ネトレプコ、1幕だけで降板、また体調崩す

7月4日の彼女が出演する最後のドン・ジョヴァンニを見ました。第二幕開始直前に係員が出てきてネトレプコはここ数週間悩まされているヴィールス性疾患で再び調子が悪くなり、第二幕からはダブルキャストのポプラフスカヤに交代する旨が告げられました。

本日の配役
Leporello: Kyle Ketelsen
Donna Anna: Anna Netrebko(第1幕)、Marina Poplavskaya(第2幕)
Don Giovanni: Erwin Schrott
Commendatore: Robert Lloyd
Don Ottavio: Robert Murray
Donna Elvira: Ana María Martínez
Zerlina: Sarah Fox
Masetto: Matthew Rose

第1幕のネトレプコは別に悪いという状況ではありませんでしたが、オペラグラスで顔を見ると6月15日の前回公演の時に比べると明らかに痩せていました。その痩せた顔がほんとに美しい。出来るならこのまま太らずにいてほしいものですが、病気で痩せたとなれば問題ですね。早く完全回復することを祈っています。
騎士長のLloydはメインキャストのHagenよりもしっかりした声です。びっくりしたのはドン・オッタヴィオを歌ったロバート・マレーですごく出来がよかったと思います。彼としてはROHでやらせてもらった役の中では最も重要なものなので張切って練習したことでしょう。さすがにミヒャエル・シャーデを凌駕するほどではないですがかなりの美声を響かせていました。弱音が魅力無いところがちょっと問題で、シャーデはそういうところでも破綻を感じさせませんから。

今日はしかしものすごく興ざめなことを経験しました。
遂にスピーカーの位置を同定しました。丸天井の飛行機のフラップみたいな蓋の内側にあるのです。オペラが始ってケテルセン演じるレポレッロが「やれやれ、うちの旦那様と来たら・・・」と愚痴をこぼしながら舞台下手から出て来ますが、その声がそのスピーカーから大きく聞えて舞台からの彼の実の声を圧するのです。直後のドンナ・アンナと争うドン・ジョヴァンニの声もそうで、目をつぶって視覚によるごまかしを排除して聞くと全部そこから聞えました。全体にヴォリュームが大きすぎ、重唱などはうるさすぎて耳にびんびん響いて音楽どころじゃありません。私が今日座った座席はAmphitheatreの最前列です。あの天井のフラップはオペラが始まると開きますが、私は今まで照明のためと思っていましたがスピーカーを全開にするためのものだったのですね。ヴォリュームが小さいと気づき難いですが、今日は度が過ぎました。ヴィーンでもパリでもバルセロナでも経験しないミュージカルのようなことをなぜコヴェントガーデンがやるのでしょう。憤懣やるかたなしです。
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by dognorah | 2007-07-06 00:21 | オペラ
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