところです。
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by dognorah | 2006-02-06 02:15 | テレビ放送

年末年始はTVで

新年のアップが遅れてしまいましたが、平日になってようやくエンジンがかかりました。
年末年始は近くのスーパーに行った以外はほとんど外出せず、もっぱらPCのメンテナンスとTVで放映されるオペラなどを見て過ごしました。今日は久しぶりに中心部まで外出し、またぞろコンサートの切符を買い込んできましたが。

さて、見た番組は次の8本です。
レハールのオペラ「メリーウイドー」
ロッシーニのオペラ「セヴィリアの理髪師」
バレー「シルヴィア」
バレー「マシューボーンのくるみ割り人形」
バレー「マシューボーンの白鳥の湖」
津波ガラコンサート
ベルリンフィルのニューイヤーイヴコンサート
ウイーンフィルのニューイヤーコンサート

私はロンドンでは無料で見れる放送しか受信していませんのでソースは限られています。BBCは海外のTV局が作った番組を放送することはめったにありませんが、ウイーンフィルのニューイヤーコンサートだけは例外で一部放送します。上記のベルリンフィルは民放が放送したものです。

各番組とも録画して後から見直してたっぷり楽しみました。簡単に感想を書きますと、
(1) メリーウイドー
  レスリー・ギャレット主演のウエールズ・ナショナル・オペラによる英語上演です。初めて見るオペラですが、歌より台詞の部分の方が多く、オペラというより演劇かミュージカルという感じです。舞台も良く出来ていて喜劇としては楽しめますが、私にはちょっと物足りない。

(2) セヴィリアの理髪師
  先日記事にしたロイヤルオペラのライブ中継です。アルマヴィーヴァを歌ったトビー・スペンスは第1幕の調子があまりよくなく、私が実演で見たときの方がよかった。その他の歌手はすべて変わらず好調でした。スザンナのディドナートはあらためていい歌手だなという印象です。

(3) シルヴィア
  ダーシー・バッセルとロベルト・ボッレのコンビによるもので、ロイヤルバレーの今シ-ズンの録画です。物語はあまり面白くないので、もっぱらダンサーを楽しみました。舞台はなかなか豪華です。舞台裏の様子がバッセルの解説入りで挿入されていて面白い。

(4) マシュー・ボーンのくるみ割り人形
  マシュー・ボーンを世界的に有名にした白鳥の湖より前の作品。音楽は同じチャイコフスキーでも中身はかなり読み替えている。しかし振り付けも含めてあまり面白くない。ヒットしなかった理由がよくわかる。

(5) マシュー・ボーンの白鳥の湖
  実演を見たことがありますが、これはよく出来た作品です。チャイコフスキーが意図した原作は一部カットされていますが、ボーン氏もすべての部分でアイデアが出たわけではないのでしょう。放送はDVDと同じ主役のアダム・クーパーによるもの。彼はうまい。ファンが大勢出来たのは理解できます。

(6) Tsunami Gala Concert
  既に記事にしました。ビデオで繰り返し見てもなかなか味わい深い公演です。

(7) ベルリンフィル
  後半のプラハ交響曲とフィガロの第3幕だけ見ました。放送の音がとても良いのにびっくり。ベルリンフィルのホールは一度だけ聴きに行ったことがありますが、確かにそんな音がしていたなぁと思い出ださせてくれました。プラハ交響曲はゆったり感と軽快感が程よくバランスした佳演と思います。フィガロはケルビーノをやったマグダレーナ・コジェナとアルマヴィーヴァをやったジェラルド・フィンリーが特にうまかったと思います。伯爵夫人のカミラ・ニュールンドは役にふさわしい容姿が印象的です。
ところで、コンサートマスターの安永さんが何度もアップで映っていましたが、彼の右頬にあった大きなあざはいつの間にかなくなっていますね。手術で除去されたのでしょうか。

