「トリスタンとイゾルデ」公演

8月14日、バイロイト祝祭劇場にて。

Tristan und Isolde

Dirigent: Peter Schneider
Inszenierung: Christoph Marthaler
Kostume & Buhnebild: Anna Viebrock

CAST
Tristan: Robert Dean Smith
König Marke: Robert Holl
Isolde: Iréne Theorin
Kurvenal: Jukka Rasilainen
Melot: Ralf Lukas
Brangene: Michelle Breedt
Junger Seemann: Clemens Bieber
Ein Hirt: Arnold Bezuyen
Ein Steuermann: Martin Snell

バイロイトの今週は秋風を感じさせる気候で、相変わらず雲が多く最高気温22℃ぐらい。安全のため傘はいつも携帯。雲の多いせいかやや湿度が高いものの祝祭劇場の中は先週に比べるとちょっと過ごしやすい。

今日の歌手について。イゾルデの声のすばらしさにまず感嘆。必要な高音は問題なく出るし、声量ある瑞々しい声は気持ちがいい。調子が良かったトリスタンとの第2幕での二重唱は今回の白眉だった。マルケ王達の乱入が恨めしかったぐらい。しかし第3幕での愛の死はやや絶叫しすぎで細やかなニュアンスに乏しくちょっといただけない。それに比べるとベッドに横たわるトリスタンの歌唱は味わいが深かった。クルヴェナールはよくこれだけ声が出るなあと感心するくらい迫力のある声で丸。マルケ王も負けじと深みのある低音で存在感十分。もう少し声に艶があるとルネ・パーペに拮抗できるだろう。ブランゲーネは「ラインの黄金」で不調だったフリッカを歌った人だが今日は体調が戻ったのかまあまあの歌唱。メロットその他も不満のない歌唱だった。

シュナイダー指揮のオケは、第1幕の前奏曲では普通の出来という感じだったが進行とともに良くなり、第2幕では絶好調。第3幕への前奏曲でも美しい演奏だった。

演出が問題で、あまり音楽の足を引っ張るものではなかったにしろ無くてもいいような演出で、全体としてはコンサート形式に毛が生えた程度。第3幕ではイゾルデが部屋に入ってきたときは既にトリスタンは死んでいるし、その後マルケ王の部下達とトリスタンの部下達との乱闘シーンもなく、メロットはクルヴェナールに殺されないなどかなり状況を変えている。歌い終わった人はみんな壁と対峙するがその壁には円形やU字形の蛍光管がぶら下げてあって意味不明。この演出にブーが出なかったのはちょっと意外だ。(ここの記述は当初アップした文章にひどい間違いがありましたので修正しました)

今日の聴衆は指輪の時に比べるとノイズを出す人も多いし、音楽がまだ鳴っているのに拍手をする人がいたりでレヴェルが低くなった。

Iréne TheorinとRobert Dean Smith
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Michelle BreedtとRobert Holl
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Peter Schneider
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Jukka Rasilainen
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by dognorah | 2008-08-16 17:27 | オペラ
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