ハーディング指揮のマーラー交響曲第5番

2007年5月9日、バービカンホールにて。

指揮:Daniel Harding
管弦楽:LSO

プログラム
Wolfgang Rihm: In-Schrift
Gustav Mahler: Symphony No.5

最初の曲はドイツの現代作曲家リームの作品ですが、管弦楽にヴァイオリンとヴィオラが含まれていない特異な楽器編成の作品です。初めて聴きましたが、低弦群と金管、木管が織りなす緊張をはらんだメロディに対して打楽器群が大いに自己主張する印象で、なかなかおもしろい。こういう現代作品でもきちんと解釈して聴かせるあたり、ハーディングの多彩さをまた見せてくれた感じです。

マーラーも充実した演奏でした。この曲は今まで何度となく実演で聴いてきましたがいまいち納得できず、曲が余りいい出来ではないのだろうと思っていましたが今日の演奏で誤解も払拭されました。ハーディングは最初の曲と違って指揮棒を持たずに指揮をしていましたが (持つのと持たないのとでどういう違いが出てくるのか私には余りわかりません) 第1楽章から完全にオケをコントロールしていました。音楽的流れが自然で格調が高く完璧にマーラー音楽を咀嚼した演奏と思います。LSOの音は金管も木管も心地よい柔らかさでした。冒頭から心をを掴まれそのまま最後まで連れて行かれた感じです。第4楽章から第5楽章への受け渡しの必然性を納得できる演奏は初めての経験です。先日の第7番と共にこのところLSOとのコンビも絶好調ですね。
LSOから早速新聞評の情報が送られてきましたが、The Timesはマーラーに関してはかなり酷評、Evening Standardは逆に絶賛。私は今までThe Timesの評で納得したことがないけれど、ここの評論家はかなりひねくれている?(それとも私が?)

下の写真は「今日もうまくいったじゃん」と話しかける第1ヴァイオリン奏者に対して相好を崩してうなずくハーディングといったところでしょうか。
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by dognorah | 2007-05-12 03:26 | コンサート
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