(8) ウイーンフィル
  BBCは通常の放送では第2部だけをライブで放送します。夜の録画放送で第1部も入れて放送するのですが、休憩時間に挿入されるというORFの番組はカットされちゃいます。フンメルさんのところでその映像の美しさについて話題になっていたこともあって、BBCの狭量さに残念な思いです。全部ライブで中継しないのは欧州の中でもイギリスだけじゃないでしょうか。昔は毎年のように年末年始は欧州のどこかで過ごしていましたが、そこでは必ず全部放送されていましたから。
ところで、演奏の方ですが、ヤンソンスのシュトラウスは楽しめましたが取り立てていいということもなさそうです。それよりいつもよりバレーの挿入が少ないのが不満です。オーケストラや指揮者はある程度見たらもういいので、あの美しいバレーをもっと入れてほしかった。ドイツのメルケル首相が来ていたらしいけど、どの人がそうなのかよくわかりませんでした(^^;
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by dognorah | 2006-01-04 10:27 | テレビ放送

Tsunami Gala録画放送(BBC)

今年の春にコヴェントガーデンで開催された津波被害者救済チャリティコンサートの模様が津波1周年の日にBBCから放送されました。地上ディジタル放送か衛星放送でないと受信できないチャンネルででしたので、見れなかった方からの要望を受けて内容を報告します。
このコンサートはロイヤルオペラ管弦楽団などオペラハウスの職員による呼びかけに応じて多くのオペラおよびバレーのアーティストたちの出演を得て開催されたものです。出演者はなかなか豪華メンバーです。

まず歌手の部門ですが、
c0057725_1563845.jpg1.Thomas Hampson:コープランド作曲の民謡を2曲。
  地味な曲ですがさすがという歌唱でした。ピアノ伴奏は音楽監督のパッパーノでした。

2.Katie van Kooten、Liora Grodnikaite、Robert Murray、Matthew RoseのROH Young Artists4人によるモーツアルトのレクイエムの1節。
  Kootenのいい声が目立ちます。マッケラス指揮。

3.Peter SidhomとJeremy White:ベッリーニの「清教徒」から2重唱。
  二人ともROHつきの歌手ですが、Whiteの低音がしっかり。ダウンズ指揮。

4.スコットランド出身のソプラノMarie McLaughlinによるスコットランドの歌2曲。
  ROHでは1回しか聴いたことのない歌手ですが、うまい人です。美人でもあります。パッパーノのピアノ伴奏。

5.ROHのコーラスによるブラームスのレクイエムの1節。

6.Simon Keenlyside:「セヴィリアの理髪師」から有名なフィガロの歌。
  無精ひげに燕尾服といういでたちですが、歌はさすがにうまい。この役で舞台に出たことはあるのでしょうか。みんなこれくらいポピュラーなアリアを歌ってほしいものです。やはり一番楽しかったと思います。マッケラス指揮。

7.Marcelo Alvarez:アルゼンチンの歌
  この歌がなかなか迫力があって、オペラのアリア並で、聴衆は大喜び。うまいです。パッパーノのピアノ伴奏。

8.Karita Mattila:シュトラウスの最後の4つの歌から1曲。
  歌っている顔はあまり美しくありませんが、歌はさすがです。気品のある表現がすごい。

9.Marcelo AlvarezとThomas Hampson:ビゼーの「真珠とり」から2重唱。
  あまりポピュラーとはいえないオペラですが、二人の歌はすばらしい。

10.Ha Young LeeとStephen O’Maraそれにコーラス:ヴェルディの椿姫から乾杯の歌
  コーラスも主役たちも全員豪華な衣装を着けての登場です。韓国人ソプラノHaは昨年までYoung Artists Programmeに参加していて、かなり注目を浴びている人です。ヴィオレッタのUnderstudyもやっていました。最初の出だしはちょっと緊張していましたが、後半からいい声を響かせています。Stephen O’Maraというアメリカ人テノールは聴いたのはこれが初めてですが、ちょっと地味な人です。

写真は上から、AlvarezとHampson、Keenlyside、Mattilaです。


バレーの方は、
c0057725_1572320.jpg1.Mara Galeazzi+Viachelav Samodurov:「Voices of Spring」

