「ニュルンベルクのマイスタージンガー」公演

2008年8月15日、バイロイト祝祭劇場にて。
終了直後の舞台
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Die Meistersinger von Nürnberg
Musicalische Leitung: Sebastian Weigle
Inszenierung: Kathalina Wagner

CAST
Hans Sachs: Franz Hawlata
Veit Pogner: Artur Korn
Kunz Vogelgesang: Charles Reid
Konrad Nachtigall: Rainer Zaun
Sixtus Beckmesser: Michael Volle
Fritz Kothner: Markus Eiche
Balthasar Zorn: Edward Randall
Ulrich Eisslinger: Hans-Jürgen Lazar
Augustin Moser: Stefan Heibach
Hermann Ortel: Martin Snell
Hans Schwarz: Andreas Macco
Hans Foltz: Diógenes Randes
Walther von Stolzing: Klaus Florian Vogt
David: Norbert Ernst
Eva: Michaela Kaune
Magdalene: Carola Guber
Ein Nachtwächter: Friedemann Röhlig

朝から午後3時頃まで雨でかなり涼しい一日だった。2回目の幕間など外にいると寒いくらい。

さて、昨年のプレミエで物議を醸したカタリーナ・ヴァーグナーの演出ですが、確かにひどい。ストーリーとリブレット訂正:ドイツ語のわかる人からの情報によるとリブレットは変えていないそうです。舞台上のアクションと歌っている内容が異なるまま続けているということ。ドイツ人をつかまえてそのことを追求したら、あれはあれこれはこれと、いうような答えが返ってきたそうで要するにあまり気にすること無いんじゃないというスタンス)を全く別のものに変えている。(9月26日修正)特に第1幕と第2幕でペンキを塗りたくったりぶちまけたりするシーンがあって嫌悪感を催した。第3幕はその点ましで、カタリーナの豊富なアイデアと才能を感じさせるものではあった。最後の合唱の盛り上がりも大したものだし、全体に舞台セットはなかなか良くできている。ワーグナーのオペラでなしに全く新しいオペラで演出すれば良かろうに。これだけストーリーが変わっていると字幕なしでは劇の進行がよくわからない嫌いがある。隣の席に昨年も見たという人がいてしゃべってくれたが演出はかなり手直ししているようだ。それでも終演後はブーばかり。

歌手はヴァルターを歌ったクラウス・フローリアン・フォークトとダヴィッドを歌ったノーベルト・エルンストは同じテノールながら全く声質が違うのに両方ともすばらしい出来だった。フォークトは以前ヴィーンで聴いたローエングリンの時よりちょっと透明感が劣っていたが瑞々しさは相変わらず十分だし声量もある。エルンストはベルカント的な美声でこれまた聴いていて幸せになるような歌唱だ。ベックメッサーを歌ったミヒャエル・フォレも魅力的な声がよく出ていて、やはり安定した歌手だ。これ以外の歌手は水準以下の人がほとんどで、重要な役のハンス・ザックスを歌ったフランツ・ハヴラータには予想通りがっかり。第1幕ではまるで声に艶がなかった。第2幕ではかなり改善されて、この調子ならいいかと思ったら、第3幕では声量もなくなってしまった。皆さんと同様私もブーを進呈した。昨年はもっと激しいブーだったそう。
合唱はとてもすばらしかった。

管弦楽は文句なし。序曲の最初の音で感激する位よかった。ところで、複数の人のコメントによるとこの劇場は前の方の席より最後列の席の方がずっと音響がいいそう。

Klaus Florian Vogt
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Norbert Ernst
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Michael Volle
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Sebastian Weigle
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by dognorah | 2008-08-16 17:43 | オペラ
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