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モロッコ旅行2、 マラケシュの印象

(マラケシュの象徴クトゥビア)
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空港から街まで6kmと近い。観光案内所でもらった街の地図にもその位置が載っているほどだ。新市街(ギリーズ)と旧市街(メディナ)で構成されているが見るべきポイントはほとんどメディナにありメディナ自体が世界遺産に指定されている。新市街は道幅も広くオレンジの街路樹が沢山植えられていて近代的に整備されている。車の交通量は相当なものだが古い車が多い上に排気ガス規制は全くないらしく、久し振りに悪臭を嗅いでちょっと不愉快な気分になる。ホテルからメディナまで歩いていったがオートバイも含めてもうもうたる排気ガスに辟易した。メディナは高い塀に囲まれていて沢山ある門の近くの一部を除いて細い道路が網の目のように入り組んでいる。そこを大勢の人、自転車、オートバイ、ロバの引く荷車、馬車、自動車が雑多に行き交い、歩きにくいことこの上なし。
このメディナのほぼ真ん中にジャマ・エル・フナ(Djemaa el Fna)広場という広いスペースがあるがここには昼間はフレッシュオレンジジュースを売っている屋台やドライフルーツを売っている屋台などが沢山あるもののスペースは結構空いている。ところが夕方になると食事をさせる屋台がどんどん建てられて、夕食の頃になるとそれが秩序だってぎっしり埋まる。
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当然大勢の人が集まり、客の呼び込みも激しく各テーブルの周りはすぐに人で一杯になる。メニューも各国語で用意してあり、日本語のものもあったのには恐れ入った。値段は安いとは言えないがreasonableではある。我々のように一人100DH(1DHは約15円)も食べるのは珍しいようで、店側が感謝してミントティーをサーヴィスしてくれた。地元の人たちの食べ方を見ていると、一家でやって来て沢山の種類をオーダーするも食べるのは早くすぐに他の客と入れ替わる。それが延々と深夜まで続くそうで広場は常に熱気で溢れている。食べ物の種類はその辺のレストランより遙かに豊富で、魚もあるし羊の頭(脳みそを食べるらしい)もある。魚はヒラメの揚げたのを食べてみたが意外に新鮮でおいしかった。残念なのは酒類は一切置いていないことで、それがあれば一杯飲み屋と同じでぐだぐだと時間をつぶせるのだがとbibinga氏と嘆き合った。食べるだけだから食事はすぐに終わってしまう。回転が速いわけだ。もしアルコールを置いたら売り上げはある程度上がるけれど長時間居座られるリスクもあり、どっちがいいのかは考えどころだろう。まあイスラムの掟に従っていた方が摩擦が少ないから現状やむを得ずか。しかし、食事の後は何をする?正直時間をもてあましてしまった。ワインやビールはホテルに帰ればあるが、ホテルのレストランは我々の泊まったところは高くてまずいの典型でどうしょうもない。しようがないからバーでビールを飲んで一日の反省?を語り合うのが関の山。

この広場の北側には規模の大きいスークがあり、網の目のような細い通路を挟んで各種の商店が軒を連ねている。上野のアメ横の規模を大きくしたようなものか。店は金物屋とか革製品など商品ごとにかたまっている。珍しい形態だから興味深く見て回ったが観光客にとってはあまり魅力的な商品はない。何も買わなかったが歩いているとあちこちから日本語で呼び込みの声がかかる。それほど日本人が買い物するのか?フランス人観光客がたまに商品を物色している様を見ることはあるが、商売繁盛という印象は全くなく、よく生活が成り立つなぁと心配してしまう。
by dognorah | 2008-03-19 09:01 | 旅行 | Comments(0)
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