弦楽合奏団Sejong演奏会

2007年6月10日、カドガンホールにて。

演奏:SEJONG (Leader Frank Huang – violin)

プログラム
Piazzolla/Leonis Desyatnikov (1921-1992/b.1955)
Las cuatro estaciones porteñas (The Four Seasons of Buenos Aires)
・Primavera porteña
・Verano porteño
・Otoño porteño
・Inviemo porteño

Sukhi Kang (b. 1934)
Four Seasons of PyeongChang (U.K. Premiere)
・Spring I: Awakening of the Earth
・Spring II: Dancing Spring
・Summer I: Summer is Coming
・Summer II: Fantasy
・Autumn I: Abundance
・Autumn II: Festivity
・Winter I: Winter Rhapsody
・Winter II: Cycle

Peter Tchaikovsky (1840-1893)
Serenade in C Major, Op. 48
・I. Pezzo in forma di Sonatina
・II. Waltzer
・III. Elégie
・IV. Finale - Tema Russo

Sejongは指揮者なしの合奏団で、現在のメンバーは全員20代と思われる。コアメンバーはヴァイオリン8人、ヴィオラ3人、チェロ3人、バス1人でオーストラリア、カナダ、ドイツ、アメリカ、中国、台湾、韓国、日本が出身国のインターナショナルな集団である。腕の立つ奏者の集りで、ストラディヴァリウス、ガルネリなどの名器7挺が韓国その他の財団から貸与されている。ニューヨークをベースにこれまで300回に及ぶ演奏会を日本を含む世界各国で行ってきた。ロンドンでも過去にウイグモアホールで演奏したことがあるらしい。

前半はヴィヴァルディの合奏協奏曲「四季」を念頭に作曲された2曲の現代版「四季」の演奏である。
最初のものはアルゼンチンの作曲家ピアソラのメロディをロシアのデシャトニコフが敷衍したもの。春夏秋冬をそれぞれ異なるヴァイオリン独奏者を立てて演奏する。所々にヴィヴァルディを思わせるメロディが出てくるが全編ほとんど不協和音で演奏され、それに加えて楽器を使ったノイズもふんだんにある。おもしろい。
次の曲は韓国の現代作曲家の作品で、春夏秋冬がそれぞれ2部に分けられて合計で8つのパートで構成される。こちらはヴィヴァルディに関わりなく自由に作曲したもの。なお題名に入っているPyeong Changというのは韓国の地名で2014年の冬季オリンピックが開催される山岳地帯だという。不協和音度はブエノスアイレスに比べて少ないがそれでも現代音楽特有の音と構成で、聴いていてとてもおもしろい。すべてを一人のヴァイオリン独奏者と共に演奏する。この作曲家は現在東京のShobi Universityの教授をしているらしい。
後半はチャイコフスキーのお馴染みの曲である。前半で不協和音に辟易した聴衆に気持よく帰ってもらおうという配慮か。彼らのやりたい音楽は前半の現代曲だと思われる。

合奏レヴェルはかなり優秀でどの作品も文句なく鑑賞できる。それに加えて珍しい曲を聴かせてもらって楽しかった。感謝。
写真は席が前過ぎて全員は写せず、左半分だけ。花を持っている人がリーダーのFrank Huang。女性のドレスは韓国人らしい配色だった。
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by dognorah | 2007-06-12 00:42 | コンサート
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