ニーベルンクの指輪・神々の黄昏

2007年10月1日、ROHにて。
Götterdämmerung
Third day of Der Ring des Nibelungen, in a prologue and three acts
Music and libretto: Richard Wagner

First Norn: Catherine Wyn-Rogers
Second Norn: Yvonne Howard
Third Norn: Marina Poplavskaya
Siegfried: John Treleavan
Brünnhilde: Lisa Gasteen
Gunter: Peter Coleman-Wright
Hagen: Kurt Rydl
Gutrune: Emily Magee
Waltraute: Mihoko Fujimura
Alberich: Peter Sidhom
Woglinde: Sarah Fox
Wellgunde: Heather Shipp
Flosshilde: Sarah Castle

ジョン・トレリーヴァンはは金曜のジークフリートとほぼ同様の調子で、昨年のブーを浴びせられた公演に比べたらはるかによい出来でした。リサ・ガスティーンも彼女の持てる力をすべて発揮した歌唱だったと思います。しかし、二人ともそこそこ上手かったという程度で感動を与えるほどではなく、世界的なレヴェルからすればもっといい歌手はいるでしょう。
ハーゲンを歌ったクルト・リドルはジョン・トムリンソンに比べると硬い声質ですが迫力ある立派な歌唱でしたし、ハーゲンの冷たい性格がよく表現されていました。グンター役は最初は調子の乗らない歌唱でしたが後半はしっかりした声でした。しかし前回の方がよかった。
グートルーネは前回とほぼ同じで美声が印象的です。藤村実穂子も前回と同様立派な歌唱でした。小さい体でよくあれだけの声が出ること。

パッパーノの指揮する管弦楽は今日もいい演奏でしたが、ホルンが時折外しそうになってちょっとひやひやする場面もありました。でも4夜通して立派なヴァーグナーであったことは確かです。

こうしてこの演出によるプロダクションを3年前から始まったプレミエを含めて2サイクル聴いてみると、特に優れた演出とも思えず、再演してももう見にいくことはないだろうと思いました。ちょっと食傷気味です。
それにしても8日間でリングサイクルを通して見るというのは疲れました。上演する側はもっと大変でしょうが。これが4日連続となると更なるエネルギーが必要です。昨年だったか今年だったかケルンでは2日間で全部上演したらしいですが、ちょっと見に行く気力はないです。
ヴァーグナーの音楽はすばらしいけれど、劇としてはヴァルキューレが一番よくできていると思いました。今回は記事にも書きましたようにその一番よくできた劇で歌手も管弦楽も非常にレヴェルが高かったので大きな感動が得られました。このプロダクションの華ですね。
写真は左からLisa Gasteen、John Treleavan、Peter Coleman-Wright、Mihoko Fujimura、Catherine Wyn-Rogersです。
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by dognorah | 2007-10-02 22:03 | オペラ
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