松本さやか/あすか姉妹のピアノデュオコンサート

2007年4月28日、St Mary’s Church Ealingにて。

プログラム
Gershwin: Rhapsody in Blue (ソロ:あすか、伴奏:さやか)
Liszt: Hungarian Rhapsody S.244 No.2 (ソロ:あすか、arranged by Aska Matsumoto)
Raphmaninov: Rhapsody on a Theme of Paganini, op43 (ソロ:さやか、伴奏:あすか)

Rhapsodiesと銘打って開催されたこのコンサートはロンドン在住のピアニスト松本さやかさん(1979年生まれ)と東京在住の松本あすかさん(1981年生まれ) 姉妹の企画です。共に幼少の頃から国際的に演奏活動をした経験があり、各種の賞を受賞して現在はそれぞれの地で演奏活動を行っています。さやかさんが純粋にクラシック音楽の道を歩むのに対して、あすかさんはジャズの要素も取り入れた演奏に興味を向け、現在は鍵盤ハーモニカも併用して独自のトークコンサートを行っているそうです。

いやー、楽しいコンサートでした。二人ともピアノのテクニックがすばらしく、打鍵も鋭くシャープで2台のピアノによる変化に富んだ音の競演は聴き物でした。使われたピアノはスタインウェーとヤマハでしたが、ヤマハの方が派手な音がするのにもびっくり。最初はピアニストの性格が出ているのかと思いましたが交代しても印象は同じでしたのでピアノの性格が違うんですね。

ラプソディー・イン・ブルーは最初のクラリネットのグリッサンド部分をあすかさんが鍵盤ハーモニカで表現し、次いでピアノソロに入りましたが、彼女はなかなかのエンタテイナーと思います。対向して置かれたピアノでの演奏で二人はアイコンタクトを取りながら共演というより競演という言葉の方がふさわしい煽り合う感じの火花を散らす演奏でした。

次のリストはあすかさんがジャズ風にアレンジしたもので、時には靴を床に打ち鳴らすなど彼女の個性がたっぷり発揮された演奏となっていますが、これも目の覚めるようなピアノ演奏で、そのテクニックに感心しました。

最後はさやかさんが大好きだというラフマニノフ。あすかさんが管弦楽部分を伴奏しての演奏です。本日一番クラシック音楽らしいプログラムですね。実演で聴くのは初めての曲です。馴染みのあるメロディや豪快なパッセージが織り交ぜられた魅力的な曲ですが情熱的なピアノ演奏で終始惹きつけられました。

アンコールはハンガリー音楽として有名なモンティ作曲「チャルダーシュ」をあすかさんの鍵盤ハーモニカとさやかさんのピアノで演奏、途中手拍子も入り、盛り上がって終了。あすかさんは舞台から客席奥まで歩いていって大きな身振りで演奏し、ここでもエンタテイナーぶりを大いに発揮。
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二人とも相手に負けてたまるかという思いでピアノを練習してきたのでしょうね、外見に似合わず勝ち気な性格とお見受けしました。写真は、終了後のレセプションでの一こま。左からあすかさん、手伝いの弟さん、さやかさんです。
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by dognorah | 2007-05-10 23:34 | コンサート
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