ベッリーニのオペラ「ノルマ」(コンサート形式)

2007年12月1日、ヴィーン国立歌劇場にて。
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今年最後のヴィーン詣で。12月に入り、先週はなかったクリスマス用の電飾がヴィーンの街にも出現。写真はシュテファン寺院そばのGrabenのもの。ケルントナー通りは意外にあっさりしてあまり見栄えがせず。さて、今夜はコンサート形式でノルマの公演。

Norma: Melodramma in zwei Akten von Felice Romani nach der Tragödie von Alexandre Soumet
Musik von Vincenzo Bellini

Dirigent: Friedrich Haider
Orchester der Wiener Staatsoper
Chor der Wiener Staatsoper

Norma: Edita Grubelova
Adalgisa: Elina Garanča
Pollione: José Cura
Oberhaupt der Druiden: Dan Paul Dumitrescu
Clotilde: Caroline Wenborne
Flavio: Marian Talaba

なぜかグルベローヴァのノルマは毎回コンサート形式らしい。隣の席のオーストリア人に訊いたがはっきりした理由は分からず。恐らくノルマ役の歌唱量からして高齢のため演技しながら歌うのがつらいのだろう。それでも客席はほぼ満席。今日は演技を見なくてもいいのでボックス席の最後部にも客が座っている。
そのグルベローヴァ、第一幕最初の大アリアは絶好調とは言えず、声が乾き気味。最高音域もちょっとつらそう。しかしそれでも足踏みを含む拍手と大歓声で、それに気をよくしたのか第一幕第二場以降は調子をどんどん上げていった。でも9月に聴いた「清教徒」の時に比べると声の潤いがやや落ちる印象だ。この人の歌は例えば音程が下降しながらしかもディミヌエンドする部分など美声を保ちながら完璧にコントロールする様などが感嘆すべき点と感じた。そしてフォルテの大声量。上体を反らす独特のポーズで思いっきり声を張り上げている様は見ていても気持ちがいい。サーモンピンクを基調にしたドレスはえらく凝ったもの。

ガランチャは相変わらず好調。グルベローヴァとの二重唱は本当にすばらしい。二人で声の出し合いをしている感じだ。今日は髪をアップにして黒のシンプルなドレスにプラティナとダイヤをあしらったようなお揃いのネックレスとベルトをアクセントにしている。

クーラは最初ちょっと声が固い感じだったが間もなく例のやや暗めの美声が満開。そのまま最後まで好調を持続。とてもよかった。

ハイダーという指揮者の実力はよく分からないが、オケの序曲での音はひどかった。そのままあまり改善せず第一幕第一場を完了。第二場でちょっとましになり第二幕でようやくいつもの音という感じ。今日もヴィーンフィルを構成するメンバーはちらほらなのでどこかでコンサートをしているのだろう。

カーテンコールがまたすごかった。聴衆のほぼ全員がstanding ovation。オケが退場しても延々と続くカーテンコール。最初は歌手全員が出てきて挨拶していたが、途中からグルベローヴァ、ガランチャ、クーラの3人だけになり、次いでグルベローヴァとガランチャだけ、最後はグルベローヴァ一人で何度も出てきて挨拶していた。それでも少数の聴衆が残って拍手し、それに応える彼女。私は途中で帰ったが。
写真は左からElina Garanča、Edita Grubelova、José Cura。
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by dognorah | 2007-12-04 01:17 | オペラ
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