2.Miyako Yoshida+Yohei Sasaki:Rhapsody by Raphmaninov

3.Philip Mosley:木靴のダンス

4.ソリストも含む多数のバレーダンサー:Finale from Symphony in C

5.Leanne Benjamin:フォーレのレクイエム

6.Darcy Bussel+Gary Avis:ジョプリンのシンコペーション
  バレリーナとして理想的な美しい体を持っているバッセルを堪能できます。振り付けも衣装もすばらしい。

7.Zenaida Yonovsky:Song without a word

8.Tamara Rojo+Rupert Pennefather:ドン・キホーテからパ・ドゥ・デュ
  迫力たっぷり。Rojoの完璧な踊りが見れます。Pennefatherもまだ若いながらなかなかしっかりしています。長身で美形なのでこれからもてるかも。

9.Silvie Guillem+Jonathan Cope:マノンから最後のパ・ドゥ・デュ
  この組み合わせを見るのは初めてですが、とてもいいコンビです。Copeの安定感はすばらしく、先日見たMurruとのコンビよりもいい。Guillemも思いっきり身を任せて死を前にした最後の燃焼を表現しきっている感じです。

バレーはすべて見ごたえがありましたが、特に上でコメントしたBusselとAvisのシンコペーション、RojoとPennefatherによるドン・キホーテ、それにGuillemとCopeのマノンはすごいものでした。ギエムが映像を流す許可を出したのは珍しいことで、貴重なビデオが取れました。バレーの方がオペラ部門よりまじめに取り組んでサーヴィスがよかったという印象です。
写真は上から、吉田都と佐々木洋平、BusselとAvis、RojoとPennefather、GuillemとCopeです。
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by dognorah | 2005-12-29 01:59 | テレビ放送

地上波デジタル放送録画装置

ロンドンでは夏の音楽祭PROMSが始まり、その模様は少なくとも今月一杯は毎日地上波デジタル放送のひとつであるBBC4のTVで中継放送されている。

c0057725_18551018.jpgこれを契機に、前から欲しかったgadgetであるPCに録画できるチューナーを購入した。商品名はHauppaugeというブランドのWinTV Nova-T-USB2といって、雑誌などで評判のいいやつ。実はこれで録画したBBCの音楽番組がネットに投稿されている例を見て、その画質の良さに食指が動いたというところである。

写真がそれで、大きさは15x9x3cmぐらい。リモコンつき。PCとはUSBケーブルで接続するだけ。電源はもちろんそのUSBから供給されるので、後はアンテナを接続しておしまい。

PC側はドライバーとソフトをインストールして、ソフトを立ち上げると直ちにスキャンを始め、受信できるチャンネルをすべて記憶する。録画のためのスケジューラーも付属しているので普通の録画機と同様に扱えばよい。ファイルフォーマットはMPEG2でエンコードはソフトウエア方式である。信号が最初からデジタルなので、アナログ放送を録画する場合と違って処理は早く、ソフトウエアエンコードで全く問題はない。
期待にたがわず、すばらしい画質で、放送波を直接受信したものと全く変わらない。アスペクト比もオリジナルの16:9で、ほぼDVD画質である。音はPCMステレオだけであるが、これも満足できる音質である。

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早速昨日のPROMSを録画してみたが、上の写真は画面の一例である。
ちなみに、Osmo Vänskä指揮BBC交響楽団によるニールセンの交響曲第4番はimpressiveな好演であった。

今後、オペラの中継放送などをこれで録画してDVDを作成するつもりである。
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by dognorah | 2005-07-21 19:02 | テレビ放送

イギリス議会での党首間の応酬

テレビのニュースで見たのだが、イギリス総選挙を前に議会で与野党間の互いに相手を批判するやり取りがとても面白かった。

特に野党党首Michael Howardが労働党政権のおかげで国民生活はこのように悪化したという件で、ジェスチャーを交えながら、
 犯罪:アップ
 移民:アップ
 税金:アップ

 給与の手取り:ダウン
 年金:ダウン
 犯罪検挙率:ダウン
とやったのだが、このアップとかダウンとか言うところで野党議員が党首に唱和してリズミカルにやるものだからまるで漫才か落語みたいでげらげら笑ってしまった。

