「ニュルンベルクのマイスタージンガー」公演

2008年1月19日、ヴィーン国立歌劇場にて。
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Die Meistersinger von Nürnberg
Oper in drei Aufzügen von Richard Wagner

Dirigent Christian Thielemann
Nach einer Inszenierung von Otto Schenk
Bühnenbild und Kostüme Jürgen Rose
Chorleitung Thomas Lang

Walther von Stolzing:. Johan Botha
David: Michael Schade
Eva: Ricarda Merbeth
Magdalene: Michaela Selinger
Hans Sachs: Falk Struckmann
Veit Pogner: Ain Anger
Sixtus Beckmesser: Adrian Eröd
Kunz Vogelgesang: Alexander Kaimbacher
Konrad Nachtigall: Marcus Pelz
Fritz Kothner: Wolfgang Koch.
Balthasar Zorn: Cosmin Ifrim
Ulrich Eißlinger: Michael Roider
Augustin Moser: Peter Jelosits
Hermann Ortei: Clemens Unterreiner
Hans Schwarz: Alfred Sramek
Hans Foltz: Janusz Monarcha
Ein Nachtwächter Wolfgang Bankl

Orchester der Wiener Staatsoper
Chor der Wiener Staatsoper

題名通り名歌手揃いで感心しました。これだけ登場人物がいてもちゃんと歌う役は最初の7人ぐらいですが、その7人はもうみんな馴染みの歌手ばかりで過去の経験からして安心して聴ける人たちばかりです。
ヨハン・ボータは2003年にROHでラダメス、2007年にヴィーンでアポロを聴きましたがひょっとして今回が一番いい出来かも。どこかの田舎のおっさんみたいな風貌でとても恋愛の主人公には見えませんが柔らかく張りのある声はなかなかのもの。ミヒャエル・シャーデもいつもの美声が調子よく出ていました。リカルダ・メルベートは昨年フィオルディリギとダフネで聴いてとてもいい印象を持っていた人ですが、今回もすばらしいの一言。ミヒャエラ・ゼーリンガーもケルビーノなど2度経験していますがいい歌手で、今回再認識しました。ガランチャが「ナキソス島のアリアドネ」の「作曲家」をレパートリーにしないという決断をして降りてしまいましたが3月の作曲家は代わりにこの人が歌うことになっています。
ファルク・シュトルックマンですが、上演前に調子が悪いけど歌うというアナウンスがありました。事実最初はイガイガした声で、やはりよくないなぁという印象でしたが劇が進むにつれてどんどんよくなり12月にROHで聴いたアンフォルタスよりいいと言えるまで回復しました。アイン・アンガーも特にいいという印象ではないですが決して悪くなく、水準以上でしょう。アドリアン・エレートのベックメッサーはすばらしく、演技も上手くてホントにいつもこの人には感心させられます。

指揮のティーレマンは初めて経験しましたが凄い人気で、ピットに入って来るなりブラヴォーの嵐です。演奏の方は序曲がおやと思うぐらい金管と弦のバランスが悪くちょっとぎくしゃくしていましたが劇の進行と共にどんどんよくなりました。ダイナミックに決めるかと思えばかなり長く間を取ったりとメリハリもあるし、たゆとう流れがうねりを持って迫ってくるし良くなったアンサンブルと共にヴァーグナーを堪能させてくれました。ただ終わった後の圧倒的感銘というと昨年1月に聴いたセーゲルスタムの「トリスタンとイゾルデ」の方が上でしたが。

演出は1975年にプレミエだったもので既に30数年が過ぎていて3幕1場までは古めかしさを感じさせる舞台装置ですが、3幕2場の圧倒的スケールと美しさは冒頭の写真で見る通り印象的です。古典的な演出ですが何ら無理が無く素直に劇に集中できます。
今日の演奏はTV収録されていましたので近々放送があるかもです。
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by dognorah | 2008-01-21 19:58 | オペラ
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