アルベルト・ノセのピアノリサイタル

2007年7月6日、Wigmore Hallにて。

Piano: Alberto Nosè

Programme
Mozart: Rondo in A minor, K511
Beethoven: Piano Sonata No.13, op27-1 ‘quasi una fantasia’
Beethoven: Piano Sonata No.14, op27-2 ‘Moonlight’
Chopin: Nocturne in Eb, op55-2
Chopin: Nocturne in C, op48-1
Prokofiev: Piano Sonata No.6, op82

イタリアのピアニスト、アルベルト・ノセは1979年生れ。パロマ、ザルツブルグ、ミラノ、ヴェネチア、パリ、ロンドンの各都市で開催されたピアノコンクールやロン・チボー、ブゾーニ、ショパンコンクールに出場して1位を含め軒並上位入賞を果している。2000年のショパンコンクールでは第5位。音色は太めの美しい和音が特徴でとても力強い。

モーツァルトのロンドはゆっくり目のテンポによる繊細な表現が美しく、今にも壊れそうな感じの微妙なタッチで彼独特の世界にいざなう。1曲目にしてこのピアニストに魅せられた。

前半のメインであるベートーヴェンがまた優れた解釈を聴かせる。2曲ともちょっと文句のつけようのない構成のしっかりした表現である。特に作品27-1に感銘した。

ショパンの夜想曲は2曲続けて演奏されたが、作品55-2の静と作品48-1の動を対比させる意図だと思われる。最初のものはかなりテンポを落して美しさを際立たせようとしていたがちょっとだれ気味でもう少し速めのテンポの演奏の方が好きだ。次の曲もその流れで遅いテンポで始まるが同様のことが言える。後半は意図どおり盛り上げてくれたので楽しめたが。

プロコフィエフは音の饗宴を大いに楽しめるのだが初めて聴くこの作品がよく理解できず、聴いていてテクニック的にはかなり大変そうには見えたが演奏がどうのこうのと言える状況ではなかった。第4楽章など手に汗を握るようなテンポで高音の華麗なフレーズが続いてここはなかなかの聴きどころであるが、あまり好きな作曲家でもないので全体としてはしばらくは良さがわからないかもしれない。

盛大な拍手やブラヴォーに応えてアンコールは2曲。1曲目は何かアナウンスしたけれど聞き取れず。2曲目はショパンのワルツ第16番ホ短調と思う。劇的な演奏で聴衆は大喜び。
とにかく彼にとっても聴衆にとってもハッピーなひとときであった。写真は盛大な拍手にうれしそうなAlberto Nosè。
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by dognorah | 2007-07-08 09:02 | コンサート
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