Ivo Stankovのヴァイオリンリサイタル

2007年12月19日、ウイグモアホールにて。

Ivo Stankov: violin
Ivo Varvanov: piano

プログラム
Leoŝ Janáček: Sonata for violin and piano
Karen Khachaturyan: Sonata for violin and piano in G minor, Op.1
Manuel de Falla: Spanish Dance No.1 from the opera “La Vida Breve”
Dimitar Nenov: Sonata for violin and piano (UK premiere)
Maurice Ravel: Tzigane, Rhapsodie de concert
Taïs: Meditation (アンコール)

ヴァイオリニストとピアニストは共にブルガリア人で音楽教育の一部をRAMを受けたよしみか現在はロンドン在住である。ヴァイオリニストは30代前半、ピアニストは30代後半と思われる。
プログラムは結構渋くて聴いたこともない作曲家の名前はあるしファリャとラヴェル以外は初めて聴く曲ばかりなので大いに楽しみにしていた。

ヤナーチェクのソナタは取っつきやすい曲とは言えない。最初のヴァイオリンの音でヤナーチェクらしい魅力を垣間見たがその後は主題を繰り返しながら瞑想的な境地に達する感がある。ヴァイオリンに比べるとピアノパートはあまり魅力的とは言えない。4楽章構成で20分足らずの曲。

カレン・ハチャトリアンは有名なアダム・ハチャトリアンの甥で1920年生まれの87歳。今でもモスクワのチャイコフスキー音楽院で教えているらしい。初めて聴くが特に現代的でもないもののこれもやや取っつきにくい曲。最初はあまり印象的ではなかったがピアノが結構活躍して盛り上がりもあり、進行と共にエキサイトしていくような感じである。第3楽章でそれが最高に盛り上がり劇的に終了する。確信に満ちた演奏で終了後はブラヴォーも。

ファリャはまあ後半の指ならしという感じか。豪快に弾いてこれもブラヴォー。

次のディミタール・ネノフは1953年に52歳で亡くなったポーランドの作曲家。故国の作曲家をUKに紹介したいということでこれが一番弾きたかった曲だろうか、力の籠もった熱演で聴きごたえがあった。曲自体も深みのある佳作で本日一番のイヴェントと感じた。2楽章構成の15分くらいの曲。ピアノ伴奏部もインスピレーションに富んだ奥深いものがある。

ラヴェルのチガーヌはご存じヴァイオリニストがテクニックを見せるための作品だが、ジプシーの憂愁を帯びたメロディが饒舌に演奏され、大いに美しいヴァイオリンの音色を楽しませてくれた。高音ピアニッシモでのかすれなどテクニック的には非常に優れているというわけではないが音楽する心は十分に伝わってきた。終了後は大ブラヴォー。

彼は1787年製GaglianoのヴァイオリンをSadler’s WellsのIndependent Operaから貸与されている由。美しい音がよく響くヴァイオリンだ。
写真は拍手に応えるIvo StankovとIvo Varbanov。
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by dognorah | 2007-12-21 20:30 | コンサート
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