ハーディング指揮LSOのヤナーチェク

2007年10月14日、バービカンにて。

プログラム
Janáček: Sinfonietta
Janáček: Jenůfa Act II (concert performance)

出演
Angela Denoke: Jenůfa
Elizabeth Connell: The Kostelnička
Christopher Ventris: Števa
David Kuebler: Laca
Daniel Harding: conductor
London Symphony Orchestra

1曲目のシンフォニエッタは今年3月にラトル指揮のベルリンフィルで聴いたのが名演と思いましたが、今回のハーディング指揮LSOはラトルの洗練さには及ばないものの野性味溢れる力強さが前面に出た好演でした。金管は当然エクストラを多数雇ったのでしょうけれどいいアンサンブルでよく鳴っていました。

イェヌーファというオペラはまだ見たことも聴いたこともなく、コンサート形式の第2幕だけとはいえこれが初体験です。凄い音楽ですね。ハーディング指揮のLSOはダイナミックな音による劇的な部分と繊細な部分が表現力豊かに調和して申し分ない出来だったのではないでしょうか。

歌手では二人のソプラノが好調でした。デノーケはいつ聴いても安定している人という印象を持っていますが今夜も例外でなく、逆境にありながらも生まれた赤ん坊を愛する思いがひしひしと伝わる名唱でした。気高ささえ感じられます。対するコネルは名誉を守ろうとして時にはヒステリックになる母親を強烈な声で表現。私は初めて聴く人ですが1946年南アフリカ生まれのソプラノ・ドラマティコ、61歳なのにまだまだ高音まで大きな声量で貫禄十分、体型的にも適役でした。
ソプラノに比べると二人のテノールはやや弱く、特にケブラーはちょっと冴えない声でした。
このオペラ、早く舞台も見てみたい。
写真は左からDavid Kuebler、Christopher Ventris、Elizabeth Connell、Angela Denoke、Daniel Hardingです。
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今日は地味なプログラムのせいか客の入りが悪く、事前にメールで1階席にアップグレードしてあげるというオファーが来ました。当日自分の買ったサークル席に入場しようとしたときもそういわれましたが断ってサークル席へ。そこより上のバルコニー席は全員オファーを受け入れたのでしょう誰も座っていません。サークル席も多くの人がオファーを受け入れたようで私も含めて拒否した人が十数人だけ。数日前のドヴォルザーク特集では同じハーディング指揮で満員だったとのこと。ヤナーチェクはまだまだ人気がないようです。
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by dognorah | 2007-10-15 21:14 | コンサート
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