しかし、イギリスの議会では相手の質問や批判に対して党首が直ちに起立して弁舌爽やかに反論するところなどとても迫力があって見ごたえがある。その反論に対する反論も間髪をいれずにやるからますます白熱する。

日本の国会答弁は、官僚の作文を待って、ごにょごにょ書いた物を読み上げるのが多く退屈極まりないが。
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by dognorah | 2005-04-07 18:23 | テレビ放送

イギリスのデジタル地上放送

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昨年の夏に家の居間を改装したついでにTVも買い換えた。それまでのブラウン管とおさらばし、32型の液晶で省スペースを図ったのだ。

その新しいTVは地上デジタル放送用のチューナーがついていた。というか、それがついていることが購入の一つの動機となったのだが。

イギリスのデジタル地上放送は2002年の10月開始なのでまだ2年半しかたっていない。でも、視聴できるエリアは既に全土の75%以上に達しているようだ。

周波数帯が従来のアナログ放送と同じUHF帯なのでアンテナがそのまま使える。したがって自分の家で視聴できることを知らない人もいるのではないかなと思う。

我が家は、フラットつまり日本式で言えばマンションで、共用アンテナから信号が各部屋に分配されているもっとも普通の方式である。
TVが届いてすぐに接続してみたら無事に映った。ロンドンだから当然最初にサービスエリアになったはずなので映らないわけはないのだがやはり無事に映ったらほっとした。

しかも従来のアナログよりはるかに画質がいい。ゴーストもノイズもない。それにBBCなんかはほとんどすべての番組を16対9のワイドで放送している。

もっといいことは、地上のアナログ放送は全部で5つしかチャンネルがないのに、デジタルの場合は無料で視聴できるチャンネルが30以上もあることだ。それも今後少しずつ増えるらしい。

ちなみにこのサービスの主体は、BBCとBskyBなどの3社が設立した合弁会社でサービスの名称はFREEVIEWという。

で、どんな番組があるかというと、

BBC1(BBCのメインチャンネル)
BBC2(日本の教育TVに相当)
BBC3(20代、30代向けの番組が主)
BBC4(深く掘り下げた番組らしい)
CBBC(子供向け)
Cbeebies(子供向け)
BBC News24(24時間ニュース)
BBC Parliament(国会中継専門)
BBCi(通常の番組枠に入らないもの)
ITV1(民放最大手のメイン番組)
ITV2(若い世代向けを意図)
ITV3(古今のドラマとハリウッド映画が主)
ITV News(24時間ニュース)
Channel4(民放2番手)
Five(民放3番手)
Sky News(24時間ニュース)
Sky Sports News(24時間スポーツニュース)
Sky Travel(世界各地の観光案内)
uktv History(イギリスの歴史に関わる番組)
uktv Bright Idea(ガーデニングやインテリア)
abc1(アメリカのドラマ番組)
ftn(芸能関連)
The Hits(24時間ミュージックTV)
TCM(24時間ミュージックTV)
Community(地域との関わり方)
Teacher’s TV(学校の先生向けに特化)
QVC(ショッピング番組)
ideal world(ショッピング番組)
bid-up TV(ショッピング番組)
price-drop TV(ショッピング番組)
そのほか17局のデジタルラジオ放送

占有しているチャンネル数が9もあることからBBCが力を入れているのがわかる。ロンドンの夏の音楽祭であるプロムスはBBC2では時々しか放送しないがBBC3ではもっと放送される。

またスポーツ中継などで放送時間切れのときにBBCiで続きを放送したりするし、リモコンで番組を選べたりするサービスもあり、アナログ放送に比べると格段の情報量である。それに、BBC1などではちょっと放送しにくい番組が3や4で深夜に流されたりする。例えばセックス関連など。日本のTVじゃとても放送できないような内容である。

24時間ニュース放送が3局もあるのもいい。例の津波のときは各局が手に入れたビデオを競って放送していた。

しかしこれだけ番組があると番組表は必須だ。オンスクリーンで出てくるが全部を見るのはちょっとかったるい。でも、いざTVでも見ようかと思ったときはなかなか魅力的な番組はないもので、ついついニュース番組になってしまうが。
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by dognorah | 2005-03-05 01:49 | テレビ放送