ラトル指揮BPOのメシアン(Prom 64)

2008年9月2日、RAHにて。

プログラム
ヴァーグナー:トリスタンとイゾルデの前奏曲と愛の死
メシアン:トゥランガリラ交響曲

演奏
ピアノ: Pierre-Laurent Airmard
Ondes Martenot: Tristan Murail
指揮: Sir Simon Rattle
Belriner Philharmoniker

今日のロンドンは気温は20度近くありましたが風がやや強く、体感温度的には結構寒さを感じました。プロムスも残り少なくなってきましたがいよいよベルリンフィルの登場です。会場はアリーナも含めてほぼ満席。

最初の曲、前奏曲と愛の死は、これがベルリンフィル?という印象の意外とも思える貧しい音(特に低弦)で私的にはあまり盛り上がらない演奏でした。演奏後に意見を交換した友人達も一様によくなかったという感想で、あるプロの音楽家のコメントによると最後のトランペットのC音がふらついていた、とのことで全般に調子が万全ではなかった感じです。多分今日ベルリンからロンドンに到着してリハーサルもそこそこに臨んだせいでしょうか。帰宅してからラジオの録音を聞いた限りでは、ラトルの曲への取り組み方はテンポも含めて大変リーゾナブルという印象でしたが。

しかしインターヴァル後のメシアンはすばらしい演奏でした。片手間に楽しめるような音楽ではなく聴く方も緊張を強いられる音楽ですがラトルの解釈はとても分かりやすいもので、つい2ヶ月前にも同じ曲をロイヤル・コンセルトヘボーで聴いていますがそのときよりかなりこの曲の良さが理解できました。しかしオケの音の良さはコンセルトヘボーの方が上でしたが。
今回の演奏で特筆すべきはピアノのエマールです。まるで協奏曲のようにピアノの役割が大きい曲ですが、このピアニストあっての優れた演奏だったと言うことも出来ましょう。それぐらい彼の演奏は印象的でした。このピアニストで思い出すのは我が畏友bibinga氏の体験されたエマールのピアノリサイタルのことで、エマールはメシアンの解釈では第一人者なのでしょう。

演奏終了後ホールの外で友人を待っていたら目の前をコンサートマスターの安永徹さんがヴァイオリンケースを下げて、すたすたとセーター姿でバスに向かって歩いていきました。もう燕尾服から着替えた!凄い早業。今期限りでBPOから引退して日本を活動の場にするという記事を見ましたが本当だとすると欧州でこういう重要ポストに就いている日本人は少ないのでかなり寂しいです。今回がBPOとロンドンに来る最後かも。1951年生まれだからまだ定年ではないと思いますが、若いうちに日本に帰るということでしょうか。

写真は終演後挨拶するSir Simon RattleとPierre-Laurent Airmard、右側は本日のコンサートマスターである安永徹。
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by dognorah | 2008-09-03 23:20 | コンサート
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