ヤンソンス指揮バヴァリア放送交響楽団演奏会(PROMS)

8月30日、ロイヤルアルバートホールにて。

プログラム
Honegger:Symphony No. 3, 'Symphonie liturgique'
Beethoven:Symphony No. 9 in D minor, 'Choral'

出演
Krassimira Stoyanova (soprano)
Lioba Braun (mezzo-soprano)
Michael Schade (tenor)
Michael Volle (bass)
Bavarian Radio Symphony Chorus
Bavarian Radio Symphony Orchestra
Mariss Jansons (conductor)

このオケは各パートの技術が優れていて、どんな指揮者が来ようがちゃんとフォローできるような印象ですがルツェルンやコンセルトヘボーを聴いた後では特に特徴の感じられない楽団です。ロンドン交響楽団と同程度の実力と見ました。

最初のオネッゲルは初めて聴きましたが、管楽器が大活躍し、ピアノの左手の響きが印象的で音的にはなかなか面白いと思ったものの交響曲全体としてはどうかといわれるとよくわからないというのが正直なところです。オケは非常によく鳴っていました。

ベートーヴェンは第1楽章から第3楽章までかなりテンポを揺らせるなどしてはいるものの緊張感のないおとなしめの演奏(言葉を変えればやや退屈)でしたが、第4楽章で合唱が入る頃から演奏がかなり熱を帯びてきて最後は劇的に締めくくりました。これは2年前に聴いた彼のブラームス1番のやり方と同じでヤンソンス的演奏と言えるでしょうか。それはともかく、合唱隊と独唱陣は非常に高いレヴェルにあり全く不満はありませんでした。
プログラムにはバスと書かれているミヒャエル・フォッレは実際の声からしてバリトンですが、魅力的な声と堂々たる歌唱で開始。ミヒャエル・シャーデはいうまでもなく美声と力強い歌唱で惚れ惚れ。近視か老眼かは知りませんが、オペラ舞台と違って眼鏡をかけていたので最初は彼とは気づきませんでした。ソプラノのストヤノワは1月にヴィーンでフィガロの結婚のロジーナ役で聴いたばかりですが、そのときと同様今日もすばらしい歌唱でした。初めて名前を聞くメゾソプラノのリオバ・ブラウンも立派。
しかしこの楽章では、合唱が単独で長く歌う部分で最も感銘を受けました。この曲は独唱は飾りで主役は合唱隊なんだという気がします。普段聴くイギリスの合唱隊もすばらしいけれど、今日の合唱はこれぞ第9の合唱と思いました。技術的には完璧な上、ニュアンスの表現がきめ細かく、感動的です。
最初の写真はKrassimira Stoyanova(左)とLioba Braun、次の写真はMichael Shade(左)とMichael Volle(右)、それにMariss Jansons(手前)です。
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by dognorah | 2007-08-31 22:51 | コンサート
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