ジョン・エヴェレット・ミレーの絵画に関連する音楽

2007年10月23日、St Jone’s Smith Squareにて。

Sir John Everett Millais (1829 – 1896)という画家はイギリスのラファエル前派を創設した有名な画家だそうで、現在Tate Brittenで回顧展が催されています。それにあやかって彼の活躍した時代の音楽で彼の絵にふさわしいものを選択して演奏していこうというコンサートが開かれ、演奏開始前にはTate Brittenのcuratorによる彼の絵のスライドを基にした解説もありました。なかなか面白い企画で歌の前にピアニストによる背景説明などがあり、各歌曲とも馴染みのあるなしに拘わらず凄く楽しめました。まだこの絵画展は見に行っていないのですが早く見たくなりました。各歌手のうちバスバリトンを除いてオペラでお馴染みの人たちで、特に女性歌手二人は最近もヴァーグナーのリングサイクルに出演していました。ソプラノのマクグリーヴィーはやや高音部が苦しそうではあるものの美声が心地よく概ね満足すべき歌唱、メゾソプラノのウインロジャーズは豪華なガウン姿も美しく終始完璧でいうことなし、テノールのロビンソンはブリテンの「ビリー・バッド」以来久し振りに聴きましたが調子は完璧ではなく時折声が濁っていました。バスバリトンのデイヴィーズは前半こそちょっと声が出にくい感じではあったものの後半は絶好調で艶と深みのある大声量ですばらしい印象を与えてくれました。各歌曲は独唱のこともあれば二重奏、4重奏もありヴァラエティに富んだコンサートでとても楽しい。ピアニストによる解説も面白く、こんなすばらしいコンサートに聴衆は半分の300人程度しか入っていないのはもったいないという思いです。Curatorによる解説からコンサート終了まで3時間でしたが大満足で、例によって仲間達とパブへ行ってカンバンまで語り合いました。
写真は譜面台が邪魔になっていますが左からGeraldine McGreevy、Catherine Wyn-Rogers、Timothy Robinson、Neal Davies、Graham Johnsonです。
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出演者
Geraldine McGreevy: soprano
Catherine Wyn-Rogers: mezzo-soprano
Timothy Robinson: tenor
Neal Davies: bass-baritone
Graham Johnson: piano

プログラム
Giacomo Meyerbeer: Rondeau du page
Charles Villiers Stanford: La Belle Dame sans merci
Traditional arr. Beethoven: Charlie is my darling
Robert Schumann: Herzeleid
Traditional arr. Stevenson: The Last Rose of Summer
Gabriel Fauré: Automne
Roger Quilter: Blow, blow thou winter wind
Eva Dell’Acqua: The Minuet
Sir William Sterndale Bennett: May-Dew
Michel W. Balfe: Come into the Garden, Maude
Sir Arthur Somervell: Birds in the high hall garden
Roger Quilter: Now sleeps the crimson Petal
Sir Arthur Sullivan: The Lost Chord
Sir Arthur Sullivan: The Modern Major General
Sir Arthur Sullivan: When a wooer goes a-wooing
Liza Lehmann: In a Persian Garden (22 songs)
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by dognorah | 2007-10-25 21:14 | コンサート
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