モーツァルト「皇帝ティートの慈悲」コンサート形式

2008年7月26日、バービカンホールにて。

La clemenza di Tito, K621 (1791)
Opera seria in two acts
Music: Wolfgang Amadeus Mazart (1756 – 91)
Libretto: Caterino Mazzolà, after Pietro Metastasio

Conductor: Edward Gardner
Orchestra of the Age of Enlightenment
Coir of Clare College, Cambridge

Cast
Titus Vespasianus: Toby Spence
Vitellia: Hillevi Martinpelto
Sextus: Alice Coote
Servilia: Sarah Tynan
Annius: Fiona Murphy
Publius: Matthew Rose

イギリスではあまり上演されないこのオペラ、聴くのは一昨年パリで見て以来です。
まず、指揮のエドワード・ガードナーに感心。序曲はちょっと張り切り過ぎじゃないかと心配するくらい力の籠もったものでしたが、出てくる音はすばらしく古楽器とは思えない美しいものです。全体としても流麗でこの作品の音楽的すばらしさを十分に伝えてくれました。
歌手ではティートを歌ったトビー・スペンスの歌唱はすばらしく、先日聴いたキャンディードの喜劇とは打って変わってきりりとした表情は改めてハンサムな人だなぁと認識しました。レシタティーヴォで怒鳴るところではびっくりするくらいの大声を出すなど迫力もありました。プブリオ役のマシュー・ローズもよく声が出ていて好演。
女声ではセスト役のアリス・クートが奥行きのある声と上手い歌唱で目立っていましたが、時々聞き苦しい声も出ていて完璧とは言えません。もう一人のメゾでアンニオを歌ったフィオナ・マーフィーは気品のある声で好感が持てましたが、クートに比べると表現の幅がやや狭いようです。ヴィテリアを歌ったスェーデンのソプラノ、ヒレヴィ・マルティンペルトとセルヴィリア役のセーラ・タイナンは太った体つきと痩せた体つきという違いがあるにしても共に歌はまあまあというレヴェル。
オペラとしてはとても楽しめた公演で、この作品はもっと舞台で取り上げられてもいいのじゃないかと思いました。

最初の写真は左から、Matthew Rose、Toby Spence、Edward Gardnerです。
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次の写真は左から、Sarah Tynan、Fiona Murphy、Alice Coote、Hillevi Martinpeltoです。
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by dognorah | 2008-07-28 08:52 | オペラ
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