London Soloists Chamber Orchestra演奏会

2007年4月18日、カドガンホールにて。
久し振りに私の好きなカドガンホールに行きました。このオケは名前の通りソリストとしての実力を持ったプレーヤーたちの集まりで、ほとんどが賞を取った経験のある若い人たちで構成されている室内管弦楽団です。演奏はさすがに上手い。特に木管部のまろやかな音色には感心しました。

ヴァイオリン:Vilde Frang
指揮:Nicholas Collon

プログラム
ロッシーニ:歌劇ウイリアム・テル序曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64
ラヴェル:チガーヌ
ドヴォルザーク:交響曲第8番ト短調 作品88

指揮者は常任のDavid Josefowitzが降りて代わりにコロンというケンブリッジ大学を2004年に卒業したばかりの若い人で、急な代役で引き受けた割には慣れた指揮ぶりで、恐らく最初からこの若者に指揮をさせる意向だったのでしょう。なかなか優れた演奏をする指揮者と思いました。写真は演奏会終了後のものです。
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ヴァイオリン独奏者のフラングはノルウェー人でまだ20歳ですが長身の美人で、これも優れたヴァイオリニストです。教科書的に非の打ち所のない演奏で、朗々と響く甘い音色が心地よいし、一心不乱に音楽に打ち込む真摯な演奏態度が好ましく、目をつぶって演奏するときのギリシャ彫刻を思わせる崇高なな表情は非常に魅力的で聴いているこちらも啓示を受けるがごとくです。私も含めて大勢がブラヴォーを献上しました。余りにもポピュラーな曲なので普段は何気なく聞き流すことが多いのですが、こうした正統的でがっちりした演奏を聴くとメンコンというのはやはりヴァイオリン協奏曲としては比類のない優れた作品と思わざるを得ません。
写真は協奏曲終了後のフラングです。
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次のチガーヌも彼女が独奏しましたが、見事な指捌き弓捌きで相当なテクニックを持っているところも認識させてくれました。曲自体もいい出来です。

ドヴォルザークの交響曲は室内管弦楽団とは思えないほどダイナミックで音量的にも頑張っていましたし演奏自体とてもしっかりした骨格を感じましたがやはりフルオーケストラに比べると弦の厚みや陰影に富む表現には限りがあり、曲そのものは楽しめたもののちょっとイメージとは違うという感じです。メンデルスゾーンの協奏曲ではちょうどよいスケールでしたが。

今日のコンサートは切符の売れ行きが余りよくなかったらしく、直前に200枚(800席程度のホールで!)がある筋から無料放出されてお相伴にあずかりました。感謝です。
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by dognorah | 2007-04-19 20:30 | コンサート
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