「トスカ」公演

2008年6月5日、ROHにて。

Tosca
Melodramma in three acts

Music: Giacomo Puccini
Libretto: Giuseppe Giacosa and Luigi Illica (after Victorien Sardou's play La Tosca)

Conductor: Paul Wynne Griffiths
Director: Jonathan Kent
Revival Director: Stephen Barlow
Designs: Pau I Brown
Lighting design: Mark Henderson

The Royal Opera Chorus Chorus
The Orchestra of the Royal Opera House

GAST
Cesare Angelotti: Kostas Smoriginas
Sacristan: Enrico Fissore
Mario Cavaradossi: Jonas Kaufmann
Floria Tosca: Micaela Carosi
Baron Scarpia: Paolo Gavanelli
Spoletta: Robin Leggate
Sciarrone: Darren Jeffery
Shepherd Boy: Timothy Posner
Gaoler: John Morrissey

ヨナス・カウフマンが第1幕の絵を描きながら歌うカヴァラドッシのアリアは魅力的な声と歌唱で今夜一番の出来でした。しかし第3幕のアリア「星は輝き」はいまいち平板であまり印象的ではありませんでした。
タイトルロールを歌ったミカエラ・カロシは初めて聴く人ですが非常に魅力的と言うほどではないにしてもかなりいい線を行っている歌手です。
スカルピアを歌ったパオロ・ガヴァネリは今までリゴレットでしか聴いたことはなかった人ですが、今回の役も結構行ける役です。
他の脇役陣もすべてしっかりした歌唱で、歌手的にはかなり水準の高い公演でした。トスカ役は2年前のプレミアでのアンジェラ・ゲオルギューの方が私の好みですが。
指揮者は初めて名前を聞く人ですが音楽はやや平板ながらいい音を引き出していました。
このプロダクションはしかしおぼろげな2年前の記憶ではもう少し明るい舞台だった印象があるのですが、今回は全幕ともやたら暗い照明でした。改訂版のディレクターの好みでしょうか?
演出では前回は気がつかなかったのですが、第2幕のスカルピアノ部屋にある大きな天使像が剣を突き刺すようなポーズを取っているのはトスカに暗示を与える意味があるのだということ。トスカはじっとその像の剣を見つめた後スカルピアを刺殺するのです。第3幕の空に浮かぶ造形物の意味は相変わらず分からずじまいです。

写真は左からJonas Kaufmann、Paul Wynne Griffiths、Micaela Carosi、Paolo Gavanelliです。
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by dognorah | 2008-06-10 20:32 | オペラ
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