Italian Culture Institute主催のコンサート

2007年5月3日、ICIにて。

演奏
Alessandro Maffucci – tenor
Roberto Russo – piano

プログラム
Robert Schumann: Diechterliebe op.48
Francesco Paolo Tosti: Due piccolo notturni
Michael Stimpson: Dall’alba al tramonto
Alberto Evaristo Ginastera: Cinco Canciones Populares Argentinas

今夜のコンサートはイタリアから迎えたテノール歌手と伴奏ピアニストによる“From Dawn to Sunset”というタイトルで開催されました。場所はBelgrave Squareという各国の大使館や領事館が軒を連ねている高級住宅街にあるItalian Cultural Instituteの2階広間です。予約しておけば誰でも無料で聴くことが出来ます。終了後はワインなど飲み物によるレセプションもあります。ICIはイタリア文科省の出先機関で、イタリア文化をイギリスに紹介するのが役目のようです。下の写真はインターヴァルにバルコニーに出て周りを撮ったものですが、ご覧のように各国の旗があちこちに見られます。
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テノール歌手マッフッチはイタリアの多分地方オペラだと思いますがピンカートンやアルフレードなどテノールの主要な役は大方演じた経験があるようです。ドイツとイタリア、アルゼンチンの歌曲にも興味があって今日のような内容のプログラムになりました。終演後のレセプション時に話したところ、日本でも歌ったことがあるとのこと。確か名古屋で蝶々夫人か何かで出演したとか。

1曲目のシューマンは最初の方ではちょっと神経質になっていたのかやや遅いテンポで余り調子が乗らない歌い方でしたが途中からかなり乗ってきました。声はなかなかいいのですが、音程がちょっと不安定なところがあり、特に弱音では聴いていて冷や冷やするところもありました。トスティでもそれが感じられましたが、スティンプソンの歌曲では全くそれがなく、終始安定して脂ののった歌い方でした。このスティンプソンはイギリスの現存作曲家で60代か70代と思われる人ですが、今夜は会場に来ていて解説をしました。曲はマッフッチの委嘱で作曲したもので、本人が望んだのでイタリアの詩人ジョヴァンニ・パスコリの詩に作曲したそうです。よくできた曲で、シューマンは別にして前後の作品より遙かにいいものでした。ドラマティックな起伏に富み、美しいメロディもある佳作と思います。演奏時間も25分で、後半のメインでした。最後のジナステラのアルゼンチン歌曲は生気あふれる曲や物思いに沈むような暗い曲など多彩。以前ROHの津波ギャラコンサートでマルセロ・アルバレスが故郷の歌を歌ったときに感じましたが、アルゼンチンの歌というのはなかなか聴き応えがあります。
この歌手はしっとりした歌よりも陽気でメリハリのきいた歌の方が合っていると思いました。
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by dognorah | 2007-05-09 23:20 | コンサート
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