オペラ「カリスト(La Calisto)」公演

2008年9月25日、ROHにて。

La Calisto
Dramma per musica in a prologue and three acts
Music: Francesco Cavalli (Edited by Professor Alvaro Torrente for Barenreiter-Verlag, Kassel)
Libretto: Giovanni Faustini, after Metamorphoses by Ovid (Book 2)

Conductor: Ivor Bolton
Director: David Alden
The Monteverdi Continuo Ensemble and members of the Orchestra of the Age of Enlightenment

CAST
Nature/Satirino/Second Fury:Dominique Visse
Eternity/Giunone:Véronique Gens
Destiny/Diana/First Fury:Monica Bacelli
Giove:Umberto Chiummo
Mercurio:Markus Werba
Calisto: Sally Matthews
Endimione: Lawrence Zazzo
Linfea: Guy de Mey
Pane: Ed Lyon
Silvano: Clive Bayley

バイエルン州立歌劇場が2005年に初演したプロダクションを借用してコヴェントガーデンでも上演したものです。ミュンヘンでは来年も上演されます。私は聴くのも見るのも初めてで、作曲家の名前すら今回が初めて聞くものです。

物語のあらすじ
ディアナの取り巻き乙女達の一人、カリストをこの世の創造主であるGioveが見初めてアプローチするのですが、カリストは一生処女でいることをディアナに要請されていることからそれを断ります。そこでGioveは部下のMercurioのアドヴァイスを入れてディアナの姿に変身して相手を油断させ、思いを遂げます。カリストは敬愛するディアナに愛されたと思いこんでいるのですが、ディアナ本人は当然知らないわけで、不可解な言葉を発するカリストを追放してしまいます。妊娠して大きなお腹を抱えたカリストを見たGioveの奥さんであるGiunoneは彼女を問いただして夫の浮気を確信し、嫉妬のあまり彼女を熊にしてしまいます。それを不憫に思ったGioveは熊としての地上での生を終えた後は天に輝く星にしてやると約束します。このほか、ディアナと羊飼いEndimioneの恋愛関係やディアナに片思いする羊飼いの神であるPaneなどが絡んでいろいろな場面が織りなします。

舞台は秀逸で大変楽しめました。服装などは現代風ながらパンや取り巻きの羊たちはそれらしい格好をしていて、舞台装置はとても美しいし、よくできた演出で笑どころも一杯(別に大笑いする訳じゃありませんが)、いいプロダクションです。ディアナの取り巻きの女性達は俳優ですが全員モデルのようなすばらしいプロポーションで、よくできた衣装と共に舞台を華やかなものにしていたのも好ましい。

音楽的にも楽しめましたが、特に感心したのがオーケストラの音と演奏。珍しい混成部隊のオケですがとても上手いと思いました。
歌手では、Endimioneを歌ったアメリカ人カウンターテノールLawrence Zazzoが一番よかったと思いますが、他の歌手達もそれなりによかったです。Sally Matthewsは第1幕ではとてもいい声でしたが、第2幕では妊婦姿の衣装が邪魔をしたのかかなり不快なヴィブラートが気になりました。第3幕では赤ん坊が生まれた後かなり回復したものの第1幕ほどではなかったです。

写真は終演後、熊のかぶり物を抱えたのSally Matthewsです。
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下の写真はLawrence Zazzoと後方にPaneのEd Lyonと左端はVéronique Gensです。
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by dognorah | 2008-09-29 21:35 | オペラ
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