2005年 06月 04日 ( 1 )

The London Mozart Trio演奏会

St John’s Smith Squareで開催された演奏会に行ったので感想を。
このトリオは1989年に結成されて以来ずっと欧州を中心に演奏活動をしてきた。1999年からはヴァイオリニストが交代し、現在に至る。

本日の曲目は、
 シューベルト:ピアノ3重奏曲 変ホ長調 D929
 チャイコフスキー:ピアノ3重奏曲 イ長調 Op.50

シューベルトは2曲のピアノ3重奏を残しているが、これは死の前年に作曲された最後のものである。演奏時間50分以上の長大な曲であるが、この演奏は美しく深みがあるすばらしいもので終わるのが惜しいくらい至福に浸らせてくれた。3人とも腕のたつ人達だ。ほころびのかけらも見せない完璧な演奏だった。

2曲目のチャイコフスキーはシューベルトに比べると甘いメロディが随所に出てきて、らしさを感じさせる。シューベルトはピアノを主役にするようなところがあるが、チャイコフスキーは弦を大事にする人だなということが感じられる。
この曲も50分近くかかる大曲だが、ここでも確信に満ちた演奏で、長さなど感じさせない。

私は普段、駆け出しの若い演奏家たちの演奏をよく聴いていることはこのブログでも度々記事にしているが、出発点からしてあの高いレベルなのだ。それが長年活動を継続して今回聴いたグループのような一段高いレベルに到達した団体の数はいったいどれくらいいるのだろう。各ホールの演奏会の案内を見るだけでも数え切れない人達が室内楽を演奏している。そのすべてが満足いくものではないだろうけれど、この音楽市場の規模とレベルの高さはほんとにすごいものだ。
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by dognorah | 2005-06-04 00:58 | コンサート