ルネ・フレミング+ジャナンドレア・ノセダ

TVで見た8月6日のPROMSコンサートの感想です。

プログラム
ベートーヴェン:交響曲第8番
ベルク:Seven Early Songs
ベルク:An Leukon (arr. C. Gordon)
コルンゴルト:Die Kathrinから"Ich soll ihn niemals, niemals mehr sehn"
コルンゴルト:Das Wunder der Helianeから"Ich ging zu ihm"
シューマン:交響曲第2番

出演
ソプラノ:Renée Fleming
指揮:Gianandrea Noseda
管弦楽:BBC Philharmonic

ベートーヴェンの8番は立派な演奏でしたが、まじめなノセダの性格がそのまま反映されているような非常にストイックな印象です。普通だったらリズムに身を任せて楽しく演奏するところをインテンポでぐいぐいと突き進みユーモアの入る余地はありません。これも一つの行き方でしょうけれど。

2曲目とインターヴァルを挟んだ3曲目はルネ・フレミングを独唱に迎えたものでフレミングによるとノセダとは初共演とのことです。今日のドレスはパリで誂えたクリスチャン・ディオールのデザインだそうですが緑系のシックな色と柄がとてもすてきです。インターヴァルを挟んでいたにもかかわらず今日はこれ1着のみでした。合計で30分程度の出演でしたからね。
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さすがフレミング、どちらも気品のある歌唱で聴き惚れました。曲はベルクよりもコルンゴルトの方がよかった。特に第2曲目のDas Wunder der Helianeは感動もの。もっとコルンゴルトを聴きたいと思わせるすばらしい音楽でした。

コルンゴルトといえばTVで紹介していた逸話。ドイツの作曲家マックス・シュタイナーと知り合って10年ぐらいたったときの会話です。
シュタイナー「この10年、君の作曲はどんどん悪くなっているね。それに比べて僕の作曲はどんどんよくなっているぜ」
コルンゴルト「それはだね君が私から盗んで、私が君から盗んだからだよ」

最後のシューマンの曲は多分実演は聴いたことのない曲です。ノセダ自身がベートーヴェン後の交響曲でもっとも偉大な曲と言っているようですがそれだけ彼が入れ込んでいる曲なんでしょう。演奏は例えば第2楽章ではリズムがとても活き活きして躍動感があり、第3-4楽章は深さや奥行きを感じさせるスケールの大きいもので迫力があり、なかなか聴かせます。
彼が音楽監督を務めるBBCフィルハーモニックはマンチェスターを本拠にしているので普段ロンドンでは聴けない。こういう機会しかないことを考えて切符を買うべきだったかと悔やまれました。
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by dognorah | 2007-08-07 21:34 | コンサート
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