新星ピアニスト アレックス・コブリンのリサイタル

2008年3月11日、ウイグモアホールにて。

Alex Kobrin: piano
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Haydn: Sonata No.33 in C minor, Hob.16/20
Beethoven: Sonata No.4 in E flat, Op.7
Chopin: Ballade No.1 in G minor, Op.23
Chopin: Impromptus No.1 in A flat, Op.29
Chopin: Impromptus No.2 in F sharp, Op.36
Chopin: Impromptus No.3 in G flat, Op.51
Chopin: Fantasie impromptu in C sharp minor, Op.66
Chopin: Ballade No.4 in F minor, Op.52

コブリンは1980年モスクワ生まれ。1993年にブゾーニ国際ピアノコンクールで優勝し、2005年にヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでNancy Lee and Perry Bass Gold Medalを授与された。その後全米ツアーなど世界各地でリサイタルとオーケストラ共演をこなしている。

いいピアニストだと思いました。本人はショパンを得意としているようですが、私はショパンよりもハイドンやベートーヴェンに感心しました。ハイドンは朴訥というよりもちょっと饒舌な音色だったかもしれませんがそれが魅力的でした。ベートーヴェンの演奏はダイナミズムを押さえた内省的なスタイルで第2楽章など美しい表現がすばらしい。初期の作品でもこんなに魅力的な曲なんだと思い知らされました。ショパンでは最初のバラードでテクニックの冴えを見せる軽快な演奏、続く即興曲でも指捌きがすばらしくつぶら立ちのくっきりした音はとても好ましい。ただ全般的に特に際立った解釈ということはなかった気がします。一部、音の汚れが気になったところもあります。

ロンドンは多分これがデビューですが、既にバーミンガムやリヴァプールではオケと共演しています。今年の夏にはPromsにデビューするとのことで、一応注目されている演奏家なのでしょう。今後の活躍が楽しみな人だと思います。
本人の希望なのでしょう、舞台が通常よりも暗めで写真もちょっと冴えない出来になってしまいました。
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by dognorah | 2008-03-13 02:25 | コンサート
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