Yukino Kano+Sayaka Matsumoto、ジョイントピアノリサイタル

2007年6月2日、St. Mary’s Church, Ealingにて。

演奏者
加納裕生野
松本さやか

プログラム
C.Debussy
Images Book I
・Reflets dans I'eau (Reflections in the Water)
・Hommage à Rameau (Homage to Rameau)
・Mouvement (Movement)
Images Book II
・Cloches à travers les feuilles (Bells Across the Leaves)
・Et la lune descend sur le temple qui fut (And the Moon Sets Over the Temple That Was)
・Poissons d'or (Gold Fish)

M.Ravel
Valses Nobles et Sentimentales (Noble and Sentimental Waltzes)

S.Rachmaninoff
Lilacs Op.21-5
Etudes-tableaux Op.39
・Op.39 No.1 C minor
・Op.39 No.2 A minor (The Sea & Seagulls)
・OP.39 No.3 F-sharp minor
・Op.39 No.4 B minor
・Op.39 No.5 E-flat minor
・Op.39 No.6 A minor (Little Red Riding Hood & the Wolf)
・Op.39 No.7 C minor (Funeral March)
・Op.39 No.8 D minor
・Op.39 No.9 D major (Oriental March)

加納さんは1984年生れ、松本さんは1979年生れでロンドンの音楽大学Royal Academy of Musicでは先輩後輩に当りますが、同門下だそうです。その二人がそれぞれの得意演目を一緒に演奏するコンサートを企画したもので、上記プログラム前半のドビュッシーとラヴェルは加納さんが、後半のラフマニノフは松本さんが演奏しました。

加納さんのピアノは音がくっきりしていて饒舌ともいえるきらびやかさ華やかさがあり冒頭から色彩的なドビュッシーの世界に浸ることが出来ます。非常に楽しめました。ラヴェルのこの曲も彼女の音とテクニックにふさわしい曲だという印象です。演奏に華があります。
ラフマニノフは両曲とも実演で聴くのは初めてですが、ものすごい説得力のある演奏で特に40分の大曲Op.39では全身全霊を込めて演奏する彼女からのエネルギーに圧倒されます。目をつぶって曲に打込んでいるかと思えば時々かっと目を大きく開いて演奏する姿を見ていると魂をラフマニノフに捧げたというか憑かれたような印象を受けます。こんなに一本調子でばりばり弾いていいのかというくらいエネルギッシュでダイナミックな演奏ですが私の好みのスタイルでもあり提示された音楽には心底感動しました。前後しますが最初の曲Lilacsは対照的にしっとりした音楽空間が醸される作品で、柔らかいタッチで弾かれる演奏はラフマニノフの他の面もしっかり見せてくれる演奏でした。

土曜日の夕刻、レヴェルの高い音楽を聴かせていただいて充実の時間を過ごしました。感謝です。
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by dognorah | 2007-06-03 23:49 | コンサート
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