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フランスドライブ旅行(その3) -オンフルールへ

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ル・アーブルという町は第2次世界大戦中ドイツ軍の爆撃で大きく破壊された。戦後一人の建築家Auguste Perretによって主な建物がすべてデザインされた。写真は再建された教会で、高さ100m以上のモダンな建築物。ちょっと教会とは思えない造りで、1944年のデザインにしては斬新である。窓はすべてステンドグラスで飾られている。暗いのでぶれてピンボケだが次の写真がそれを写したもの。

この日の予定は気に入っている町オンフルール(Honfleur)を再訪してから午後に料理学校へ行くこと。オンフルールはル・アーブルからセーヌ川の河口を挟んで南に位置している。距離にしてほんの20-30kmぐらい。そこへ行くには川を渡らなければならないが、河口付近にたった一本架かるノルマンディ橋(Pont de Normandie)という壮大な橋を通るしかない。後は15kmぐらい上流に架かるタンカリーユ橋(Pont de Tancaryille)があるだけで、両方とも有料なのでこの付近に住む人はいちいち通行料を払って行き来するしかないのだ。それも結構高くて6ユーロ(800円ぐらい)。
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さて、このノルマンディ橋(写真参照)は長さ6kmもあり、川面から天辺付近の道路まで50mの高さがある。大きな船が問題なく通行できる設計なのであろう。すばらしいデザインの吊り橋で、遠くからあの橋を渡るぞと近づいていくとわくわくする。右ハンドル車で右側通行なのでエッジから川面がよく見え、結構スリリングである。

渡り終えてから一般道路を数km走るとオンフルールの町に入る。ドイツ軍もここは戦略上価値なしと見たのか破壊はされなかったみたいで、古くて狭い町並みが実にしっとりしていい感じである。初めて来たのは5年前だが何も変わってはいない。そのときに絵を買ったアトリエは今でも同じ画家が営業していた。この日は特段に寒く、恐らく気温は5度以下で風もあったので、散策中に車に戻ってもう一枚セーターを引っ張り出したぐらいである。ヨットハーバーと古い町並みがちょうどいい具合に見えるポイントにバス1台分ぐらいの日本人団体客がいた。たまたまそばにいた中年のカップルに声をかけて我々の写真を撮ってもらったら、なんとそのご主人、私が昔いた会社を定年退職した人だった。毎年海外旅行しているけど、もう団体旅行はこれで最後にして、来年からは自分たちで計画してやるつもりだとのこと。最初にイギリスに行く予定と伺ったので、我々の住所をお知らせして来年の再会を約した。
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さらに散歩している間にちょうど昼時となった。海の幸を食べさせるレストランが軒を連ねており、5年前に利用した店の隣を今回は試す。白ワインに生牡蠣を1ダースずつとブイヤベースをいただいた。文句無くおいしい。牡蠣は昨晩も食べたので連荘だがこれは飽きることがない。

昼食後はレストランと同じくらい軒を連ねている画廊を巡り歩いた。この件については、以前に「絵画を買う楽しみ」で書いたので省略する。

さて、午後も後半となり、夕刻までに来いと言われている料理学校に急がなくてはならない。私の車にはナビゲーションシステムがついているのだがフランスの地図は買いそびれたので使えない。そんなものがあるとせっかくの自分のナビの楽しみが奪われるからと家内が反対したためだ。とにかく手元にあるのはミシュランの道路地図とFrench B&Bという題名の本に数行書いてあるアプローチの仕方だけ。場所はポンタデメール(Pont Audemer)というところで、オンフルールからは20-30km程度内陸に入る。で、案の定道に迷う。近くまで行っているはずだが本に書いてある道路名がない。仕方なしに相手先に電話し、近くに見えるガソリンスタンドの名前を言ったらすぐに我々の位置を把握してくれた。後はいわれたとおりに行って到着。

広い農場の真ん中に家がある。牛、馬、羊、鶏などが飼われている様子。家は3階建てで6寝室あるらしい。迎えに出てくれたのは今回の先生でイギリス人女性。彼女はフランスの有名な料理学校コルドンブルーを卒業した後B&Bをフランス人の亭主と一緒に経営する傍ら、希望者に料理を教えている。最低でも4日間コース。すでに経験8年。生徒はほとんどイギリスから来るらしいが日本人母娘がパリから参加したこともあるといっていた。今回は我々以外にもう二組のイギリス人夫妻が来ることになっているが料理を習うのはその奥さん方だけ。彼らは友人同士で、60代後半というところ。奥さんが料理を習っている間亭主達はゴルフ三昧らしい。

我々が一番のりだったが程なく後の4人が一台の車で到着した。今日イギリスを発って我々が利用したのと同じフェリーを使い、直接ここに来たとのこと。あのフェリー、値段で勝負なので結構客をつかんでいるようだ。(続く)
by dognorah | 2005-03-01 03:39 | 旅行 | Comments(0)
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