ヘンデルのオペラGiulio Cesare(コンサート形式)

2007年4月19日、バービカンホールにて。

Freiburg Baroque Orchestra
René Jacobs: conductor

Giulio Cesare: An opera in three acts (sung in Italian with English surtitles)
Music by George Frideric Handel
Libretto by Nicola Francesco Haym after Giacomo Francesco Bussani

Cast in order of appearance
Giulio Cesare: Marijana Mijanovic (contralto)
Curio: Klemens Sander (bass)
Cornelia: Kristina Hammarström (mezzo-soprano)
Sesto: Malena Ernman (mezzo-soprano)
Achilla: Nicolas Rivenq (bass)
Cleopatra: Veronica Cangemi (soprano)
Nireno: David Hansen (counter-tenor)
Tolomeo: Christophe Dumaux (counter-tenor)

Egyptians and conspirators sung by the soloists

登場人物はすべて歴史上実在した人たちながらストーリーはフィクションとのこと。Julius Caesarはラテン語のドイツ読みではユリウス・カエサル、英語ではジュリアス・シーザー、イタリア語ではジューリオ・チェーザレとなるんですね。

しかし長いオペラでヘンデル特有の繰り返しも多く、鑑賞を全うするのも一苦労です。7時に始まったコンサートが終了したのが11時15分でした。ちょっと冗長に過ぎる嫌いがあるものの各アリアはなかなか美しく聴き応えがあります。今日の出演者がすべて非常に歌唱も声もよく、それがあったから最後まで聴くことが出来たようなもので、もしこれで不満な歌手がいたら挫折したかも。私の苦手のカウンターテノールもすごく上手く、特にトロメオを歌ったデュモーは先日聴いたベジュン・メータに引けをとらないすばらしい歌唱でした。さすがルネ・ヤーコブス、いい歌手ばかり集めた感じです。しかしこの長いオペラで第3幕になると皆さんちょっとお疲れ気味なのかクレオパトラやトロメオの声の状態がやや落ちてきましたが。

歌手はすべて暗譜で、結構指揮者の後ろで演技もします。セストがトロメオを絞め殺すところでは、格闘した挙句に後ろから首を絞めるのですが、女性歌手が男性歌手を絞め殺すシーンなので観客が失笑するも、絞め殺されたトロメオがばたーんと大きな音を立てて仰向けに倒れる迫真の演技では大拍手(^^)

フライブルグ・バロック管弦楽団は初めて聴きましたが今まで聴いたバロックオーケストラの中では一番すばらしいと思いました。ヤーコブスの指揮は淀みがなくテンポ感も自然で、歌手も歌いやすそう。
下の女性の写真は、左からHammarström、Ernman、Mijanovic、Cangemiです。男性の写真は、左からSander、Rivenq、Hansen、Dumaux、Jacobsです。
c0057725_22273875.jpg

c0057725_22282511.jpg


あらすじ
カエサルはローマ内で敵対していたポンペイの軍をギリシャで破り、エジプトに逃れたポンペイを追ってくる。そこではクレオパトラと弟のトロメオが統治している。
カエサルの到着を歓迎してトロメオの腹心であるアキラが出迎えるが、おみやげにポンペイの首を差し出す。カエサルは意外な状況に驚き受け取りを拒否する。それを見ていたポンペイの妻コルネリアと息子のセストはトロメオに対して復讐を誓う。トロメオはカエサルを王宮内の部屋に泊めてもてなす。アキラはトロメオにカエサルを殺すことを提案し、自分が首尾よく成し遂げたときは褒美にコルネリアを呉れるように頼む。クレオパトラはトロメオのやり方に不満でカエサルと組もうと決意し、侍女であると偽って彼に近づく。コルネリアとセストも復習の機会を狙ってクレオパトラ側につく。王宮内でトロメオに遭遇して襲うが逆に逮捕されてセストは牢に入れられ、コルネリアは後宮に閉じこめられる。セストは牢から逃げて再びトロメオを襲うがアキラに阻まれてまた失敗。
クレオパトラはカエサルと密会して彼の心を取り込むことに成功するも、カエサルの腹心キュリオがトロメオの裏切りを注進し逃げるように促す。カエサルは海に飛び込んでどこかの海岸にたどり着き、クレオパトラはローマ軍内に逃げ込む。
コルネリアを貰えると思っていたアキラは、トロメオから美人なので自分が貰うことにしたと言われて逆上、反旗を翻してクレオパトラ側につくも敗戦し、クレオパトラは捕えられて自分は瀕死の重傷を負う。死ぬ間際に軍の指揮権を表す指輪をセストに託した上、王宮内に通じる秘密の通路のありかを教える。カエサルに出会ったセストがその指輪を渡し、カエサルは軍を再編して王宮内に攻め込む。王宮内でトロメオがコルネリアに対して自分の女になれと迫っているところにセストが現れトロメオを殺す。カエサルはクレオパトラを牢から解放する。エジプト王朝はクレオパトラのものになりカエサルのローマに忠誠を誓う。
[PR]
by dognorah | 2007-04-20 22:44 | オペラ
<< マレー・ペライアのピアノリサイタル London Soloists... >>