モーツァルトのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」公演

2008年7月11日、バービカンホールにて。
公演日からちょっと時間が経ってしまいました。

Wolfgang Amadeus Mozart (1756-91)
Così fan tutte, K588 (1790)

Dramma giocoso in two acts
Libretto by Lorenzo da Ponte

Steuart Bedford conductor /fortepiano continuo
Frederic Wake-Walker director
Robert Perdziola designer
Garsington Opera Orchestra
Jane Fenton cello continua
Concert staging based on John Cox’s production for Garsington Opera, first performed on 12 June 2004.

Cast
Erica Eloff: Fiordiligi
Anna Stéphany: Dorabella
D’Arcy Bleiker: Guglielmo
Ashley Catling: Ferrando
Teuta Koço: Despina
Riccardo Novaro: Don Alfonso

オーケストラと同じ舞台上で演じられるもので、当然背景はなく少しばかりの家具があるのみ。歌手はかなりちゃんとした衣装を着けていますし、姉妹は2回も着替えます。ガーシントンオペラで使った衣装をそのまま持ってきたのでしょう。因みにガーシントンオペラというのはオクスフォードの郊外にあるGarsington Manorで毎年夏期に一ヶ月間開催される野外オペラフェスティヴァルだそうです。歌手は世界各地から集められた若手で、すべて私は初めて聞く名前ばかりです。

フィオルディリギ役を歌った南アフリカのソプラノは緊張していたのか第1幕前半は声があまり出ず、やはりこういうレヴェルか、とちょっとがっかりしたのですが時間と共に本来の実力を発揮し、特に私の好きな声ではないものの全体としてはとてもよい歌唱でした。ドラベラを歌ったメゾは最初から美しい声でまあまあ。もう少しドラマティックさがあればよりいいのですが。デスピーナを歌ったアルバニアのソプラノは上手い歌唱で最初からがんがん飛ばして大きな喝采を浴びていましたが後半はややお疲れでした。
グリエルモ役の英国人バスバリトンはかなりまともな歌唱で声もよく出ていました。しかしフェランド役の英国人テノールは声に迫力がなく全編にわたってあまり印象的な歌唱ではありませんでした。ドン・アルフォンソを歌ったイタリア人バリトンは男声陣の中では最もこなれた歌唱で声も滑らかな発声で魅力的でした。
特筆すべきは管弦楽で30人程度の生編成ながら音良しアンサンブル良し演奏良しで大満足です。メンバーは毎年決まっているのかあるいはかき集めて編成するのか知りませんがよほど指揮者がいいのでしょう。キャリアを見ても世界中のオペラで活躍しているかなりのヴェテランです。合唱も全く不満はありません。
演出は非常にまっとうなもので、制約ある舞台スペースなのに効率よく使ってちゃんと筋が運ばれていきます。
全体としては予想以上に水準が高く、ガーシントンオペラも満更ではないことが分かりました。とても楽しめました。
写真は終演後に挨拶する出演者達です。
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by dognorah | 2008-07-16 07:56 | オペラ
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