BBC交響楽団のチェコ音楽:Prom 47

2008年8月21日、ロイヤルアルバートホールにて。
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このところロンドンは気温20度ぐらいで暑くもなく寒くもない快適な気候です。この時期のPROMSで上着を着たまま鑑賞できるなんてちょっと珍しい。
さて、今日は今月行く唯一のPROMSで、プログラムと演奏者は次のとおりです。

Dvořák: Slavonic Dances, Op. 46
Janáček: Osud (concert performonce; sung in Czech)

Živný: Štefan Margita tenor
Míla Válková: Amanda Roocroft soprano
Míla's Mother: Rosalind Plowright mezzo-soprano
Dr Suda/Hrázda: Aleš Briscein tenor
Lhotský/Verva: Aleš Jenis baritone
Konečný: Owen Gilhooly baritone
Miss Stuhlá: Ailish Tynan soprano
Miss Pocovská/Součková: Martina Bauerová soprano
Doubek (as a boy): George Longworth treble

BBC Symphony Orchestra (Stephen Bryant leader)
BBC Singers (Stephen Betteridge chorus-master)
Jiří Bělohlávek conductor

ドヴォルザークのスラヴ舞曲は全8曲をコンサートで聴くのは恐らく初めての経験です。この曲はブラームスのハンガリー舞曲のように沢山あるのかと思っていたら8曲しかないんですね。全て演奏すると約40分かかります。最初と最後の曲が一番馴染みがあって華やかです。楽しい曲でたまにはいいでしょう。ビエロフラーヴェクの指揮はよくアンコールで聴くような派手なものではなく淡々と緻密に演奏する印象でした。

ヤナーチェクのオペラは80分ぐらいの演奏時間ながら全3幕で構成されています。Osudというのは宿命とか運命とかいう意味だそうです。ストーリーはちょっと暗いもので、母親の意向を無視して好きな作曲家と結婚した娘が子供を産んで4年後に、発狂した母親の身投げ自殺の巻き添えで一緒に死んでしまい、残された作曲家がオペラの最後の幕を完成させるのに困難を来す、というようなストーリーです。リブレットを参照しながら劇の進行をイメージしていきましたが、舞台化するほどの内容じゃなさそうな印象でした。しかしその音楽は背中がぞくぞくするほど美しく、主役の作曲家を歌ったテノールもこんなすばらしい歌手が居たんだと感嘆するぐらい美しい声と歌唱でさすが母国語での言い回しは堂に入っています。相手役のルークロフトもよく声が出ていたし、母親役のプローライトもうるさい母親を上手く表現していました。この人はROHのヴァルキューレで夫であるヴォータンをうるさく責め立てるフリッカ役でのすばらしい歌唱が印象に残っていますがこういう類の役にはうってつけですね。
他の歌手達もチェコやスロヴァキアの歌手を中心に文句ない出来で、音楽的にはとても満足した公演となりました。ビエロフラーヴェクがBBC交響楽団の首席指揮者に在任中にもっとROHは彼にオペラを振らせて欲しいものです。当然チェコものを期待していますが。

下の写真は左からAmanda Roocroft、Štefan Margita 、Rosalind Plowrightです。
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by dognorah | 2008-08-22 21:50 | コンサート
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