マレー・ペライアのピアノリサイタル

2007年4月23日、バービカンホールにて。

Piano: Murray Perahia

プログラム
Bach: Partita No.2 in C minor
Beethoven: Sonata in D major, ‘Pastoral’
Schumann: Fantosiestücke
Chopin: Ballade No.4 in F minor

アンコール
Brahms: Intermezzo Op.118-2
Chopin: Etude in C sharp minor, Op.10-4

昨年彼のロンドンでのコンサートは病気のためにすべてキャンセルされましたが、今年は復活です。昔からCDで彼のシューベルトを主に聴いていて、一度実演に接したい人だと思っていましたがやっと実現しました。

1曲目のバッハが始まったとたん、その質の高い音楽空間の虜となりました。圧巻です。バッハのこの音楽が持つポテンシャルの凄さを目の前に広げて見せてくれた感じです。あらゆる次元を超越して心を打つ高みにある演奏でした。参りました!とひれ伏すしかありません。そしてこれは本日一番の出来という印象でした。
ベートーヴェンの第15番のソナタは初めて聴きますが、演奏会で取り上げられることもあまりないような気がします。余り派手ではなくしっとりとした「田園」というタイトルにふさわしい曲と思います。微妙なニュアンスが丁寧に表現された美しい演奏でした。彼のピアノタッチはちゃんと芯がありながら何か柔らかいもので覆われているような音質で決して硬質ではありません。それがこの曲にはふさわしい。
次のシューマンの幻想小曲も初めて聴く曲だろうと思うのですが、聴いていて心地よい音楽ではあるものの私には余りぴんと来なかったです。
ここまで比較的長い曲を弾き終えたのでショパンは弾き飛ばすかと思ったらそうでもなく丁寧に弾かれた美しい演奏でした。

愛想の余りよくないピアニストですが、あっさりと2曲続けてアンコールを弾いてくれました。ブラームスの曲名は同じ会場にいたY氏に教えて貰いました。ショパンはその場ではエチュードかなというぐらいしかわかりませんでしたが、帰宅してからCDを聴いて恐らくこれだろうと推量したものです。ショパンが終わったら熱狂的な歓声と拍手でしたがこれ以上はなく、終了。
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by dognorah | 2007-04-24 23:53 | コンサート
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